ヨガマットの選び方 ~ヨガマットの種類や選び方のポイント、おすすめのヨガマットを紹介します

在宅ワークの増加により、健康の維持・向上のためにヨガや筋トレを始められる方が多いです。最初はヨガマットを借りて体育館やスタジオなどで習うことが多いでしょうが、次第に自宅でヨガを行ったり筋トレに使ったりで、ご自分のヨガマットが必要になってくるでしょう。ヨガマットをお探しの方のために、ヨガマットの種類や選ぶ時のポイント、素材別のおすすめのヨガマットを紹介しましょう。

 ・ヨガマットはどういう時に使う?

ヨガマットは名前の通り、ヨガを行うために使われるほか、ストレッチや自重トレーニングなど自宅で筋力トレーニングなどを行う際に床の上に敷いて使います。ただし、ダンスエクササイズなどの跳んだり跳ねたりするトレーニング用には作られていませんので静音性には欠けます。

 ・ヨガマットの大きさは?

ヨガマットの大きさはご自分の身長と横幅が隠れるぐらいの長さと幅が欲しいです。幅は一般に60〜65センチ程度で大きな差はありませんが、長さは160〜180センチ程度まで差がありますので、身長に合わせて選ぶとよいでしょう。

 ・ヨガマットを考案したのは誰?

ヨガマットを考案したのは「アイアンガーヨガ」創始者のインドのB.K.S アイアンガー師と言われています。アイアンガー師は、ヨガの初心者であっても、簡単な道具を使うことで過度な緊張やケガを恐れることなく、徐々に強さや自信、柔軟性を身につけて行けるよう教えています。補助道具を使うことがアイアンガーヨガの特徴の一つで、トレスラーと呼ばれる立ちポーズの補助道具や、ヨガベルトやヨガラグなども考案しています。

 ・ヨガマットの利点

トレーニングする場所によりますが、ヨガや筋トレは多くの場合、硬い床の上に体を接触させて行います。床の材質が木材ですと多少自然由来の保温性と弾力がありますが、人工のタイルの上では保温性も弾力もなく、特に冬場は冷たくつらいです。そこでヨガマットを敷いたり、折り畳んだりして使うことで違和感少なくトレーニングすることが可能になります。

ヨガマットにはどんな種類があるの?

ヨガマットには、厚さ、重さ、素材、デザインによって多くの種類があります。それぞれに長所と短所がありますので、ご自分の目的や使用場所に合わせて、最適なヨガマットを選びましょう。

 ・厚さ

ヨガマットは5〜6ミリを中心に、1ミリから15ミリ程度まで厚さが選べます。

 1〜3ミリ程度の薄いヨガマットの場合は軽く、丸めても太さは10センチ程度で持ち運びにはよいのですが、敷く床の材質によっては弾力やクッションが足りず、体への違和感が大きくなります。

 一方で10ミリ以上の厚いヨガマットは弾力があり、ストレッチ中心の方や、特に肘や膝に違和感がある方におすすめします。ただし、厚いほど丸めた時の直径は約30センチと太くなり、重さは重くなります。また、厚みで床をしっかり踏みつけられず立ち姿勢が安定しないこともありますので、トレーニングのメニューによっては注意が必要です。

 ・重さ

ヨガマットの長さは多少変わりますが、幅はあまり変わらないので、重量は素材と厚さによって違いが出ます。薄いヨガマットは重さが軽くなります。また材質的に天然ゴムは重いです。

・素材

TPE、EVA、PVC、合成ゴムなどの化学素材に加え、天然ゴムやいぐさ、コルクなどの天然素材を使ったヨガマットがあります。素材によって特徴がありますので、目的によって使い分けるのも良いでしょう。

 ①TPE(熱可塑性エラストマー)

 リサイクルが可能な環境にやさしい素材で、環境を守りたい思いの方におすすめです。耐水性があり水洗いできること、匂いが少なく、PVCより軽いので、匂いが気になる方や、荷物が多く、持ち運びを目的に購入を検討している方はこの素材のものが良いでしょう。

