“地上のカーリング” ボッチャ。誰もが楽しめる場所を提供する、BOCCIA BASE TOKYOのクラウドファンディングが開始

東京パラリンピックで日本の金メダル獲得でも注目を集めたボッチャ。「地上のカーリング」とも呼ばれる、誰もがプレーできるこの競技を通して、共生社会の実現を目指すBOCCIA BASE TOKYO(ボッチャベース東京)のクラウドファンディングが始まる。

▶︎誰もが参加できる「ボッチャ」を楽しめる場所を作りたい! 共生社会実現への第一歩[CAMPFIRE]

注目のパラスポーツ・ボッチャ

ボッチャは、イタリア語で「ボール」を意味し、脳性まひや運動機能障がいを持つ人向けにヨーロッパで考案されたスポーツだ。

試合は対戦形式で行われ、両者が6球ずつボールを投げて、目標となる白いボール(ジャックボール)にいかに近づけられるかを競う。個人・ペアは4エンド、団体は6エンドを行い、合計得点で勝敗を決する。投球フォームは自由で、投げる、転がす、蹴るほか、「ランプ」と呼ばれる投球補助具なども使用できる。

高度な戦略性が求められるとともに、正確な投球のための技術力や集中力が必要とされ、カーリングに似た特性を持つとも言われるボッチャ。

1988年のソウル大会でパラリンピックの正式種目として採用され、今回の東京大会には日本代表として15人が出場。個人BC2(運動機能)で杉村英孝選手が日本人初となる金メダルを獲得したことなどから、国内でも注目度が急上昇している。

幸せな空間、幸せな時間を

BOCCIA BASE TOKYO創設メンバー(左から、岩崎さん・白石さん・吉葉さん)

BOCCIA BASE TOKYO(以下、ボッチャベース)は、ボッチャをきっかけとした仲間づくりやコミュニティづくりを目指して2019年に設立された団体だ。

「障がいの有無に関わらず、子どもから高齢者まで、誰もが一緒にできるスペシャルなスポーツ」であるボッチャを通して、笑顔があふれる幸せな空間・時間を共有することを目指している。

設立からこれまでは東京都三鷹市や武蔵野市を中心に、ボッチャの体験会や練習会などを30回以上実施。障害の有無や年齢を問わず、多くの人々にボッチャを通した交流の場を提供してきた。

BOCCIA BASE TOKYOをみんなの基地に

ただ、現在ボッチャベースは現在2つの課題に直面している。

1つは、体験会や練習会の実施場所を確保する費用と用具不足だ。より多くの人にボッチャを通した交流の場を提供するために必要な環境整備が喫緊の課題となっている。

2つ目は、新型コロナ流行の影響で市区町村によるスポーツ体験の企画が減少したこと。東京オリンピック・パラリンピックでは、各国ホストタウンでの選手と市民の交流機会が失われたが、パラスポーツを体験する機会も同様に失われた。

さらに今後は、東京大会に向けて重点的に配分されていた競技普及の予算が減少することも予想されており、パラアスリートとの交流機会が今以上に減ることも考えられる。

そこで考案されたのが、クラウドファンディングだ。「誰もが参加できるボッチャを楽しめる場所を作りたい!」として企画された。

目標額は20万円で、プランは3種類。リターンには、団体ホームページへの氏名掲載権や練習会・カップ戦への参加権、オリジナルシューズケースなどが用意されているほか、法人向けプランでは、法人名を冠した大会も実施できる。

ボッチャベースを人々が集う、みんなの基地に。そして共生社会の実現へ。ボッチャベースが見据える未来をぜひ後押ししてほしい。

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