「ゴールキーパーに求められる能力ってなんだろう?」
「世界の有名なゴールキーパーはどんな選手だろう?」
このような疑問にお答えします。
サッカーの試合で一番の見どころといえば、ゴール前の攻防。
テレビ中継を見ていれば、一番ハラハラする場面ではないでしょうか。
ゴールを決めた選手は当然注目されますが、ゴールキーパーがシュートをファインセーブすれば「スーパーセーブ!」と叫ばれ一躍脚光を浴びます。
そこでこの記事ではゴールキーパーに注目し、必要な資質や世界最高峰の舞台で活躍している選手まで詳しく解説していきます!
ゴールキーパーの役割とは
はじめに、ゴールキーパーというポジションの役割について紹介します。
唯一手でボールを触ることが許されているゴールキーパーの役割は、大きく二つに分けられます。
- ゴールを守る
- 適切な指示を出す
ゴールを守る
自陣のゴール前で、手や身体全体を使って敵チームからゴールを守ることがゴールキーパーの主な役割です。
敵チームのシュートを止めることができるかどうかは、反射神経や運動神経はもちろん、ポジショニングも大きく影響してきます。
1対1、空中戦、クリアーなど瞬時に判断できるゴールキーパーは適切なポジショニング能力が高い選手とされます。
適切な指示を出す
ゴールを守ることのほかに、ゴールキーパーは司令塔として味方チームに適切な指示を出す役割があります。
ゴールキーパーはフィールド全体を見渡すことが出来るため、敵チームの攻撃の特徴を把握できます。
敵チームの攻撃プレーを予測して、味方に的確な指示を出します。
ゴールキーパーに必要な資質、技術
ここからは、ゴールキーパーに必要な資質や技術について、「フィジカル面」と「メンタル面」の二つからみてきましょう。
フィジカル面
身体的能力
ゴールキーパーは、体格はもちろんのことジャンプ力や反射神経の鋭さが求められます。
世界で活躍するゴールキーパーのほとんどの選手が、身長190㎝近いのではないでしょうか。
敵チームのシュートに対して、ジャンプ力や反射神経、瞬時に反応する力があればブロックできます。
これらは一朝一夕で身につくものではなく、日頃からのトレーニングが大切になります。
パスやトラップの技術
近年のサッカーでは、ゴールキーパーが11人目のプレーヤーとして、攻撃に加わるケース(ビルドアップ)が珍しくありません。
ゴールキーパーがビルドアップに参加することで、チャンスにも繋がっていきます。
そのためには、正確なパスやトラップなどの技術が必要不可欠です。
攻撃に加わる回数を増やすためには、敵の選手が近くにいる状態でも正確にボールを扱うための技術が必要です。
守備範囲の広さ
ゴールキーパーは、ペナルティエリア内だけ守ればいいということではありません。
時にはペナルティエリアの外に出て守備を行うこともあります。
敵のボールが、味方のディフェンスラインの裏を抜けてきたときには、瞬時の判断でペナルティエリアから飛び出し、ボールをインターセプトすることがあります。
ペナルティエリアを飛び出すかどうかを瞬時に判断する力、正確にボールをインターセプトできる能力が求められます。
メンタル面
集中力
ゴールキーパーに限らず、あらゆるスポーツにとって集中力は重要なことでしょう。
サッカーのゴールキーパーといえば、その中でも最も集中力が必要とされるといっても過言ではありません。
シュートへの反応はコンマ何秒で反応しなければならなく、一瞬の遅れが失点につながってしまいます。
全試合時間の中で、ゴールキーパーがプレーする時間はそう多くはありません。
突然やってくるプレーの機会に全神経を集中できる力が求められます。
リーダーシップ
くりかえしになりますが、ゴールキーパーの役割は味方に適切な指示を出すことです。
その指示によって味方を動かし、チーム全体に安心感や一体感、自信を与えることができます。
最後尾にたつゴールキーパーは、どう動くべきかを指示できる強いリーダーシップがあることが重要な資質です。
冷静沈着
試合は順調に進むことばかりではありません。
たとえば、ゴールキーパーのミスで失点してしまったときに、気持ちを切り替えられずにいるとその後のプレーも引きずってしまうでしょう。
試合がどんな展開になっても、そこで動揺しないでいられる冷静沈着さがゴールキーパーには求められます。
ゴールキーパー 世界ランキング(トップ5)
ここからは、世界で活躍するゴールキーパーの世界ランキング(トップ5)を紹介します。
ランキングは「transfermarkt」のデータを参考に市場価値ランキングで見ていきます。
出典:https://www.transfermarkt.jp/
5位:マーク=アンドレ・テア・シュテーゲン(Marc-André ter Stegen)
市場価値:5,500万€
生年月日:1992年4月30日
身長:187cm
所属チーム:FCバルセロナ
代表:ドイツ代表
2019-20年シーズン、ジャーナリストからなるジャッジにより年間のベストプレーヤーに与えられる受賞「アルド・ロビラ・メモリアル・アワード」を受賞しました。
3位タイ:アリソン・ベッカー(Alisson)
市場価値:6,000万€
生年月日:1992年10月2日
身長:191cm
所属チーム:リバプール
代表:ブラジル代表
2020-21シーズンのリバプール対WBA戦で、試合終了間際に攻撃参加するとヘディングシュートでプロ入り初ゴールを挙げました。
このゴールはリバプール129年の歴史で初、プレミアリーグ史上6人目のゴールキーパーによるゴールとなりました。
3位タイ:ティボ・クルトゥワ(Thibaut Courtois)
市場価値:6,000万€
生年月日:1992年5月11日
身長:200cm
所属チーム:レアルマドリード
代表:ベルギー代表
2018年ロシアW杯で、日本が敗れた対ベルギー戦の時のゴールキーパーです。
そのロシアW杯では最優秀ゴールキーパーに贈られる「ゴールデングローブ賞」を受賞しました。
2位:ジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)
市場価値:6,500万€
生年月日:1999年2月25日
身長:196cm
所属チーム:パリ・サンジェルマン
代表:イタリア代表
サッカー専門誌「フランス・フットボール」が選定する2021年のバロンドールで、「ヤシン・トロフィー」(年間最優秀ゴールキーパー)を受賞しました。
1位:ヤン・オブラク(Jan Oblak)
市場価値:7,000万€
生年月日:1993年1月7日
身長:188cm
所属チーム:アトレティコ・マドリード
代表:スロベニア代表
2020-21シーズンは年間MVPとなり、通算5度目のサモラ賞(リーグ最優秀ゴールキーパー)を受賞しました。
まとめ
この記事ではゴールキーパーの役割や必要な資質、また世界最高峰の選手について紹介してきました。
ゴールキーパーは他の10人とは全く違った役割であり、同時に重要なポジションでもあります。
この記事を読んで、ゴールキーパーに興味を持ってくれる人がひとりでも増えたら幸いです。
(TOP写真提供 = Lars Bo Nielsen / Unsplash.com)
《参考記事一覧》
ゴールキーパーに求められる素質とは? キーパーの決め方も解説(サカイク)
現代サッカーのゴールキーパーに求められるスキルと役割を改めて考える(シェアトレ サッカーの練習動画が満載!)
サッカーの移籍、噂、市場価値とニュース(Transfermarkt)
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