1月11日、前日にベルギーリーグのシント=トロイデンVV(STVV)への移籍が発表された香川真司の入団会見がオンラインで実施され、今後の抱負が語られた。
香川はこれまでセレッソ大阪やボルシア・ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍。日本代表として国際Aマッチ97試合出場、31得点という記録を持つも、昨年加入したギリシャ・PAOKテッサロニキでは出場機会に恵まれなかった。
昨年12月にPAOKとの契約を解除し、今回、STVVとの契約に至った香川。会見では、昨シーズンの悔しさを口にした上で、「経験を伝え、サッカー選手として成長し続けたい」「全てを捧げてクラブに貢献したい」と意気込みを語った。
現在STVVはリーグ13位と低迷するが、STVVの立石CEOは香川に対して、「ピッチ内外での良い影響を期待している」と評価。すでに所属する日本人6選手をはじめとして、周囲への好影響を期待するコメントを寄せた。
会見内で立石CEOは、「若い選手やビジネススタッフが、ヨーロッパでステップアップする窓口になること」という、DMM.comが2017年にSTVVを買収した理由を改めて強調した。
それから5年も経たないうちに、遠藤航はシュツットガルトのキャプテンとして、鎌田大地はフランクフルトの主力として活躍。冨安健洋はボローニャ、アーセナルへと着実にステップアップを果たしていった。
シント=トロイデンの街に根差しながら選手やスタッフの育成を進め、日本と欧州の架け橋として日本企業ともタッグを組み、さまざまな事業に取り組んでいるSTVV。
立石CEOは、クラブと香川双方にとって、今回の加入は「新たなチャレンジ」だと語った。香川は、1月13日にベルギー入りし、14日にメディカルチェックを受けた上で正式契約を締結する予定。ピッチ内外でどんな化学反応が生まれるのか、今後に注目が集まる。