「ラグビー」は、体と体がぶつかり合う激しいスポーツであり、相手チームの選手と正面からぶつかり合うために、肉体も精神も厳しく鍛え抜いています。
この記事では、そういった勇敢なラガーマンたちが残した「名言」を紹介していきます。
気分が沈んだ時、目の前の困難に打ちのめされそうな時、あなたの心の支えになってくれる名言があるかもしれません。
日本人 ラグビー選手の名言
日本人のラガーマンには名言を残している人が数多くいますが、ここでは、その中から
- 松井千士
- 平尾誠二
- 武藤規夫
の3人の言葉を紹介します。
松井千士選手の名言
「松井千士」選手は、東京オリンピックのラグビーで「日本代表」の主将を務めたラガーマンです。
松井千士選手が残した名言は
「限界は決めたくない」
というもの。
松井千士選手は、学生のころからラグビー界で有名な存在でしたが、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでは、最終メンバーに選ばれないという挫折も味わっています。
人は大きな壁にぶつかった時、つい、「これが自分の限界」だと諦めてしまうことがあります。しかし自分で限界を決めてしまったら、それ以上の成長は望めません。松井千士選手も、諦めなかったからこそ、東京オリンピックの代表選手になることができたのです。
平尾誠二選手の名言
「平尾誠二」選手は、学園ドラマ「スクールウォーズ」のモデルとなった「山口良治」監督の元でラグビーを学んだ選手です。山口良治が監督を務める伏見工業高校で、主将として全国大会優勝を果たし、大学時代に日本代表にも選ばれています。
平尾誠二選手の名言は
「人は恵まれれば恵まれるほど不満が出る。どんどん贅沢になる」
というもの。
人間は、何かを手に入れると、それを持っていて当たり前だと思いこんでしまう癖があります。しかし、恵まれた環境は、周囲の人の助けや運に恵まれて得られている、ということを忘れない謙虚さが必要です。
武藤規夫選手の名言
「武藤規夫」選手は、平尾誠二選手の後輩で、同志社大学のラグビー部、神戸製鋼ラグビー部で活躍したラガーマンです。
武藤規夫選手の名言は
「試合に出て負けた奴が、その悔しさをどれだけ維持できるか」
というもの。
人は本能的に、辛い記憶を忘れるようにできていますが、悔しさという感情は、次の頑張りへのバネとなりえるものであることから、簡単に忘れるのではなく、人生を切り開く原動力にするべきだといえます。
海外選手の名言
海外選手の名言も数多くありますが、その中から
- マイケル・ブロードハースト
- トンプソンルーク
- セルジュ・ブランコ
の名言を紹介します。
マイケル・ブロードハースト選手の名言
「マイケル・ブロードハースト」選手は、ニュージーランド出身のラガーマンです。ニュージーランド・ハートランドの代表に選ばれたこともある選手ですが、現在では日本のラグビー界で活躍しています。
マイケル・ブロードハーストの名言は
「チームというのは強くなって、勝てば勝つほど、ファンやサポートしたいと思ってくれる人は増えるのだと確信しました」
というもの。
たとえ周りの見る目が厳しい状態であっても、努力して実績を挙げていけば、おのずと風向きも変わってくるということでしょう。
トンプソンルーク選手の名言
「トンプソンルーク」選手はニュージーランド出身で、日本に帰化し、日本代表として何度も活躍したラガーマンです。
トンプソンルーク選手は、次の言葉を残しています。
「私は、私の仕事にだけ集中ね」
仕事ができる人ほど、つい他人の仕事に口を出したくなってしまうものです。もちろん、口を出した結果、より良い成果が得られることもあるのですが、逆効果になってしまうことも珍しくありません。時には同僚や部下を信頼して、任せてみることも必要なのではないでしょうか。
セルジュ・ブランコ選手の名言
「セルジュ・ブランコ」選手は、ベネズエラで生まれ、フランスで育ち、フランス代表として、ワールドカップなどで活躍したラガーマンです。
セルジュ・ブランコ選手の名言は
「人生では負けることもある。大切なのは、負けたときにどう振る舞うかだ」
というもの。
一生のうち、どうしても浮き沈みはあります。しかし、敗北に流され、投げやりになってしまうようだと、チャンスが訪れた時にも掴むことができません。
不遇の時代こそ、どう気持ちを保つかが大切です。
監督の名言
チームを勝利に導くのに欠かせない存在である監督。
ここでは、数多くいる監督の中から、
- 宿澤広朗
- 大西鐵之祐
- エディー・ジョーンズ
の名言を紹介します。
宿澤広朗監督の名言
「宿澤広朗」監督は、銀行員として働きながらラグビー日本代表の監督もこなした人です。銀行で管理職として重責の担っていた宿澤広朗監督は、土日祝日や有給休暇をやりくりしてラグビーに関わっていました。
その宿澤広朗監督の名言は
「会社員にとって『自分がやりたい事』と『人事や周囲の人たちがやらせたい事』は往々にして違う。仮に違っても、それはそれでチャンスだと思う。」
というもの。
任せられた仕事が自分の望むものでなかったとしても、やっていくうちに新たな自分を発見できることもあります。人生、思い通りに行くことなどめったにないのだから、与えられたものに全力で取り組む姿勢が大事です。
大西鐵之祐監督の名言
「大西鐵之祐」監督は、早稲田大学の教授から早大ラグビー部の監督になり、後に日本代表監督を務めたという経歴を持つ監督です。
大西鐵之祐監督の名言は
「繰り返しによって「ピンチとチャンス」という緊急事態に際して「どうするかということ」を学ぶ。だが、戦法に絶対はない。だが絶対を信じないものは敗北する。」
というもの。
物事に絶対は無い、ということは事実ですが、疑いながら何かを行っても成功に繋がらない可能性があります。十分な準備を重ねたなら、後は信じてやり遂げるのみといえるでしょう。
大西鐵之祐監督の教えは「信は力なり」という言葉で、スクールウォーズのモデルとなった山口良治監督に伝わっています。
エディー・ジョーンズ監督の名言
「エディー・ジョーンズ」監督は、オーストラリア出身で、東海大学ラグビー部やオーストラリア代表のヘッドコーチ(現場専門の監督)などを務めた人物です。
エディー・ジョーンズ監督の名言が
「この世に完璧な指導者などいません。それを目指す道があるだけです。」
というもの。
何かで失敗したとしても、焦る必要はありません。より良くできるように、進み続けることこそが大事が大切です。
まとめ
選手・監督の名言を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ここに載せた他にも、自分の限界を試すこと、謙虚さを知ること、悔しさをバネにすること、負けた時の心構え、信じる心など、人生の支えになる珠玉の言葉が数多くあります。
壁にぶつかった時、これらの名言を思い出してみてください。
(TOP写真提供 = CHUTTERSNAP / Unsplash.com)
《参考記事一覧》
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