【スポーツビジネスジャパン2019・注目セッション#3】Jリーグが考える、未来のスタジアムとは?(村井満×千葉昭浩×間野義之)

今年で4回目、そして2年ぶりの首都圏開催となるスポーツビジネスの専門展示会&コンファレンス『スポーツビジネスジャパン2019 together with スタジアム&アリーナ2019』が、2019年11月19日(火)〜20日(水)に、さいたまスーパーアリーナで開催される。錚々たる登壇者が揃うコンファレンスプログラムの中から、HALF TIMEが注目セッションを紹介する連載の最終回は、現代プロスポーツの旗手であるJリーグを取り上げる。

▶︎スポーツビジネスジャパン2019公式ウェブサイト

Jリーグのビジョンを体現する「未来のスタジアム」

Jリーグは1993年の開幕以来、「百年構想〜スポーツでもっと幸せな国へ。〜」のスローガンと「地域密着」の考えを掲げ、サッカーの普及だけに留まらず、地域でスポーツを楽しむことができる豊かなスポーツ文化の振興を目指してきた。従って競技スタジアムで重要になるのは、競技場としての機能だけでなく、行政や医療、福祉、教育など日々必要なことが満たされるコミュニティのハブとしての役割だ。

特に近年では、週末のホームゲームで集いの場や非日常空間となるだけでなく、具体的な地域連携が目立ってきた。例えば鹿島アントラーズが指定管理者となる県立カシマサッカースタジアムでは、2015年8月に地域住民向けの診療所「アントラーズスポーツクリニック」が開設。今年6月には温泉湯治施設「アントラーズトージ」がオープンした。また、2017年に開業したガンバ大阪の本拠地「パナソニック スタジアム 吹田」では、民間主体の複合スタジアムとしての特性を活かし、試合日以外の会議やパーティー、ウェディングなど、幅広い用途で利用が進んでいる。

前述のガンバ大阪で注目が集まることとなったJリーグの新スタジアムだが、実は開業ラッシュを迎えるのはこれからだ。2020年1月に京都サンガF.C.の新スタジアム「サンガスタジアム by Kyocera」の開業を皮切りに、 V・ファーレン長崎(2023年開業予定)、サンフレッチェ広島(同2024年)と続く。多機能・複合スタジアムがトレンドの中、“どのようなものを建てるか”から、建設したスタジアムを“どう運用するか”へ議論が進む機運もある。

このスタジアムを核にしたコミュニティ作りを先導するJリーグから、代表である村井満チェアマン自身が『スポーツビジネスジャパン2019』に登場。最終日となる11月20日の「Jリーグが考える未来のスタジアム」セッションで、スタジアム設備大手のコトブキシーティンググループ千葉昭浩CSOと、モデレーターを務める早稲田大学スポーツ科学学術院の間野義之教授を交えてパネルディスカッションを行う。

Jリーグは理想のスタジアムとして、①アクセスの利便性、②すべての観客席を覆う屋根、③ビジネスラウンジや高密度Wi-Fi等のホスピタリティ設備、④フットボールスタジアムであること、を今後重視していくという。パネルディスカッションでは、日本の独自技術を活かした高稼働率スタジアムや、多機能・複合型スタジアムの海外事例などが紹介される予定で、これからの時代のスタジアムについてどう議論が昇華するか必見だ。

上記は有料セッションであり、セッション別チケット、1日券、あるいは2日券のチケット購入で参加が可能となる。チケットの申込は【こちら】から。

■セッション概要

【登壇者】 
村井 満氏(公益社団法人日本プロサッカーリーグ チェアマン) 
千葉 昭浩氏(コトブキシーティンググループCSO/コトブキシーティングアジアパシフィックCEO)

【モデレーター】 
間野 義之氏(早稲田大学スポーツ科学学術院 教授)

【日時場所】 
日時:2019年11月20日(火) 13:15〜14:00 
会場:コンファレンス会場A

※登壇者は予告なく変更・キャンセルとなる可能性があります
※セッション別チケット、1日券、あるいは2日券のチケット購入が必要です。
▶︎チケット購入は【こちら】から

スタジアム・アリーナ視察やSDGsの取り組みなど、各種サイドイベントも

SportsBusinessJapan2019
Stadium Tour
過去のスタジアム視察ツアーの様子。写真提供=スポーツビジネスジャパン2019

『スポーツビジネスジャパン2019』では特別企画として、さいたまスーパーアリーナと埼玉スタジアム2002の視察ツアーや、スポーツ×SDGsの取り組みなども実施する。「スポーツの持つ力でSDGsを推進しよう」を合言葉に、持続可能な展示会運営を目指す。例えば会場内各所に無料給水スポットを配置し、マイボトルの持参を推奨するなど、プラスチックごみ削減を目指すという。

また埼玉県の主催する、埼玉県イノベーションリーダーズ育成プログラム(Saitama Sports Start-up:SSS)とのコラボレーション企画も実施。参加のスタートアップ各社によるピッチプレゼンが会場内で開催されるほか、日本トップリーグ連携機構主催の出展者との「情報交換会」も好評だという。スポーツビジネスジャパン2019の出展者が、自社の製品やサービスを日本トップリーグ連携機構加盟リーグおよび関連チームの担当者に直接PRできる企画だ。スタートアップ企業や出展者への積極的なマッチング機会の提供は、スポーツ産業界の活性化に寄与するだろう。

19日から20日にかけてのコンファレンスや専門展示会では、海外のスタジアム・アリーナ技術、スポーツを核にした地域活性化、ICTとスポーツの融合などについても、その最新サービスやソリューション、先行事例なども多く紹介される予定だ。

【概要】

名称:スポーツビジネスジャパン2019 together with スタジアム&アリーナ2019 
日時:2019年11月19日(火) 10:00〜18:00、20日(水) 10:00〜17:30 
会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市) 
Web:https://www.sportsbusiness.jp/

【チケット情報】

オンラインでチケットを販売中。申し込みはこちらから。

①展示会入場証:事前申込=無料、当日=2,000円
②セッション別チケット(1セッションあたり):
無料セッション:無料(完全申込制)、有料セッション:4,000円
③1日券:
11月19日:15,000円
11月20日:18,000円
※19日はネットワーキングレセプションの参加も含む
④2日券:30,000円
⑤スタジアム・アリーナ視察ツアー:2,000円
⑥ネットワーキングレセプション:5,000円

※イベント情報は現時点での予定であり、最新情報は公式ウェブサイトでご確認ください