ファントークン発行にフェス開催。卓球・琉球アスティーダが進める独自のファンエンゲージメント

2020-2021シーズンに創立3年でTリーグを初制覇した琉球アスティーダ。今年3月には国内スポーツクラブとして初の上場を果たすなど、ビジネスでも先駆けとして注目を集める。この7月にはファントークンの発行と沖縄でのフェス開催を発表。クラブは独自のファンエンゲージメントを進める。

広がるファントークン

琉球アスティーダは7月、ブロックチェーン技術を活用したクラウドファンディング「FiNANCiE」で、国内卓球クラブとして初となるトークンの発行を発表した。現在100名以上が購入し、総額は380万円以上にのぼる。初回の発売は9月5日までで、その後はマーケットプレイスでの二次流通によって取得できる。

ファントークンは、デジタル上の取引情報を記録するブロックチェーン技術を活用して発行・管理され、ポイントのように数量を持つ。保有者がマーケットで売買することでトークンの価値(価格)が変動する。

スポーツ界ではチームによるファントークンの発行が相次いでおり、FCバルセロナやACミラン、ユベントスなどが採用。国内でも、Jリーグの湘南ベルマーレやアビスパ福岡、Bリーグの仙台89ERS、また「ホリエモン」こと堀江貴文氏が創設し来シーズンからプロ野球・九州独立リーグへの参戦を目指す福岡北九州フェニックスも活用するなど、広がりを見せている。

新たな応援方法を提示

チームはトークンの販売で得られた収入を運営資金にできるとともに、新たなファンエンゲージメントとして活用できる。ファンにとっては、トークンの購入がクラブを金銭面から支援することとなり、同時に、支援の「証」を手に入れられることにもなる。

継続的にトークンを持つことで保有者限定の企画に参加できることもメリットだ。先出のFCバルセロナでは、今年、トークン保有者がクラブの本拠地「カンプ・ノウ」のピッチに立ち、試合ができるといった企画が行われた。

アスティーダの場合は、トークン保有者に年間MVPやグッズの新商品案に関する投票権、また、限定のプレゼント企画やオンライン交流会への参加権が付与される予定。トークンの保有数に応じて特典への当選率や投票券の数が変動する仕組みになっている。

琉球アスティーダの早川周作代表は、トークン発行の目的を「世界へ挑戦するためのクラブ経営基盤の強化と、誰もが明るく希望が持てる社会をつくるための社会課題解決への活用」と話す。

「アスティーダフェス」にも活用

トークンの売上は、クラブの運営・強化と共に、年内に初開催を予定する「アスティーダフェスティバル」の運営費にも充てられる。

アスティーダフェスティバルは、食、音楽、スポーツといったエンタメを通して、コロナ禍からの復興を沖縄から発信するリアルイベント。2021年3月に落成した沖縄アリーナを舞台に、12月20日〜21日と来年2月7日〜8日の4日間実施される。

Tリーグの公式戦に加えて、沖縄グルメのステーキに代表される「肉フェス」、県内外のアーティストを招く「エンターテインメントフェス」、沖縄の名産品を取り揃える「物産展」、そしてスポーツビジネスの最先端に触れられるセミナーやビジネス商談会「スポーツイノベーション オキナワ」といったプログラムが同時に提供される。

さらにファントークン保有者に対しては、特別な体験・プログラムが用意される予定だ。

様々なジャンルのエンタメを提供し、多様な沖縄の魅力を発信する。これはまさに、琉球アスティーダが掲げる「スポーツ×○○」に他ならない。この掛け算思考で、クラブは沖縄からスポーツ界を革新し、全国へ向けてコロナからの復興を発信していく。

 
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