「する」「観る」「支える」「創る」の4つに分類することができるスポーツテック。
プロのアスリートはもちろん、スポーツを楽しむ全ての人が活用することができるものであり、今、多くの人や企業に注目されています。
本記事では、実際に使用されているスポーツテックの事例を紹介します。
スポーツテックとは
スポーツテックとは、スポーツとテクノロジーを組み合わせた造語であり、スポーツにITを取り入れることによって、新たな価値想像を生み出したり、従来とは異なるサービスの提供を行うこと。
具体的には、スポーツ選手のサポートや道具の開発に用いられ、スポーツに最新のテクノロジーを取り入れています。
スポーツテックは、目的によって「する」「観る」「支える」「創る」の4つに分類されます。
「する」は、プロはもちろんアマチュアまで、スポーツをする全ての人々が楽しめる環境を創造すること。新たなトレーニング方法や製品・サービスの開発・提供がこれに当たります。
「観る」は、スポーツ観戦はもちろん、スタジアムなどの会場そのもののこと。
新たな観戦スタイルの確立や、顧客満足度の向上につながるアプローチを試みるものです。
「支える」は、個人・チームのパフォーマンスの向上や怪我の防止に役立つアプローチのこと。トレーニングをサポートするグッズの開発や環境の整備がこれに当たります。
「創る」は、スポーツの新たな環境の創造や楽しみ方を創造すること。「する」に含まれることもあります。
スポーツテックの事例
「する」「観る」「支える」「創る」の4つに分類されるスポーツテック。
実際の事例について、紹介します。
Miro Ai
Miro Aiは、「する」の要素に該当するスポーツテックの事例であり、AIを活用し、映像や写真から選手の動きを分析するもの。
具体的には、マラソンの動画や写真から選手のユニフォームを識別し、身体の動きを分析。選手自身に合ったトレーニング方法やウェア・靴などを探すことができます。
また、どの選手がどのブランドの製品を使っているのかなどのデータも取得可能です。
Sports Castr
Sports Castrは「みる」スポーツテックの事例です。
Sports Castr社が提供するサービスである「Sports Castr」はファンとのチャットを楽しみながら試合を観戦することができるライブストリーミングフォーム。
スコアボードも表示されるため、テレビとはまた違った楽しみ方ができます。
Intel True VR
Intel True VRはIntelが提供しているサービスであり、「みる」スポーツテックの事例の1つです。
Intel True VRは12個のレンズを搭載した広角カメラによって、試合を立体的にいろいろな角度から可能。視聴者は自宅にいながら実際の試合の会場にいつような臨場感を味わうことができます。
MLBやNFL、NBA、さらにはオリンピックなどで導入されています。
BriziCam
BriziCamは「みる」スポーツテックの事例で、スタジアム内のカメラを活用したサービス。
スタジアム専用のURLから自分の席番号を入力すれば、スタジアムに設置されたカメラがその客席を撮影することができます。
また、会場内に多数設置された定点カメラを利用して、他視点での試合のリアルタイム映像を楽しむことも可能。
試合前や休憩中の待ち時間に、観客に退屈を感じさせないサービスとして、注目されています。
Eye-Sync
Eye-Syncは「ささえる」スポーツテックの事例の1つです。
Eye-Syncはアメリカンフットボールなどのプレー中に脳しんとうが発生したことを検知するもの。
カリフォルニアに拠点を置くSync Thinkが開発したVRギアであり、目や脳に起きている障害を60秒以内に診断することができるため、脳しんとうや視力の悪化防止に役立つと期待されています。
動体視力の向上も期待することができるため、スポーツ時に起こる障害を防ぐだけでなく、パフォーマンスの向上に寄与すること出来るものであるといえるでしょう。
プレー中の怪我は、選手にとって避けては通れない問題ですが、Eye-Syncを活用することによって選手を守ることができます。
FORM Swim Goggles
FORM Swim Gogglesはカナダ、バンクーバー発のFORMが商品化したARディスプレイ内蔵の水泳用ゴーグルであり、「ささえる」スポーツテックの事例の1つです。
着用して泳ぐだけで、自分のパフォーマンスをリアルタイムで確認することが可能。コーチはアドバイスや選手のメンタルなどの強化に集中できます。
まとめ
スポーツテックでの実際の事例を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
本記事で紹介した商品以外にも、さまざまなスポーツテック商品・サービスが開発・販売されています。
それぞれの特徴を知り、上手く取り入れることで、パフォーマンスの向上や新たな価値の創造が期待できます。
(TOP写真提供 = HQuality / Shutterstock.com)
《参考記事一覧》
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