アルペン、アプリ決済の楽天ペイを導入――スポーツデポ、ゴルフ5、アルペンなど全国392店舗で利用可能に

アルペングループは、楽天ペイメントが提供するスマホアプリ決済「楽天ペイ」の導入を8月19日より開始、スポーツデポ、ゴルフ5、アルペンなどグループの全国392店舗で利用可能となる。全国規模のスポーツ用品店で楽天ペイが導入されるのは今回が初めて。

楽天ペイは、楽天会員に登録の上、クレジットカードを連携して利用する。店舗での会計の際、ユーザーの楽天ペイのアプリに表示されるQRコードを店舗側が読み取ることで支払いが完了する。支払いにより楽天スーパーポイントを貯めたり、同ポイントを支払いに使用することも可能。

アルペンでは2019年4月より楽天の共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」、及び、提携クレジットカード「アルペングループ 楽天カード」を提供しており、楽天の約9,700万会員の顧客基盤と、ポイントサービスを活用してきた。店舗のキャッシュレス支払いのニーズが高まる中、顧客の利便性向上が狙いだ。

1972年に名古屋でスキーショップとして創業したアルペンは、現在全国に約430店舗の総合スポーツショップ、アウトドア専門店、ゴルフ専門店、シューズ専門店を展開。今回楽天ペイ導入は一部店舗が除かれるが、9割以上の店舗で導入されることとなる。

ウィンタースポーツのイメージが強い同社だが、現在の主力カテゴリは一般スポーツ用品、スポーツアパレル、そして近年特に注力するのがアウトドア用品だ。2018年春から体験型アウトドアショップをコンセプトに、キャンプ専門店の「アルペンアウトドアーズ」、山専門店の「アルペンマウンテンズ」を積極展開し、新業態へ進出した。

過去5年の間、アルペンは売上高2,200億円前後で推移する一方、営業利益は2014年の66億円から2018年には30億円に半減している。収益力の回復に向けて、自社ブランド商品の開発・販売、成長市場・カテゴリの取り込み、そして顧客の囲い込みは重点領域となる。

各社がキャッシュレスを進め、モバイル決済・アプリ決済のサービスが拡大し、消費者の利用も広がる中、新たな決済手段の導入による既存店舗の顧客利便性向上に期待がかかる。

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