今年7月に九州や中部地方を中心に全国各地で発生した豪雨の復興支援として、全日本柔道連盟アスリート委員会が実施するチャリティーオークションが、8月17日から第二週目に突入する。
25のアイテムに1,800の入札が
今年7月に九州や中部地方をはじめとして全国各地で発生した集中豪雨(令和2年7月豪雨)の復興支援として、公益財団法人全日本柔道連盟(全柔連)アスリート委員会が実施するチャリティーオークションは、8月10日から16日までの第一週が終了。17日(月)から第二週に突入する。
第一週ではアスリート委員会副委員長の吉田優也氏をはじめ、東京五輪に内定している高藤直寿選手(男子60kg級、2016年リオ五輪銅)などの現役選手、井上康生氏や篠原信一氏などのレジェンドら17名が、柔道衣やリュック、シャツなど計25のアイテムを直筆サイン入りで出品。1週間で約1,800の入札が行われ、合計で260万円を超える落札額となった。
チャリティーオークションは三週連続で開催され、第二週となる17日から23日までの期間では、日本オリンピック委員会会長でもある山下泰裕氏(ロサンゼルス五輪金)や中村美里氏(北京・リオ五輪銅)、吉田秀彦氏(バルセロナ五輪金)などのレジェンドや、東京五輪に内定している吉田司選手(女子57kg級、2018年世界選手権金)などが出品を行う。
山下泰裕氏は、「今回選手達から自発的にこのような活動が始まったことを非常に心強く思います」と前置きし、次のようにコメントしている。
「柔道衣には被災地の皆様へのエールの意味を込め、私の好きな言葉「挑戦」を書き入れました。柔道界、そしてスポーツ界にさらなる支援の輪が広がり、被災地の皆様を少しでも勇気づけることに繋がればと願うばかりです」(山下氏)
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中村美里氏「強い想いをサインに込めて」
今回のオークションは、オンラインオークションサイトの「HATTRICK」で実施され、直筆サイン入りグッズが「鑑定書付き」で出品されるのも特徴だ。第二週の出品者の一人でもある中村美里氏は、出品アイテムへの想いも述べる。
「皆様を柔道の力で少しでも元気づけたいと思い、2015年の世界選手権時に作成していただいた所属先の応援Tシャツを出品いたします。オリンピックの前年、勝負の年で4年ぶりの優勝。オリンピックに向けて気持ちがさらに高まった大会でした。 強い想いをサインに込めて出品いたします」(中村氏)
吉田秀彦氏も同様に、出品する柔道着と帯について紹介する。
「47歳で出場した全日本柔道実業団体対抗大会で使用していた柔道着と帯をサイン入りで出品します。この大会では、チームの皆とボロボロになりながら優勝した特別な想いの詰まった柔道着と帯です」(吉田氏)
全柔連は、収益の全額を被災地の復興支援や被災した道場へ寄付するとしており、より多くの参加を募るにあたり、現役選手やレジェンドからのメッセージビデオも公開している。またとない機会となるオークションに、ぜひ復興支援の願いも込めて参加してみてはいかがだろうか。