日本でも競技人口が増えていることもあり、国内開催のeスポーツ大会も年々増加傾向にあります。
eスポーツの大会といえば、プロゲーマーが参加する大会のようなイメージがありますが、実はプロゲーマーでなくても、大会への参加が可能なことはご存じでしょうか。
本記事では、eスポーツ大会をテーマに解説しています。
参加する方法などについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
eスポーツ大会とは
eスポーツとは、electronic sports(エレクトロニック・スポーツ ) の略称で、コンピュータゲーム(ビデオゲーム)で行う対戦のこと。
ある一定数の人数が参加して行われるゲーム大会で、それぞれに対戦・競技することが特徴です。単に、友人とゲーム対戦することはeスポーツとは呼びませんので、誤解しないように注意しましょう。
スポーツといえば体を動かして汗をかくイメージがありますが、eスポーツは画面を介してコントローラーを操作しながら、キャラクターや物体を動かすもの。
普段、私たちがイメージしているスポーツとは、少し意味合いが異なるものであるといえるでしょう。
eスポーツの大会は、ゲームのジャンルやソフトのタイトル別に行われることが一般的です。
実際に大会が開催されるジャンルが、下記の6つです。
- マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ (MOBA)
- ファーストパーソン・シューティングゲーム (FPS)
- 対戦型格闘ゲーム
- カードゲーム
- バトルロイヤルゲーム
- リアルタイムストラテジー (RTS)
2020年現在、日本で人気のeスポーツのゲームタイトルは
- フォートナイト(FORTNITE)
- レインボーシックス シージ(Tom Clancy's Rainbow Six Siege-)
- 荒野行動
- ストリートファイターV
- 鉄拳7
- 大乱闘スマッシュブラザーズ
- eFootball ウイニングイレブン
- 実況パワフルプロ野球
- シャドウバース (Shadowverse)
の9つ。そして、世界的に人気の高いゲームタイトルは
- リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)
- VALORANT(ヴァロラント)
- Legends of Runeterra(レジェンド・オブ・ルーンテラ)
- Teamfight Tactics(チームファイトタクティクス)
- オーバーウォッチ(Overwatch)
- PLAYERUKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)
の6つとなっています。
国内外で開催されるeスポーツ大会を紹介
現在、国内外ではさまざまなeスポーツ大会が開催されています。
ここからは、国内外で開催されているeスポーツ大会について紹介していきます。
国内で開催される主なeスポーツの大会
国内ではさまざまなeスポーツ大会が開催されていますが、本記事では
- 全国高校eスポーツ選手権
- RAGE
- Shadowverse World Grand Prix
の3大会を紹介します。
全国高校eスポーツ選手権
「全国高校eスポーツ選手権」は、「eスポーツを新たな文化に」という想いから誕生した高校生を対象とするeスポーツの大会です。
参加条件は、高校生であること。
参加料は無料。
ゲームタイトルごとにNo.1を決めるチーム戦型で、第1回大会は153チーム、第2回は222チームが参加しています。ちなみに、第3回大会では世界的MOBA「League of Legends」と「ロケットリーグ」が大会に用いられています。
RAGE
「RAGE」は、国内最大級のeスポーツ大会といわれるもの。
前述した国内でも人気の高いさまざまなゲームジャンル、ゲームタイトルでのNo.1を決める大会であり、誰でも参加できるオープン型の大会と、プロだけが参加できるプロリーグに分かれています。
Shadowverse World Grand Prix
「Shadowverse World Grand Prix」は、サイゲームスが提供するカードゲームのShadowverseの世界一を決める大会であり、2017年から毎年12月に開催されています。
日本では規制があって、賞金総額が高額な大会は開催できませんが、Shadowverse World Grand Prixの優勝賞金は1億1000万円。
日本国内でもトップクラスの賞金が獲得できるeスポーツ大会です。
世界で開催される主なeスポーツの大会
次に、世界的規模で開催されるeスポーツ大会として
- World Cyber Games
- Evolution Championship Series
- World Electronic Sports Games
の3大会を紹介します。
World Cyber Games
「World Cyber Games」は、世界中のeスポーツ選手が集い、複数のゲームタイトルでさまざまな対戦を行うeスポーツのオリンピックともいえる国際大会です。
2000年10月7日~10月15日に韓国 龍仁(エバーランド) で開催された初回大会以降、第4回大会まで韓国で開催されました。
それ以降、アメリカ、シンガポール、イタリア、ドイツ、中国などで開催され、現在の賞金総額は306,000米ドルと高額です。
Evolution Championship Series
「Evolution Championship Series」は、対戦型格闘ゲーム限定のeスポーツの国際大会です。
大会は複数のメイントーナメントとサイドトーナメントで構成されており、各トーナメントに賞金が設定されていることや参加者の人数によって賞金額が変わること、大会で採用されるゲームタイトルが毎年変わることが大きな特徴といえるでしょう。
近年の大会では、ゲームセンターで使用するような筐体ではなく、家庭用ゲームハード機を用いるようになったことから、選手は自分で使い慣れたコントローラーが使えるようになりました。
World Electronic Sports Games
「World Electronic Sports Games」は、アリスポーツが2016年から開催するeスポーツの国際大会であり、世界の125の国から6万人以上の選手が参加しています。
2019年大会の賞金総額5,500,000米ドル。
- Counter-Strike: Global Offensive (CS: GO)
- Dota 2
- StarCraft II
- eFootball ウイニングイレブン 2020
の4タイトルで対戦がおこなわれました。
eスポーツ大会に参加するには
プロだけが参加できるプロリーグ大会は、eスポーツのプロ選手しか参加できません。
しかし、
- 一般でも参加できるオープン型の大会
- ゲームセンターやネットカフェが主催の大会
- eスポーツ専門施設が行うローカルな大会
は予選を勝ち抜けば参加することができます。
オープン型の大会やローカルな大会は、ゲームセンターやeスポーツ専門施設、ゲーム雑誌や
ゲーム関連のニュース記事などで開催日時や参加方法を告知しています。
また、eスポーツ大会関連の情報を掲載しているサイトもあるので、そのような媒体をこまめにチェックしておくとよいでしょう。
まとめ
競技人口が増加傾向にあり、さまざまな大会が開催されているeスポーツ。
プロの対戦を観戦するのはもちろん、参加できる大会を見つけて参加してみてはいかがでしょうか。
(TOP写真提供 = Roman Kosolapov / Shutterstock.com)
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