落札額520万円超。全柔連のチャリティーオークションが最終週へ

今年7月に九州や中部地方を中心に全国各地で発生した豪雨の復興支援として、全日本柔道連盟アスリート委員会が実施するチャリティーオークションが、8月24日から最終週となる第三週目に突入する。

2週間で45アイテムに2,800の入札

今年7月に九州や中部地方をはじめとして全国各地で発生した集中豪雨(令和2年7月豪雨)の復興支援として、公益財団法人全日本柔道連盟(全柔連)アスリート委員会が実施するチャリティーオークションは、8月10日から16日までの第一週と17日から23日までの第二週が終了。24日(月)から最終週となる第三週に突入する。

前週の第二週では、日本オリンピック委員会会長でもある山下泰裕氏(ロサンゼルス五輪金)や中村美里氏(北京・リオ五輪銅)、吉田秀彦氏(バルセロナ五輪金)などのレジェンドや、吉田司選手(女子57kg級、2018年世界選手権金)などの現役選手が、柔道衣など計20アイテムを出品。1週間で1,000を超える入札を集め、落札額は計250万円を超えた。

第一週も含めたこれまで全体では、45アイテムに対して入札数は2,800以上、合計の落札額は520万円を超えている。全柔連は、収益の全額を被災地の復興支援や被災した道場への寄付に充てるとしており、柔道界だけでなく各地域の未来に、大きな支援となりそうだ。

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第三週となる24日から30日までの期間は、東京五輪内定の大野将平選手(男子73kg級、リオ五輪金)や阿部詩選手(女子52kg級、2018・2019世界選手権連覇)、ウルフ・アロン選手(男子100kg、2019年全日本選手権優勝)ら現役選手や、松本薫氏(ロンドン五輪金、リオ五輪銅)、古賀稔彦氏(バルセロナ五輪金、アトランタ五輪銀)といったレジェンドが、柔道衣やTシャツ、バッグなどの出品を行う。

出品者の一人である阿部詩選手は、「大雨による被害を被る皆様への支援のために、私たちができることは限られておりますが、今回、私たちはチャリティーオークションを開くことにしました。少しでも被災地の皆様の助けになることを願っております」と趣旨への賛同を示している。

柔道家のバイブル『柔道部物語』作者からの出品も

小林まこと氏のサイン入りTシャツを手にする秋本啓之氏(全柔連アスリート委員会特別委員)

今回、オンラインオークションサイトの「HATTRICK」で実施され、直筆サイン入りグッズが「鑑定書付き」で出品されるのが特徴だ。第三週の出品者の一人でもある大野将平氏は、出品アイテムについて、「オリンピックチャンピオンの証である金ゼッケンの柔道衣になります。表の右胸の部分にサイン書きました。稽古で長く着用したものです」と紹介する。

また、名だたる現役選手とレジェンドと並んで、柔道家のバイブルともいえる漫画『柔道部物語』、『女子柔道部物語』の作者でもある漫画家の小林まこと氏も出品に参加。全柔連アスリート委員会 特別委員 秋本啓之氏(2010年世界選手権金)は、サイン入りTシャツを代理で手にし、次のようにコメントを寄せた。

「今回は柔道家のバイブル「柔道部物語」の作者である小林まこと先生より頂戴しました、小林まこと先生のサイン入りTシャツを出品させて頂きます。Tシャツを出品するにあたり小林まこと先生も快諾してくださいました。1日も早く元の生活が戻ってくることをお祈りしております」

世代を問わず現役選手からレジェンド、そして漫画家までが参加する、柔道界一丸のチャリティーオークション。またとないアイテムを手にする機会に、ぜひ復興支援の願いも込めて参加してみてはいかがだろうか。


令和二年七月豪雨復興支援!柔道界スペシャルチャリティオークション[HATTRICK]

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