  ②EVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)

 スポーツシューズの踵部分などに振動吸収素材として使われている合成樹脂です。低温でも硬くなりにくく軽量で水洗いでき、多く空気を含んでいるため振動吸収に優れていますが、ヨガマットでは多少滑りやすいとの評価もあり、主に筋トレなどに適しています。

 ③PVC(ポリ塩化ビニール)

 価格が安く、軽すぎず重すぎず、初めてのヨガマットとしておすすめです。汗や飲み物などの水分が染み込まないため、衛生的にも安心な素材です。ただし、凸凹のくぼみがあるものは汚れが溜まりやすく、また、素材自体が摩擦や水に弱く劣化しやすいです。

 ④天然ゴム/合成ゴム

 グリップ力もクッション性もヨガマットには適しているのですが、素材のせいで重いです。自宅で筋トレ等に使うのに適した素材です。なお、ゴムアレルギーをお持ちの方やゴム特有の匂いが気になる方はご注意ください。

 ⑤い草

 畳の素材であるい草を使ったヨガマットです。い草には新しい畳のさわやかな香りで分かる通り、消臭成分が含まれており、ヨガマットの素材の匂いや運動時の匂いが気になる方にはおすすめです。ただし、畳の跡が肌についたり、畳の溝に汚れが溜まったりしやすいです。

 ⑥コルク

 コルクガシという天然の木の樹皮を素材としたヨガマットです。表面の触り心地の良さ、ワインの栓にも使われているように、天然の抗菌成分が含まれていることや、断熱効果も高いため冬場の使用にも適しています。

・色とデザイン 

クルクルと丸く巻いて持ち運べるロールタイプと、四角く折りたためてバッグにも入れやすい折りたたみタイプがあります。表面のデザインや色も商品によっては10色近くから選べるものもあり、気分によって使い分けるのもよいでしょう。

ヨガマット選びのポイント

ヨガマット購入にお悩みの方に、機能を中心に選び方のポイントを紹介しましょう。

 ①グリップ力

 ヨガを行うには床滑りをせず、ヨガの動きを邪魔しないグリップ力が大切です。素材ではTPE(熱可塑性エラストマー)やPVC(ポリ塩化ビニール)が人気です。素材以外では、裏地に滑り止め加工を施しているものがおすすめです。

 ②クッション性

 ヨガや筋トレではある程度のクッション性が大切です。肘や膝が床に当たって痛みがあると、トレーニングへのやる気が削がれてしまいます。クッション性だけを考えると、TPEや天然ゴム製のものが優れています。

 ③デザイン

 ヨガマットは多くの色やデザインから選べるのはよいですね。気分に合わせて何色か持っていると便利です。また、レベルが上がって来れば目的に合わせて使い分けるのもよいでしょう。

 ④手入れのしやすさ

 表面に凸凹の加工を施しているものは、汚れや汗がたまりやすいため衛生面で問題があります。水洗いができたり、表面を拭くだけで汚れが落ちるなどの手入れのしやすさもポイントになります。

 ⑤収納ケース・バッグやストラップなど

 持ち運びには収納ケースやストラップ付きのものが便利です。特に1キログラム以下の軽量のヨガマットは丸めた際に形が変わりやすいため必要です。付属されていない場合には、小物類も併せて収納できる収納ケースを購入すると便利です。

素材別・おすすめのヨガマットをご紹介!

