東京オリンピックのチケットはすでに入手できましたか? 2019年5月の「第一次抽選販売」では512万人が申し込み、96万人が当選。322万枚のチケットが販売されました。しかし、当選しなかった人も多く、中には「もう東京オリンピックは見に行かない。」とアンチ・オリンピックを宣言する人も見られました。不満の声が大きかったこともあって、2019年8月に「第一次抽選販売の追加抽選販売」がありました。これは、第一次抽選で当選しなかった人たち、およそ416万人限定で、約68万枚の東京オリンピック観戦チケットの抽選が行われたもので、「セカンドチャンス」ともいわれました。この記事で紹介する2019年11月の抽選は「第二次抽選販売」であり、これから新規に購入しようという方も、すでに抽選に当たってチケットを購入済みの方にも購入のチャンスがあるものです。新たにチケットを購入したいという方は、ぜひ参考にしてください。
東京オリンピックの敗者復活戦の応募内容と条件
今回の「第二次抽選販売」の抽選応募方法は、5月の「第一次抽選販売」や8月の「追加購入販売」と異なる点もあります。
どういう点が異なるのか、そして、応募内容や応募条件はどうなっているのか、分かりやすく見ていきましょう。
「第一次抽選販売」と「第二次抽選販売」との違い
「第一次抽選販売」と「第二次抽選販売」との大きな違いとして
①チケットの販売対象
②「第一次抽選販売」での申し込み傾向が参考にできる
③セッションに含まれる種目を確認しやすくなった
という3点が挙げられます。
まず、チケットの販売対象の違いとして、「第二次抽選販売」では開・閉会式の「東京2020みんなで応援チケット」などの一部の席種は申込できなくなりました。
次に、「第一次抽選販売」での申し込み傾向が参考にできるため、「とにかくオリンピックを生で見たい!」という人は申し込みの少ない競技を狙うことができます。
そして、サイト上で「詳細を確認」にマウスポイントを置くことで、セッションに含まれる種目が一覧できるようになっています。
応募内容
東京オリンピック敗者復活戦の「第二次抽選販売」では、一般チケット、車いすユーザーチケット、同伴者チケットが販売されますが、すでにチケットを購入済みの方も追加で購入することができます。
そして、開・閉会式などを含むほぼ全てのセッションでの販売が予定されています。
「第二次抽選販売」で販売されるボクシングは、「第一次抽選販売」になかった新たな種目であり、「第二次抽選販売 」で受付対象外となる競技は11月の時点で会場が未確定などの競技となっています。
具体的には
①水泳(マラソンスイミング)8月5日の女子、8月6日の男子
②陸上 8月2日の女子マラソン、陸上トラック&フィールド、8月9日の男子マラソン
③馬術 8月2日総合馬術、クロスカントリー団体兼個人
④トライアスロン 7月27日男子、7月28日女子、8月1日混合リレー
が受付対象外とされています。
「第二次抽選販売」に際し、「第一次抽選販売」の応募傾向が発表されています。
「第一次抽選販売」の応募傾向から
①過去に日本選手がメダルを獲っている種目や人気の競技に申し込みが多い
②最上位の席種と最下位の席種に申し込みが多い
③金曜夜と土曜日の種目・セッションへの申し込みが多い
④席数が多い会場や予選の多い競技には申し込みが分散している
ということが見て取れます。
「第一次抽選販売」での人気種目は、開・閉会式をはじめ、日本選手のメダル可能性の高い種目である
- 柔道
- 卓球
- 水泳
- バドミントン
- 野球
- バスケットボール
- 自転車
- 体操(新体操含む)
- 空手
- 射撃
- スケートボード
- スポーツクライミング
- サーフィン
- テニス
などでした。
ソフトボールやバスケットボール、ハンドボールやホッケー、ラグビーやサッカーなどの種目の予選を狙うと当選可能性は高そうです。
日本選手をどうしても見たいという方は、個人競技の予選セッションが狙い目でしょう。
応募条件
「第二次抽選販売」の応募条件は、登録IDを持っていること。
但し、まだ持っていなくても抽選までに新規で登録すれば申し込みが可能です。
