スポーツアナリストの価値を再定義・拡大することを目指して2014年より毎年開催される日本スポーツアナリスト協会主催のカンファレンス『スポーツアナリティクスジャパン』。7年目を迎える今年は、1月30日(土)に初のオンライン形式で開催される。
▶︎スポーツアナリティクスジャパン2021 公式Webサイト
デジタルの時代こそ、「人間」のあり方を考える
様々な競技の選手強化の最前線で活躍するアナリスト集団「日本スポーツアナリスト協会」が毎年開催するカンファレンス『スポーツアナリティクスジャパン』。今年は、「HUMAN AFTER ALL:人間回帰」をテーマに、オンラインツールやプラットフォームの普及でデジタルでのコミュニケーションが当たり前になった昨今、改めて「人間」のあり方を問う。デジタルはツールであり、それを扱うのは「人」。つまり個々人の意思がこの社会を動かしているからだ。
セッションは大きく、「Analytics」と「Innovation」の2つのトラックに分かれる。2つのカンファレンスホールで、同時進行で開催されているイメージだ。
「Analytics」のトラックでは、スポーツアナリスト(パフォーマンス向上)に焦点を当てたセッションが展開される。注目は、米MLBナショナルリーグでサイ・ヤング賞を初受賞したトレバー・バウアー投手の、データ活用による投球術の向上について紹介する「ピッチデザイン」セッションや、福岡ソフトバンクホークスのGM補佐兼スカウト・育成部ディレクター 嘉数駿氏による「メジャーリーグと日本のスカウティング最新動向」など。現役選手からアナリスト、スポーツテック企業のフロントランナーまで、スポーツチームを題材にしたデータアナリティクスの最前線が語られる。
一方、「Innovation」のトラックでは、テクノロジーやデジタル全般のトレンドを扱うセッションが展開。アナリティクスを通して、どのようなイノベーションが生まれつつあるかを追う。見所の一つは、コロナ禍で注目される「バーチャルレース」。ラントリップ、ヤマップといったスポーツ・アウトドアをITで進化させてきた各社代表者と、近年ランナーやサイクリストに絶大な人気を誇る新興SNS「Strava」の日本市場責任者が、GPSをベースとしたウェアラブルデバイスの活用と、その背後にある生活者のニーズについて議論を交わす。
また、Jリーグのコミュニケーション・マーケティング本部長 笹田賢吾氏とJ1横浜F・マリノスのマーケティング本部 永井紘氏らが登壇する「スポーツ観戦の体験価値(CX)再構築の行方」セッションも必見。シーズンの中断や無観客試合を余儀なくされたJリーグにおいて、ファン・サポーターの声の分析からどのようなインサイトが見えてきたかは、今後の各スポーツにおいて観戦のあり方を考える上で有益に違いない。
セッションテーマ・登壇者
Analyticsトラック
11:00〜11:15 冒頭挨拶
渡辺 啓太氏(日本スポーツアナリスト協会代表理事)
11:20〜12:20 Keynote Session:PITCH DESIGN 〜サイ・ヤング賞の原動力とデータ革命の現在地〜
トレバー・バウアー氏(MLB選手)
ナビゲーター:丹羽 政善氏(スポーツライター)
13:00〜13:45 日本サッカーをマジで強くするアナリティクスとは?
Leo the football氏(Soccer News YouTuber/戦略分析官)
石井 宏司氏(日本スポーツアナリスト協会 産業連携ディレクター)
14:00〜14:45 ホークアイは野球に新たなイノベーションを起こすか
山本 太郎氏(ホーク・アイ・アジアパシフィック VP/ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ(株)CPBS スポーツ事業室 担当部長)
藤沢 剛氏(株式会社ヤクルト球団 チーム運営部 主事)
山田 隼哉氏(データスタジアム株式会社 ベースボール事業部 アナリスト)
15:00〜15:45 CBF’s Legacy:ブラジルサッカー連盟の野心的なビジョンと取り組み
ブルーノ・バケテ氏(ブラジルサッカー連盟 代表チーム パフォーマンスアナリスト)
セザール・アンドラーデ氏(Hudl カスタマーソリューションチーム リージョナルディレクター)
高林 諒一氏(Hudl シニア エリート アカウントエグゼクティブ)
16:00〜16:45 スカウティングのアナリティクス
嘉数 駿氏(福岡ソフトバンクホークス GM補佐)
金沢 慧氏(SAJ2021実行委員会、スポーツアナリスト)
17:00〜17:45 スポーツアナリティクス×教育の新しいカタチ~コロナ禍の授業(スポーツ実技等)はどう変化していくべきか?~
大嶽 真人氏(日本大学文理学部教授)
外山 達哉氏(株式会社SPLYZA セールス)
渡辺 啓太氏(日本スポーツアナリスト協会代表理事)
18:00〜18:45 スポーツアナリストの未来を創る
渡辺 啓太氏(日本スポーツアナリスト協会代表理事)
千葉 洋平氏(日本スポーツアナリスト協会 理事)
小倉 大地雄氏(日本スポーツアナリスト協会 理事)
Innovationトラック
11:00〜11:15 冒頭挨拶
渡辺 啓太氏(日本スポーツアナリスト協会代表理事)
※ Analyticsトラックと同一内容
11:20〜12:20 Keynote Session:PITCH DESIGN 〜サイ・ヤング賞の原動力とデータ革命の現在地〜
トレバー・バウアー氏(MLB選手)
ナビゲーター:丹羽 政善氏(スポーツライター)
※ Analyticsトラックと同一内容
13:00〜13:45 ソーシャル時代のヒューマンコミュニケーション
北野 達也氏(Twitter Japan株式会社 Global Content Partnership, Senior Manager)
徳力 基彦氏(note株式会社 noteプロデューサー/ブロガー)
吉田 国夫氏(公益社団法人日本プロサッカーリーグ コミュニケーション部)
小倉 大地雄氏(日本スポーツアナリスト協会 理事)
14:00〜14:45 ファジアーノ岡山とSPORTS TECH TOKYOが挑むメンタルトレーニング革命
伴 元裕氏(NPO法人Compassion 代表理事)
奥村 拓真氏(ファジアーノ岡山スポーツクラブ フィジカルコーチ)
白石 幸平氏(株式会社電通(SPORTS TECH TOKYO)ビジネス・クリエーター)
15:00〜15:45 アスリートは諦めない。コロナ禍で広まったバーチャルレースとは
大森 英一郎氏(株式会社ラントリップ 代表取締役)
春山 慶彦氏(株式会社ヤマップ 代表取締役)
三島 英里氏(Strava Inc. Senior Country Manager, Japan)
宮田 誠氏(株式会社ユーフォリア 代表取締役 Co-CEO)
17:00〜17:45 コロナ禍のスポーツ観戦。体験価値(CX)再構築の行方とは?
笹田 賢吾氏(公益社団法人日本プロサッカーリーグ コミュニケーション・マーケティング本部 本部長)
永井 紘氏(横浜マリノス株式会社 マーケティング本部 FRM事業部 部長)
濱本 秋紀氏(公益社団法人日本プロサッカーリーグ マーケティング部 マーケティング担当オフィサー)
開催概要
日時:2021年1月30日(土) 11:00〜19:00
会場:オンライン
チケット:一般:¥8,000、学生:¥4,000
※チケット購入者は2021年2月28日(日)まで全セッションアーカイブ視聴可能
公式Webサイト:http://jsaa.org/saj2021/