 写真提供 =  Jordan Nix/ Unsplash.com

素材別にヨガマットを紹介しましょう。

 ①TPE

 ・チャコット アドエルムマット

バレエ用品メーカーで有名なチャコットのこのマットの特長は、何より軽いことで470グラムです。厚さが3ミリと薄めですが軽いものをお探しの方にはおすすめします。

厚さ3ミリ重さ470グラム
大きさ183ミリ×60ミリ素材TPE
カラー2色付属品なし

・ナイキ ムーブ

このマットの特長は、使用テストで高評価の手入れのしやすさです。汚れがすぐ落とせることはうれしいです。ただし、滑りやすいという評価もありますので注意が必要です。 

厚さ4ミリ重さ454グラム
大きさ172ミリ×61ミリ素材TPE
カラー3色付属品なし

・studio plumeria relaxing  ヨガマットトレーニングマット

このマットの特長は32センチ×35センチに四角く畳め、付属のトートバッグに入れて運びやすいことです。畳めるシートを探している方は検討されてみてください。 

厚さ4ミリ重さ550グラム
大きさ183ミリ×61ミリ素材TPE
カラー4色付属品トートバッグ

②PVC

 ・マンドゥカ プロライトヨガマット 5ミリ

ヨガ専門メーカーのマンドゥカのマットはカラーの種類が多く、一般的な規格ながら高品質な商品なので長く使えます。値段が許せば初心者の方でもおすすめしたいです。

厚さ5ミリ重さ1.8キログラム
大きさ180ミリ/200ミリ×61ミリ素材PVC、表面超高密度ゴム
カラー10色付属品なし

・ヨガワークス ヨガマット 6ミリ

このマットは初心者の方におすすめしたい、厚さ・重さ・大きさなどご説明した選ぶポイントを全体的に平均点で押さえた商品と言えるでしょう。

厚さ6ミリ重さ1.2キログラム
大きさ173ミリ×61ミリ素材PVC
カラー7色付属品なし

③EVA

 ・アディダス ヨガ&ストレッチ ヨガマット5ミリ

スポーツ用品の総合メーカー・アディダス社のヨガマットは、素材にEVAを20%使っています。EVAは振動吸収に優れた素材ですので筋トレ重視のヨガマット選びにおすすめします。

厚さ5ミリ重さ530グラム
大きさ176ミリ×61ミリ素材TPE 80%、EVA20%
カラー2色付属品なし(ストラップ別売)

④天然ゴム/合成ゴム

 ・ヨガデザインラボ コミューターマット 1.5ミリ

このマットは天然ゴムを使用し、表面はマイクロファイバー仕上げで滑りにくく加工されています。厚さが薄いので重さも天然ゴム製にしては軽く1.97キログラムに抑えられています。

厚さ1.5ミリ重さ1.97キログラム
大きさ178ミリ×61ミリ素材天然ゴム、表面マイクロファイバー仕上げ
カラー12色付属品ストラップ付

・GronG ヨガマット 10ミリ

厚さ10ミリでこの重さ?と何度も見直してみましたが、ゴム製で840グラムと軽いです。収納用のゴムストラップ・メッシュケース付きなのはうれしいです。

厚さ10ミリ重さ840グラム
大きさ180ミリ×60ミリ素材ゴム
カラー10色付属品ゴムストラップ、メッシュケース付

  ④い草

 ・イケヒコ・コーポレーション い草ヨガマット SAKURA富士

天然素材のい草を使った日本製なのはうれしいです。表地はい草ですが、裏地はPVCで加工されています。このメーカーでは他にも裏にTPE素材を使った各種い草ヨガマットがあります。

厚さ6ミリ重さ1.72キログラム
大きさ180ミリ×60ミリ素材い草、裏PVC
カラー1色付属品なし

⑤コルク

 ・SN CORK YOGAMAT コルク素材ヨガマット 6ミリ

表面はコルクの触り心地の良さ、ベースはTPEというハイブリッドなヨガマットです。天然由来の感触が好きな方におすすめします。

厚さ6ミリ重さ990グラム
大きさ183ミリ×61ミリ素材表面コルク、裏面TPE
カラー1色付属品なし

まとめ

ヨガマットの種類や選び方のポイント、おすすめのヨガマットを紹介しました。

 ヨガマットは、障害やケガがある人でも簡単な道具を使うことで、ヨガを万人が無理なく行えるよう発明された道具のひとつです。

 素材の進化とともにヨガマットは選べる選択肢も増えていることから、紹介したポイントをぜひ参考に、目的に合ったヨガマットを選んでみてください。

(TOP写真提供 = Anupam Mahapatra / Unsplash.com)


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