また、日本国内に住まいがある方のみが抽選に応募できます。海外の方はそれぞれの国のチケットエージェントがチケットの販売権を持つため、「第二次抽選販売」では購入できません。
申し込みの枚数制限は、第一希望が18枚まで、第二希望が18枚までとなっていて、最大当選枚数は18枚です。
セッション毎の申し込み上限は2から6枚となっていますが、開・閉会式は2枚まで、メダルセッションは4枚まで、その他は6枚までとされるなど、セッションによって異なります。
この枚数は、第一次抽選購入枚数との累計となるので注意が必要です。
第二次抽選販売では、第一次抽選販売と同じく、カスケードや第二希望のサービスを使うかどうかを選択することができます。
カスケードは、希望の席種が落選しても、同一セッションの一つ下の席種が販売枚数に達していない場合には抽選対象になるサービスのこと。
画面上のカスケードを希望するをONにすることでサービスを受けられることになります。
第二希望は、異なるセッションを抽選対象にするかどうかという選択であり、カスケードとの違いは、カスケードは同一セッションで一つ下の席種が対象になるのに対し、第二希望は別のセッションになるという点です。
申し込みの際は、カスケードまたは第二希望の選択を忘れないようにしましょう。
また、応募終了までは、希望変更が可能です。
変更する際は、応募を全てキャンセルしてから再度申し込むことになります。
最終日は申し込みが集中することが予想されるので、あらかじめ仮申し込みをしておくといいでしょう。
東京オリンピックの敗者復活戦の申し込みはいつから?
東京オリンピックチケットの敗者復活の抽選となる「第二次抽選販売」の申し込みは、2019年11月13日(水)の未明から可能となります。
申し込みの最終期限は、11月26日(火)午前11:59まで。
抽選結果の発表は2019年12月18日(水)、そして、12月18日(水)から2020年1月10日(金)23:59までに購入手続きを完了する(現金決済の支払いは1月12日(日)23:59まで)、という流れになります。
但し、年末年始前後の12月24日(火)から1月6日(月)11:59までは機械が止まることから、購入手続きを行うことはできません。
東京オリンピック「敗者復活戦」のチケット販売枚数は?
東京オリンピックのチケットは、全体で約900万枚が販売される予定です。
5月の第一次抽選で約322万枚、追加抽選で約68万枚が販売されたとすると、残りは約500万枚。
そこから海外向けチケットの枚数を引くと、およそ300~400万枚のチケットが国内で販売される見通しです。
「第二次抽選販売」と「春季販売」で全てのチケットが販売完了になると考えると、「第二次抽選販売」では約半分の、100~200万枚が販売されると考えられます。
一部情報によると、今回は32競技、100万枚が販売されるとされています。
東京オリンピックの敗者復活戦は先着順から抽選方式に変更された?
東京オリンピック敗者復活戦のチケットは、当初、先着順販売を予定していました。
しかし、前回の抽選販売で想定よりもはるかに多くの数のアクセスが殺到し、接続しづらい状態が長く生じました。
先着順での販売にすると、アクセスが殺到して混乱することが予測されたため、混乱を避けるという意味で抽選販売に変更されたのです。
まとめ
新規でチケット購入を考えている方も、既にチケットを購入している方も応募できる「第二次抽選販売」。
東京で行われるオリンピックということで、どうしても日本選手が活躍する種目に応募が集中しますが、世界レベルの競技をライヴで目の当りにすることができる稀な機会です。
平日昼間に行われる予選種目が狙い目といわれているので、スポーツ最大の祭典を生で見たいという方は、狙い目の種目に応募してみるといいでしょう。
(TOP 写真提供 = Kent E Roberts / Shutterstock.com)
《参考記事一覧》
オリンピック観戦チケットの抽選申込・購入手続 (TOKYO2020)
【東京オリンピックチケット/2次抽選】日程と注意点&狙い目競技(TOMOMORE)