5シーズン目を迎え、国内プロスポーツリーグの一つとしてますます存在感を増すBリーグ。今月のHALF TIMEおすすめ書籍は、そのBリーグにまつわる2冊をピックアップ。スタープレイヤー・富樫勇樹選手(千葉ジェッツふなばし)と、バスケットボール界のレジェンドでB1レバンガ北海道の代表取締役社長を務める折茂武彦氏の、それぞれ初刊行となる書籍を紹介する。
富樫勇樹の『「想いをカタチにする」ポジティブ思考』
2014年に日本人2人目となるNBA選手契約を結び、2015年9月に千葉ジェッツ(現千葉ジェッツふなばし)と契約。2016年に開幕したBリーグでは、MVPに1回、ベスト5に4回、アシスト王に1回に輝き、2019-20シーズンには日本人選手初の1億円プレイヤーとなるなど、名実ともにBリーグを代表する選手となった富樫勇樹選手の初書籍。
富樫選手は、いかにして成長し続け、想いを実現してきたのか。中学卒業後にアメリカに渡って現地の高校でプレーし、卒業後に日本でプロバスケットボール選手になるなど、自らの意思で未来を切り拓いてきた著者本人が、その思考法を明かす注目の一冊。
レジェンド折茂武彦の『99%が後悔でも。』
国内のトップリーグで計27年間プレーし、日本人選手初の10,000得点や4度の日本一、オールスター16回出場など、数々の輝かしい記録を残した日本バスケットボール界のレジェンド・折茂武彦氏。昨年5月に49歳で現役を引退した折茂氏は、現在、チームの経営者として活躍している。
2011年、当時所属していたレラカムイ北海道が消滅すると、自らレバンガ北海道を立ち上げ、選手としてプレーしながら社長業にも奔走した。過去には多額の借金や債務超過などの苦難を乗り越えものと、直近の2020年6月期まで4期連続の黒字を達成。コロナ禍でも昨シーズンを上回るスポンサーを集めるなど、経営者としての成果を出し続けている。
『99%が後悔でも。』は、折茂氏による初の自著。「後悔だらけ」という自らの人生を振り返りながら、アスリートとして、経営者として、そして1人の人間として同氏の哲学を明かす本書は、バスケットボールファンのみならず、すべての読者の人生のヒントになる。
*
ポストシーズン進出や地区優勝、年間チャンピオンをかけた後半戦がスタートするBリーグ。今回紹介した2冊を手にしながら、その魅力を一層感じてみてはいかがだろうか。
▶︎中村武彦氏や福田拓哉氏ら専門家の推薦も!「選書」一覧はこちら