2021シーズンが始まったサッカーのJリーグ。
多くの人が観戦しているかと思いますが、毎試合どれくらいの人数がスタジアムに足を運んでいるのか気になる、という方もいるのではないでしょうか?
味の素スタジアムの48,000人、埼玉スタジアム2002の62,000人、日産スタジアムの72,000人とJリーグのクラブが所属するスタジアムの規模はそれぞれですが、2020年以降、コロナウイルス感染症の拡大に伴い、空席が目立つ、満員にできるチームは数少ないという声も少なくありません。
本記事では、
- Jリーグのスタジアムのクラブ別入場者数
- コロナウイルス感染症対策により観客動員数の制限継続
- コロナ禍における各クラブの取り組み
という3つの観点からJリーグの観客動員数について解説していきます。
それでは、最後までご覧ください。
Jリーグのクラブ別入場者数
Jリーグの観客動員数はどれくらいなのか、2020年12月22日のデータを基に、J1、J2、J3の2019年と2020年の平均入場者数を比較しました。
J1
順位 | チーム名 | 2019年 | 2020年 |
1位 | 名古屋 | 29,057人 | 8,557人 |
2位 | 横浜FM | 28,547人 | 7,969人 |
3位 | 浦和 | 36,305人 | 7,869人 |
4位 | G大阪 | 29,130人 | 7,602人 |
5位 | FC東京 | 30,782人 | 5,913人 |
参考:https://stadio.jp/j1-league-attendance/
J2
順位 | チーム名 | 2019年 | 2020年 |
1位 | 新潟 | 14,581人 | 5,361人 |
2位 | 柏 | 8,993人 | 3,246人 |
3位 | 岡山 | 8,869人 | 3,072人 |
4位 | 千葉 | 9,424人 | 2,778人 |
5位 | 大宮 | 9,241人 | 2,516人 |
参考:https://stadio.jp/j2-league-attendance/
J3
順位 | チーム名 | 2019年 | 2020年 |
1位 | 北九州 | 5,907人 | 3,352人 |
2位 | 群馬 | 2,786人 | 2,449人 |
3位 | 熊本 | 4,734人 | 1,712人 |
4位 | 長野 | 3,203人 | 1,561人 |
5位 | 相模原 | 2,731人 | 918人 |
参考:https://stadio.jp/j3-league-attendance/
また、J1・J2・J3の各スタジアムの収容人数は下記の表のとおりです。
J1
チーム名 | スタジアム名 | 収容人数 |
浦和 | 埼玉スタジアム2002 | 62,010人 |
FC東京 | 味の素スタジアム | 48,999人 |
G大阪 | パナソニックスタジアム吹田 | 39,694人 |
名古屋 | パロマ瑞穂スタジアム 豊田スタジアム | 20,223人 41,255人 |
横浜FM | 日産スタジアム ニッパツ三ツ沢球技場 | 72,081人 15,440人 |
J2
チーム名 | スタジアム名 | 収容人数 |
新潟 | デンカビッグスワンスタジアム | 41,684人 |
千葉 | フクダ電子アリーナ | 19,470人 |
大宮 | NACK5スタジアム大宮 | 15,491人 |
柏 | 三協フロンテア柏スタジアム | 15,109人 |
岡山 | シティライトスタジアム | 15,479人 |
J3
チーム名 | スタジアム名 | 収容人数 |
北九州 | ミクニワールドスタジアム北九州 | 15,300人 |
熊本 | えがお健康スタジアム | 30,684人 |
長野 | 長野Uスタジアム | 15,515人 |
群馬 | 正田醤油スタジアム群馬 | 15,190人 |
相模原 | 相模原ギオンスタジアム | 6,291人 |
J1、J2、J3リーグのそれぞれの平均来場者数を照らし合わせて分かることは、やはりJ1リーグの観客動員数が多く、J2、J3になるにつれて観客動員数が減っているということ。
J1リーグは上位リーグといわれ、有名な選手や実力のあるチームが多いため、J1リーグの試合を見たいという人が多いのは自然なことといえるでしょう。
また、スタジアムの収容人数が多いほど平均来場者数も多い傾向があるということがデータから分かります。
しかし、J1リーグでもっとも来場者数が多い浦和レッズの場合でも、スタジアムの満席率は約58%。
2020年はコロナウイルス感染症の影響もあり、多くのクラブで観客動員数の減少が記録されています。
コロナウイルス感染症対策により2021シーズンも観客数制限は継続
2020年以降のコロナ禍において、観客動員数に制限が設けられました。そのため、前述した通り、Jリーグの2020年シーズンにおいて観客動員数の前年比を大きく下回りました。
Jリーグにおけるコロナ対策は下記のとおり。
- 試合開始の時間
- 帰国者の待機期間
- 観客動員数の制限
緊急事態宣言などで飲食店の営業時間に制限が設けられたことは記憶に新しいところですが、Jリーグでもそのルールに則り、試合開始の時間が変更されました。また、海外から帰国した選手の10日間の待機期間もコロナ感染症対策の1つ。
さらに、Jリーグにおける観客動員数は、
「スタジアム収容人数の50%以内、または5,000人の少ない方を上限とする」
と規定されています。
例えば、60,000人以上収容できるような大規模なスタジアムの場合でも、最大で5,000人までしか観客を動員することができないとされたのです。
コロナ禍における運営が求められるJリーグ。
2021シーズンの観客動員数への影響は避けられません。
コロナ禍における各クラブの取り組み
無観客試合から、制限があるものの、観客動員が可能となった2019シーズン。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、シーズンチケットはリセットとなり、各試合ごとにチケットを購入しなければならないこととなりました。
その結果、1試合当たりの単価は上昇。
また、声援や楽器などの鳴り物の使用といった応援スタイルが禁止されるなど、来場する楽しみがないというサポーターも多くいたとされています。
観客動員数の上限が制限されているJリーグですが、上記の理由からその上限に届かないクラブも。
2021シーズンも、来場者の制限が続くことから、まだまだ空席が目立つ状況が続くことが予想されていますが、そんな中で観客動員数最多を記録したのがグランパスです。
名古屋グランパスは、スタジアムを解放し、公開練習を実施。
スタジアムに足を運んだサポーターへ感謝を伝えたのです。
また、チケット販売に「ダイナミックプライシング」を導入。
需要が高い場合のチケット価格は高く、需要が低い場合はチケット価格が低くなる仕組みを取り入れることによって、ホーム戦に多くの人に足を運んでもらうことに成功しています。
この「ダイナミックプライシング」は松本山雅FCも導入。
このほか、スタジアムに足を運んでもらえるよう、各クラブは模索しています。
まとめ
観客動員数に制限が設けられるなど、2021シーズンもコロナ禍の影響が続くJリーグ。
ピンチをチャンスと考えることによって、コロナ禍にあって観客動員数増に成功するクラブもあります。
各クラブがどのようなことに取り組むのか、今後も目が離せません。
(TOP写真提供 = Tumar / Shutterstock.com)
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