何人で試合するの?ラグビーの人数について徹底解説!

ラグビーで試合をする際の人数について、詳しく知りたい方に必見です。

2019年に日本で開催された、ラグビーワールドカップを覚えている方も多いのではないでしょうか?

そこから、ラグビーに興味をもった方も大勢いることでしょう。日本代表の快進撃は日本中に強烈なインパクトを与え、そこからラグビー選手のTV露出が増えました。

本記事では、よりラグビー観戦を楽しめるように基礎知識である試合人数について解説しています。

ぜひ、最後までご覧ください。

ラグビーの人数

一概にラグビーといっても、さまざまな種類があります。人数によって、試合時間が違ったり攻め方が違ったりするので、基本的な知識があればそれぞれ楽しめるでしょう。

ここでは、7人制・13人制・15人制といったラグビーの種類や人数について解説します。

7人制

7人制とは、通称「セブンス」と呼ばれ、文字通り7対7で対戦するラグビーのこと。前にボールをパスしてはいけないことや、キックは前に行ってもよいなど基本的なルールは変わりません。

トライ5点、トライの後のゴールは2点、ペナルティキックが3点と得点も同じです。

7人制でもグラウンドの広さは15人制と変わりません。7人であの広いフィールドを、攻めたり守ったりするので、ひとりひとりの運動量が高くなります。

また、パワーも必要になるラグビーですが、7人制では相手プレイヤーといかに接触せずに攻め・守りをすることが肝心なので、プレイヤーのスピードが早いことが特徴。人数も少ないぶん観戦する側も見やすく、展開も早いので、またひと味違ったラグビーを楽しむことができるでしょう。

15人制のラグビーと違う点は、試合時間が短いこと。7人制のラグビーは、前半・後半それぞれ7分で試合を行います。

ベンチの人数や交代する人数も違い、ベンチは5人までで、交代も5人までの入れ替えが可能です。15人制のラグビー比べて分かりやすいので、初めてラグビーを観戦する人には、飽きずに楽しむことができるでしょう。

15人制

ラグビーのイメージとして強いのが、この15人制のラグビーでしょう。

通称「ユニオン」と呼ばれており、ワールドカップで行われるのがこの15人制のラグビー。基本的なルール、得点、グラウンドの広さも前項で紹介した7人制のラグビーと変わりません。

人数が増えて15人になった分、試合時間が前半・後半それぞれ40分。ベンチ人数も違い、8人までベンチに入ることができ、各チームの人数は23人、交代人数も8人まで可能です。

観戦する点で違うのが、大人数で迫力のあるゲームが楽しめることでしょう。

7人制と違ってポジションによっての役割が強く、何よりチームスポーツ感があるのでそういった点に注目すれば、観戦するのが楽しくなります。

簡単に説明すると、前衛にいるフォワードが8人、後衛にいるバックスの7人が基本の形。さらに、フォワード・バックスの中でもポジションが分かれており、それぞれのポジションで役割が変わります。

そのため、ラグビー選手のなかでも大きな体でいかにもパワー系の選手がいたり、細身でガッチリとしたスピード系の選手がいたりと、体型を見ても区別がつくほど。15人の選手チーム一丸となって見せてくれるプレイは迫力があり、驚くようなチームプレイを見せてくれるのも、珍しくはありません。

13人制

認知度は、まだまだ低いですが、13人制のラグビーもあります。

「ラグビーリーグ」といって世界的に存在するラグビーのことですが、試合時間は15人制のラグビーと変わらず、前半・後半のそれぞれ40分。13人制のラグビーの特徴は、攻撃・守備が分かりやすく、密集するようなプレイがないため、観戦しやすいです。

ラグビーでは怪我がつきものですが、この13人制ラグビーでは負傷のリスクを減らすために、あえて密集するようなプレイが廃止となっています。

「それでは迫力が無くなってしまう!」と思われた方もいるでしょう。

しかし、15人制とは違った迫力がありますし、タックルなどのパワープレイは健在。タックル後のボールの取り合いなど、密集するようなプレイが無いだけで十分に迫力は伝わるでしょう。

1番の見所は、やはりひとりひとりのスピード感です。

いかにトライを奪い合うかが、選手のスピード感も相まってより楽しめます。7人制のラグビーもスピード感はありますが、13人制ではスピード感もあり、人数が増えたことで戦略やチームプレイがさらに楽しめるでしょう。

7人制や15人制にもない魅力が、13人制のラグビーにはあるのでまた違った楽しみ方ができます。

中高ラグビーの人数

写真提供 = Jiachen Lin / Unsplash.com

中高生のラグビーは、大学やプロの人数とは少し異なります。まだまだ、成長過程である中高生を配慮したルールになっています。

それでは、詳しくみていきましょう。

中学ラグビー

中学生ラグビーの試合人数は、1チーム12人。それに加え、ベンチメンバーが10人となり、交代も10人まで可能です。

試合時間は、前半・後半それぞれ20分の合計40分。中学生の体はまだまだ成長過程であり、1年の差が大きいため「U-13」「U-14」「U-15」と分かれておりルールも微妙に違います。

ただ、フィールドの大きさはトップリーグと同じ広さです。

高校ラグビー

花園で有名な高校ラグビー。高校ラグビーですが、1チームの試合人数は15人です。

ベンチメンバーが8人となり、交代も8人まで可能。試合時間は、前半・後半それぞれ30分の合計60分です。

基本的に通常の15人制ラグビーのフィールドと基本的なルールは変わりません。

中高ラグビーまとめ

ここでは、中高ラグビーの人数を説明しました。

どのスポーツもそうですが、プロの試合ではあまり感動しないのに、学生がする試合では感動してしまうということがありませんか?

中高生がフィールドを駆け抜け、精一杯の力で押し合う姿はどのスポーツにもない感動を味わうことができるでしょう。

オリンピック競技としてのラグビー

オリンピックでは、7人制ラグビーが最近の主流。1924年までのオリンピックでは、15人制ラグビーが競技として選ばれていましたが、その後の2016年以降は7人制ラグビーが競技として選ばれています。

7人制のラグビーが選ばれた理由は、以下の2点です。

  • 人数が少ない分、コストがかからない
  • 1日に数試合できるので進行しやすい

オリンピックで、ラグビーを初めて見たという人も多いと思います。また世界中に観戦者がいますので、スピード感を味わえて展開が早く、観戦もしやすい7人制ラグビーは最適といえるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、ラグビーの人数によって、ルールや特徴が違うことを解説しました。

それぞれの特徴を理解して、ラグビーを観戦するとまた違った目線で楽しめるでしょう。ラグビーは、男子も女子も関係なくプレイすることができるため、幅広い年齢層に支持されています。

ノーサイド精神という素晴らしい文化もあり、プレイしている光景も楽しめるのですが、試合終了後に選手同士が讃えあう姿も、他のスポーツにはない見どころの1つです。

これを機に、ラグビー選手のプレイしている姿や紳士的な振る舞いを観戦してみてはいかがでしょうか。

(TOP写真提供 = Max Leveridge / Unsplash.com)


《参考記事一覧》

ラグビーの試合時の人数は何人?7人?13人?15人?ユニオンとリーグって?(RUGBY ISLAND)

ラグビー(TOKYO2020)