動画プロダクトの強みを生かして、国際展開に取り組む。JETROとも連携し、各国のアクセラレーションプログラムも積極的に参加(AMATELUS)

AMATELUSは、2021年1月にオンラインで開催された世界最大級の家電技術見本市(展示会)「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」に出展して以来、JETROと連携して国際展開を進めている。主なプロダクトは、視聴者が自由に視点を切り替え可能な自由視点映像及びマルチアングル映像をWEB配信できる国際特許技術「SwipeVideo(スワイプビデオ)」。

海外展開では、PoC(新たなアイデアやコンセプトの実現可能性やそれによって得られる効果などについての検証)フェーズが終了し、アメリカのタフツ大学で、技術教育分野において「SwipeVideo」を活用してもらうなど、実装まで至った案件も出てきている。

展開コンテンツ動画サービス「SwipeVideo」(スポーツテック)
展開先アメリカ、その他

JETROとの連携から展示会出展・海外展開へ

AMATLUSは、社内での海外事業担当は現状では1名ながらも、JETROと密に連携して国際展開を進めている。JETROとの連携開始のきっかけは、シリコンバレー発のスタートアップアクセラレーターである「Plug and Play」が提供するアクセラレーションプログラムに参加し、ピッチコンテストで最優秀賞を受賞したことである。

プログラムの中でシリコンバレーでのピッチの機会があり、その際にJETRO担当者と海外展開への関心について話をしたことが連携のきっかけであった。その他、以前から国際展開を視野に入れていたため、事前に国際特許出願を行っていたなど海外展開への熱意を示していたことにより、JETROとの連携がスムーズに進むこととなった。

AMATELUS社は設立時から海外展開を視野に入れており、将来的なCES出展も目指していた中で、JETROの支援を受け2021年度開催のCESへの出展が実現した。例年アメリカ・ラスベガスで開催されているCESであるが、2021年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンラインでの実施となっており、対面での直接商談は叶わなかったものの、オンライン開催でも多くの引き合い、商談に繋がったことから大きな成果を得ることとなった。

JETROと連携した現地ネットワーキング

CESへのオンライン出展以降、JETROの各リージョン担当者と連携して海外展開に係る取り組みを進めている。具体的には、JETROの各リージョンの担当者とオンラインでミーティングを実施し、その中で現地企業の紹介を受け、商談先を検討する形で現地のネットワークを構築している。最終的にはJETROから現地企業を紹介いただく形で現地企業を含めた三者のオンラインミーティングを開催し、商談へと繋げている。

CES出展時に得た引き合いに加えて、JETROを介した海外のアクセラレーションプログラムへの参加やリード案件に積極的に対応し、今後も幅広い地域に対して積極的に国際展開を進める方針だ。

商談で顧客ニーズや課題を引き出し、スピーディーに対応

コロナ禍のため、CESを含めて商談は全てオンラインで実施する必要がある中、「SwipeVideo」は動画コンテンツのため、良さを伝えるのが難しいという課題にも直面した。商談の際にプロダクトの良さを伝えきるために、商談前に動画をweb上にアップロードし、URLを伝えて顧客側のブラウザで視聴できるように対応する等の取り組みを実施していた。

また、海外への製品輸送はコストが高いこともあり、国内で提供しているハードウェアを海外で販売するのは難しく、ソフトウェアのみを提供するビジネスモデルを確立する必要がある、という課題もあった。ハードウェアは顧客側に現地で調達してもらい、AMATELUSから提供するソフトウェアを顧客側でインストールすることで現地での利用ができる形とする形で対応している。

他にも、商談で引き出した顧客からのニーズや課題への対応はスピーディーに実施している。CES出展後の商談は2021年6月までに全て実施し、その際に確認された先述の課題等についてはその後の7月〜8月までには対応を終えるスケジュール感で取り組みを進めていた。

映像コンテンツへの関心はグローバルで高い

“ネットワーク”や“デバイス”という分野が世界全体で成長している中で、withコロナにおいて映像分野への注目はさらに高まっている。その中で「SwipeVideo」は、独自技術でユニークかつ新体験の映像を提供することができ、グローバルに評価されたのではないかと考えている。動画というプロダクトの特性上、比較的国境を越えやすいこともあり、海外展開にマッチしていることもあるのだろう。オンラインの商談を経て、対面で会うことなく実装まで話が進むこともある。

「SwipeVideo」はすでに、アメリカ・タフツ大学で活用されるなど、技術教育分野での実装も進んでいる。その他「スポーツ×エンタメ」分野では、クラブチームやスポーツジム、個人のトレーナーからオンラインレッスンに活用したいとのニーズも多く確認されている。また、海外では、スポーツチーム自体が試合の放映権を持っているため、試合配信への活用の検討も国内よりも多くある状況だ。

海外展開におけるマーケットの違いとしては、コンテンツの側面では、日本のコンテンツが受け入れられやすいエリアもあれば、日本コンテンツへの関心が低く現地コンテンツへの反応がいいエリアもある。また、技術面で見ても、国民の技術リテラシーが高いエリアでは、高い動画クオリティーが求められるなどといったことが確認されている。

AMATELUS社は、現在も多くの引き合いを受けている状況であるが、展開国やコンテンツについては絞らず、各国でIPホルダー、放映権保有企業等パートナー企業を増やしてき、さらに事業を広げていくことを目指している。


[問い合わせ先]

スポーツ庁「令和3年度スポーツ産業の国際展開促進事業」

JSPIN運営事務局 info-jspin-ext@nri.co.jp

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