40名超の柔道家参加、収益は全額寄付…全日本柔道連盟が7月豪雨の復興支援チャリティーオークションを実施へ

全日本柔道連盟アスリート委員会は、今年7月に九州や中部地方をはじめ全国各地で発生した豪雨の復興支援として、この8月に3週にわたりチャリティーオークションを開催する。

アスリート委員会が旗振り、40名超の柔道家が参加

公益財団法人全日本柔道連盟アスリート委員会は、8月7日、今年7月に九州や中部地方をはじめとして全国各地で発生した集中豪雨(令和2年7月豪雨)の復興支援として、来週8月10日(月)から3週にわたり、チャリティーオークションを実施することを発表した。

大野将平選手や阿部詩選手など東京五輪の代表内定選手、井上康生氏や中村美里氏など40名を超える柔道家が参加し、実際の柔道衣などを出品。収益の全額は、被災地の復興支援や被災した道場に寄付される。

実施にあたってはインターネットオークションサービス「HATTRICK」を利用。直筆サイン入りグッズが「鑑定書付き」で出品されるのが特徴だ。

アスリート委員会副委員長の吉田優也氏は、「この度、令和二年七月豪雨により、被災地の皆様への支援のために、柔道界が立ち上がり、アスリート委員会がチャリティーオークションを企画しました。多くの柔道家、関係者のご協力により開催する事が出来ました。この活動を通じて、被害地の皆様の復興に繋がる事を願っております」とコメントしている。

阿部詩選手「少しでも皆様の助けに」

7月に起こった豪雨の復興支援が8月に実施されるスピード感もさながら、現役選手からレジェンドまで、年代や性別に関わらず、実に幅広い柔道家が参加する取り組みは珍しい。

大野将平選手(男子73kg級、リオ五輪金)や阿部詩選手(女子52kg級、2018・2019世界選手権連覇)、ウルフ・アロン選手(男子100kg、2019年全日本選手権優勝)、渡名喜風南選手(女子47kg級、2018・2019年世界選手権銀)らは東京五輪の内定選手。男子66kg級で代表の座を争う阿部一二三選手と丸山城志郎選手もそれぞれ参加し、本チャリティーではタッグを組む。

中村美里氏(北京・リオ五輪銅)、篠原信一氏(シドニー五輪銀)といった柔道家も参加。現在柔道男子日本代表監督を務める井上康生氏(シドニー五輪金)や、日本オリンピック委員会(JOC)会長の山下泰裕氏(ロサンゼルス五輪金)も協力する。さらには、漫画『柔道部物語』、『女子柔道部物語』の作者でもある漫画家の小林まこと氏も名を連ねている。

阿部詩選手は「大雨による被害を被る皆様への支援のために、私たちができることは限られておりますが、今回、私たちはチャリティーオークションを開くことにしました。少しでも被災地の皆様の助けになることを願っております」と述べ、大野将平選手も「今回チャリティーオークションを開催することになり、少しでも力になればという想いを込めて柔道衣を出品させていただきます」と趣旨への賛同を示す。

オークションは8月10日週から3週にわたって開催され、1週間ごとに出品者とその出品内容が更新されていく。どの選手からいつ、何が出品されるかも見所になる。

■オークションの開催期間

第1弾:8月10日(月) 20:00~8月16日(日) 22:00

第2弾:8月17日(月) 20:00~8月23日(日) 22:00

第3弾:8月24日(月) 20:00~8月30日(日) 22:00

出品への協力者一覧は次の通り:

高藤直寿、阿部一二三、丸山城志郎、大野将平、永瀬貴規、向翔一郎、ウルフ・アロン、原沢久喜、渡名喜風南、阿部詩、芳田司、田代未来、古賀稔彦、吉田秀彦、篠原信一、中村兼三、福岡政章、西山将士、西山大希、中矢力、橋本壮市、杉本美香、西田優香、浅見八瑠奈、中村美里、梅木真美、緒方亜香里、山下泰裕、井上康生、増地克之、塚田真希、金丸雄介、鈴木桂治、塘内将彦、吉田優也、羽賀龍之介、七戸龍、海老沼匡、山部佳苗、中山有加、各務耕司、秋本啓之、小林まこと