ボールパークを多世代交流の場へ。ファイターズがFビレッジに認定子ども園を開園

プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新本拠地として来年3月、北広島市に開業する「HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE(Fビレッジ)」に、認定こども園が同4月開園する。

教育・保育の提供と地域の子育て支援の機能を持ち、自治体による認定を受けた認定こども園で、キッズラボグループが運営。幼稚園的な教育機能と保育所的な保育機能をどちらも不足なく備えた「幼保連携型」の施設となる。3〜5歳児を対象に教育・保育サービスを提供する。

園舎の設計デザインはチームラボの建築チームが手がけるほか、病児保育室も設置される。Fビレッジ内の農園エリアを活用した食育活動や、球団と連携した保育活動なども行われ、子どもたちの「生きる力をはぐくむ」場となることを目指していく。

「スポーツビジネスにおいて子どもは財産。これからの時代を担う子どもたちとともに、Fビレッジ全体も成長していきたい」と、北海道日本ハムファイターズ取締役の前沢賢氏。

キッズラボグループの西原優博理事長も、「輝いた大人が近くにいて、様々な体験ができるボールパーク及びFビレッジ構想は、子どもたちが育つ理想が詰まった場所であると確信しています」と期待を寄せる。

Fビレッジ全体では、地域活性化や社会貢献につながる「共同創造空間」を目指す。これまでの発表だけでも、地上14階建の大規模レジデンスや、農業機器大手・クボタの最新技術を用いた農業学習施設、ミニチュア版フィールドや遊具を備えたキッズエリアなど、施設の充実が図られている。

さらに2024年6月には、カフェやフィットネスエリアを併設した大型シニアレジデンスとメディカルモールの開業も予定。子どもから高齢者まで、あらゆる世代が集う場所になりそうだ。

“BIG BOSS”新庄剛志氏の監督就任で、競技面での期待が高まっているファイターズ。いよいよ来年春に開業が近づいてきた新本拠地・Fビレッジの取り組みも見逃せない。