【スポーツビジネスジャパン2019・注目セッション#2】スポーツ界のオープンイノベーション(小泉文明×岡部恭英×川合現)と、企業のクラブ経営参画(髙田旭人×青井茂)

今年で4回目、そして2年ぶりの首都圏開催となるスポーツビジネスの専門展示会&コンファレンス『スポーツビジネスジャパン2019  together with スタジアム&アリーナ2019』が、2019年11月19日(火)〜20日(水)に、さいたまスーパーアリーナで開催される。HALF TIMEでは、錚々たる登壇者が揃うコンファレンスプログラムの中から、特に注目のセッションを連載で紹介していく。

▶︎スポーツビジネスジャパン2019

官民で進むスポーツ界のイノベーション

スポーツビジネス関連サービスの展示会とコンファレンスから構成される『スポーツビジネスジャパン』。29もの多彩なパネルディスカッションの中で、注目すべきキーワードとなるのが「スポーツ界のイノベーション」だ。これは前回紹介した「新たなプロリーグ」の創設を進める日本のラグビー界にも当てはまる。

▶︎注目セッション①日本ラグビーの将来を占う「新プロリーグ」とは?(川淵三郎×清宮克幸×境田正樹×廣瀬俊朗)

2019年のラグビーW杯、2020年の東京オリンピック・パラリンピックという国際スポーツイベントを契機に、次代のスポーツ界を創造する動きが官民で加速している。スポーツ庁は2018年12月から、スポーツを通したオープンイノベーションによる新商品・サービスの創出を目指す「Sports Open Innovation Platform(SOIP)」を展開しており、その一環として2019年から2020年にかけて、アクセラレーションプログラム「SPORTS BUSINESS BUILD」を初めて実施する。背景には、2025年に15兆円規模と試算するスポーツ市場の成長予測がある。

民間では、ITやエンターテインメント企業のスポーツへの参入が活発化しており、スポーツのテクノロジー活用、スポーツを通した新たなコミュニケーション手法の出現が期待される。実際、『スポーツビジネスジャパン2019』ではパナソニックの顔認証システムが実証導入され、来場者の入場時やコンファレンスの受付などでの混雑緩和が目指されている。また、企業参画という点では、2000年代にソフトバンクがプロ野球に参画して以降、近年ではJリーグやBリーグへ新たな企業の参入が相次いでいるのもトレンドだ。特に、企業がスポーツクラブのスポンサードからオーナーシップ取得へ関与を深め、また単一クラブでなく複数のスポーツカテゴリで複合的に支援・運営を行う動きが目立つ。

こうした中、スポーツビジネスジャパン2019では、初日である11月19日(火)の「スポーツ×オープンイノベーションの可能性」のセッションで、スポーツ庁参事官(民間スポーツ担当)の川合現氏、メルカリ取締役会長であり鹿島アントラーズの代表取締役を務める小泉文明氏といった官民のキープレーヤーに、欧州を拠点とするTEAMマーケティングの岡部恭英氏が加わり、国内外のオープンイノベーションの取り組みやスポーツと周辺産業の新事業創出について議論が交わされる。

また、2日目となる20日(水)には、「若手経営者からみたプロクラブ経営の魅力」と題したセッションで、ジャパネットホールディングス代表取締役社長 兼 CEOでV・ファーレン長崎の取締役を務める髙田旭人氏と、アトム代表取締役社長・富山グラウジーズ取締役の青井茂氏が登壇。先代からの事業承継後、プロスポーツに参画することとなった両者が、地域との共生、地方創生、そして本業である中核事業との両立などについて語る。

どちらのパネルディスカッションも有料セッションとなっており、セッション別チケット、1日券、あるいは2日券のチケット購入で参加が可能。チケットの申込は【こちら】から。

■「スポーツ×オープンイノベーションの可能性」セッション概要

【登壇者】
川合 現氏(スポーツ庁参事官 民間スポーツ担当)
小泉 文明氏(株式会社メルカリ取締役会長 兼 株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー 代表取締役社長)
岡部 恭英氏(TEAMマーケティング Head of APAC Sales/Jリーグアドバイザー)

【モデレーター】
藤沢 久美氏(シンクタンク・ソフィアバンク代表)

【日時場所】
日時:2019年11月19日(火) 13:00〜13:45
会場:コンファレンス会場A

※登壇者は予告なく変更・キャンセルとなる可能性があります
※セッション別チケット、1日券、あるいは2日券のチケット購入が必要です
▶︎チケット購入は【こちら】から

■「若手経営者からみたプロクラブの経営の魅力」セッション概要

【登壇者】
髙田 旭人氏(株式会社ジャパネットホールディングス 代表取締役社長 兼 CEO/株式会社V・ファーレン長崎 取締役)
青井 茂氏(株式会社アトム 代表取締役社長/コートヤードHIROOオーナー/株式会社富山グラウジーズ取締役)

【モデレーター】
間野 義之氏(早稲田大学スポーツ科学学術院 教授)

【日時場所】
日時:2019年11月20日(水) 10:15〜11:00
会場: コンファレンス会場B

※登壇者は予告なく変更・キャンセルとなる可能性があります
※セッション別チケット、1日券、あるいは2日券のチケット購入が必要です
▶︎チケット購入は【こちら】から

未来にイノベーションを『スポーツビジネスジャパン2019』

Sports Business Japan2019
11月19日(火)にはネットワーキングレセプションが行われる。写真提供=スポーツビジネスジャパン2019

『スポーツビジネスジャパン』では、コンファレンス以外にも、企業・団体が最先端技術・サービスの紹介を行う展示会の他、業界キーパーソンとのネットワーキングが可能なネットワーキングレセプション(11月19日)も開催する。

また、英国発の『スタジアム&アリーナ2019』との合同開催により、海外のスタジアム・アリーナ技術、スポーツを核にした地域活性化、スポーツのICT活用などについて、最新サービスやソリューション、先行事例などを紹介。イノベーションのヒントが得られる格好の機会となる。

【概要】

名称:スポーツビジネスジャパン2019 together with スタジアム&アリーナ2019
日時:2019年11月19日(火) 10:00〜18:00、20日(水) 10:00〜17:30
会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)
Web:https://www.sportsbusiness.jp/

【チケット情報】

スポーツビジネスジャパン2019ではオンラインでチケットを販売中。11月6日(水)までは早期申込としてチケットの割引も行っている。申込は【こちら】から

①展示会入場証:事前申込=無料、当日=2,000円
②セッション別チケット(1セッションあたり):
無料セッション=無料(完全申込制)
有料セッション:早期申込=3,000円、通常=4,000円
③1日券:
11月19日:早期申込=12,000円、通常=15,000円
11月20日:早期申込=13,000円、通常=18,000円 
※19日はネットワーキングレセプションの参加も含む
④2日券:早期申込=23,000円, 通常=30,000円
⑤スタジアム・アリーナ視察ツアー:早期申込・通常=2,000円
⑥ネットワーキングレセプション:早期申込・通常=5,000円

※イベント情報は現時点での予定であり、最新情報は公式ウェブサイトでご確認ください