米ビジネス誌『Forbes』の「2021年世界スポーツ選手長者番付」で、大坂なおみ選手が15位にランクイン。大坂選手は昨年度に引き続き日本で最も稼ぐアスリートとなりました。テニスはもちろん、野球やゴルフ、サッカーなど一流アスリートになると契約金額だけでなく多額の広告・スポンサー契約なども得られます。今回は最も収入の多い日本人アスリートを、「女性アスリート」「男性アスリート」に分けてランキングで紹介します。栄光ある1位に輝いたのは…?
2022年スポーツ選手年収 男女総合ランキング
上記のインフォグラフィックは、最も収入の多い日本人のプロスポーツ選手トップ20をランキングにし、年収の高い順に左から並べたものです。さまざまなスポーツ競技の中から、有名選手を中心にインターネットリサーチと関係者への聞き込みをもとにした調査から、男女総合トップ20位は以下の通りに。
順位 | 選手 | 競技 | 推定年収 |
---|---|---|---|
1 | 大坂 なおみ | テニス | 70億4790万円 |
2 | 大谷 翔平 | 野球(MLB) | 34億円 |
3 | 錦織 圭 | テニス | 31億9800万円 |
4 | ダルビッシュ 有 | 野球(MLB) | 23億3700万円 |
5 | 鈴木 誠也 | 野球(MLB) | 21億5000万円 |
6 | 菊池 雄星 | 野球(MLB) | 19億6800万円 |
7 | 八村 塁 | バスケットボール(NBA) | 16億円 |
8 | 澤村 拓一 | 野球(MLB) | 14億7600万円 |
9 | 秋山 翔吾 | 野球(MLB) | 9億8400万円 |
10 | 田中 将大 | 野球(NPB) | 9億円 |
11 | 羽生 結弦 | フィギュアスケート | 7億円 |
12 | 柳田 悠岐 | 野球(NPB) | 6億2000万円 |
13 | 松山 英樹 | ゴルフ | 6億1052万円 |
14 | 長谷部 誠 | サッカー(ブンデスリーガ) | 6億円 |
15 | 南野 拓実 | サッカー(プレミアリーグ)* | 6億円 |
16 | 千賀 滉大 | 野球(NPB) | 6億円 |
17 | 菅野 智之 | 野球(NPB) | 6億円 |
18 | 坂本 勇人 | 野球(NPB) | 6億円 |
19 | 浅村 栄斗 | 野球(NPB) | 5億円 |
20 | 山田 哲人 | 野球(NPB) | 5億円 |
男性アスリートトップ10
順位 | 選手 | 競技 | 推定年収 |
---|---|---|---|
1 | 大谷 翔平 | 野球(MLB) | 34億円 |
2 | 錦織 圭 | テニス | 31億9800万円 |
3 | ダルビッシュ 有 | 野球(MLB) | 23億3700万円 |
4 | 鈴木 誠也 | 野球(MLB) | 21億5000万円 |
5 | 菊池 雄星 | 野球(MLB) | 19億6800万円 |
6 | 八村 塁 | バスケットボール | 16億円 |
7 | 澤村 拓一 | 野球(MLB) | 14億7600万円 |
8 | 秋山 翔吾 | 野球(MLB) | 9億8400万円 |
9 | 田中 将大 | 野球(NPB) | 9億円 |
10 | 羽生 結弦 | フィギュアスケート | 7億円 |
男性アスリート年収第1位は野球の大谷翔平選手。男性スポーツ選手のトップ10はプロ野球選手が中心にランクインしました。そして共通するのがいずれも海外で活躍されている選手ばかりだということ。やはり億プレイヤーになるためには、海外進出は必須となっているようです。
女性アスリートトップ10
順位 | 選手 | 競技 | 推定年収 |
---|---|---|---|
1 | 大坂 なおみ | テニス | 70億4790万円 |
2 | 渋野 日向子 | ゴルフ | 4億円 |
3 | 畑岡 奈紗 | ゴルフ | 2億3400万円 |
4 | 石川 佳純 | 卓球 | 1億8000万円 |
5 | 笹生 優花 | ゴルフ | 1億8670万円 |
6 | 高梨 沙羅 | スキージャンプ | 1億5000万円 |
7 | 西郷 真央 | ゴルフ | 4230万円 |
8 | 堀 琴音 | ゴルフ | 2740万円 |
9 | 西村 優菜 | ゴルフ | 1870万円 |
10 | 山下 美夢有 | ゴルフ | 1250万円 |
女性アスリート収入第1位は、大坂なおみ選手。男性アスリート1位の大谷翔平選手を抑え、男女総合ランキングでも第1位を獲得しています。男女平等が叫ばれ、大会賞金の男女格差をなくそうとするスポーツ大会もでてきましたが、まだまだ道半ば。そんな中、女性アスリートとしてまさに快挙を成し遂げたといっていいでしょう。
2位以下は、ゴルフの渋野日向子選手、畑岡奈紗選手、笹生優花選手とプロゴルフ選手が名を連ねています。競技としては男性アスリートランキングにはなかったスキージャンプもランクインしています。
最も稼げるスポーツは?
年収ランキングを見ると、個人別では男性では野球、女性ではテニスが最も稼げるスポーツであることがわかります。競技としては野球、テニス、ゴルフが比率的に多く、推定年収も「億」を超えている選手が多く見られます。
ですが、男女別に見てみると同じトップ10でも年収の差が大きく開いています。また女子のランキングでも1位と2位の差は大きく、収入面で女性アスリートが男性アスリートと肩を並べることはまだまだ難しいのが現状です。
尚、女性ランキング1位の大坂なおみ選手は、総合でも1位を獲得していますが、収入のうち約95%はルイ・ヴィトン、タグ・ホイヤーなど、10以上のブランドからの広告収入だと推定されています。アスリートでも高い収入を得るには、実力だけでなく「好感度」「影響力」が必要になってくるでしょう。
まとめ
スポーツ選手はハードなトレーニングを積み、精神的にも大きな負担を背負いながら、限られた選手生命のなかで結果を出すことが求められます。そして何より、その活躍は多くの人々を惹きつけ、心を揺さぶり、さらには企業・ブランドの関心も集めることなります。世界的な実力をつければ、多くの収入を得られる機会も。今後もメジャースポーツからマイナースポーツまで応援し、一人でも多くのスターが誕生することを祈りましょう。
◇参照