サッカーが好きで、サッカーに関連する仕事がしたい!そういった気持ちを持った方は、広報の仕事に興味をもったこともあるでしょう。
実際の広報の仕事は、試合が始まる前から試合中、試合後に至るまで多忙です。今回は、そんなサッカー業界の広報の仕事について詳しく解説していきます。
サッカー業界の広報の仕事に就きたい方、必見の内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
サッカー業界の広報の仕事ってどんな仕事なの?
サッカーの広報は、チームのため、そしてホームタウンのために働いています。仕事としては、所属するチームを世間に広げていくための広報活動が主です。
具体的には、3つの大きな仕事があります。それは…
1.公式サイトとSNSの運営
2.雑誌ポスターの作成
3.取材対応
メディアで取り上げてもらえる機会を増やすことで、試合観戦に来てくれる方や配信サイトの利用者を増やしていけるのです。そのため、公式サイトやSNSで情報を配信、さらには会報誌やポスターでアピールしています。
取材対応の仕事は、ライターのようにクラブを取り上げてくれる人との関係を築き上げることがメインの業務となります。
また、クラブ内のスケジュール調整など取材に関係するほぼすべてのことに携わります。
チームのためやホームタウンのために働く
広報の仕事は、チームの収益をアップさせることです。それは、ホームタウンやその周辺の人々の生活をより豊かにすることに繋がります。
金銭的なものだけでなく、地域の方々が心身ともに健康な生活を送れる環境を提供。住んでいる地域にチームがあることを誇りに思えるようにしていく責務があるのです。
広報の仕事の1日の流れ
広報の1日の流れは、以下のとおりです。
☆試合前・イベントの運営準備・マスコミの対応・選手の取材調整・オープニングセレモニーの準備・エスコートキッズやフェアプレイフラッグへの対応 |
↓
☆試合中(前半)・ハーフタイムショーの準備・マスコミの取材体制チェック |
↓
☆ハーフタイム・イベントの開催 |
↓
☆試合中(後半)・ハーフタイムの監督コメントを提供・スポンサー賞の把握 |
↓
☆試合後・ヒーローインタビューの実施・記者会見の仕切り・売上計算・サイト更新のデータづくり・会場の撤収作業 |
このように、試合前から試合後まで動き回るのが広報の仕事なのです。普段、客席からは見えにくい部分も多いのですが、試合を支えています。
また、試合中に起こったトラブルは、広報に送られてくる場合が多いのです。そのため、試合を見ることができません。
選手を守ることも広報の仕事
広報のする、「選手を守る仕事」とは、一般的にマスコミ対応を指します。Jリーグをはじめ、プロ野球などのスポーツ選手は、インタビューなどのマスコミ対応に慣れていません。
なので、話下手でマスコミ対応に苦戦する選手や、マスコミを毛嫌いする選手も少なくないのです。反対に、マスコミと仲良くなりすぎてチーム情報を流出してしまっては、成績に影響してしまいます。
その上、現在はマスコミへの対応を一歩間違えれば簡単に叩かれてしまう時代です。必ずしっかりとした裏取りをしているわけではないので、慎重な対応が求められます。
そこで、マスコミとのコミュニケーションの取り方、インタビュー対応などを指導していくの必要があるわけです。これも、広報の大切な仕事です。
実況や解説が伝える選手情報は広報によって提供されたもの
テレビで見るスポーツ中継で、実況者や解説者が選手の詳細情報を伝えてくれます。実は、あの詳細情報は広報によって提供されたものを使っています。
理由は、チームの魅力をより多くの人に伝えるため。
アピールできるものをすべてアピールできるかどうかが、広報の仕事を成功させるポイントなのです。
具体的な仕事内容
大まかに広報の仕事を紹介してきました。ここでは、仕事ごとに詳しく紹介していきます。
情報発信
雑誌や新聞、テレビなどのメディアだけでなく、WEBページやSNSなどでチームの魅力を紹介しています。より詳しく、よりスピーディに情報を提供することが大切なのです。
取材対応
クラブの開催するイベントや、試合がある場合には、事前にメディアに対して取材依頼を出します。当日は、取材対応をスムーズに行えるようにします。もちろん、イベントの実施と並行して行わなければならないので、多忙です。
サッカー業界の広報の仕事は決して楽な仕事ではない!
サッカー業界の広報は、なかなか成果が見えにくい仕事です。結果がすぐに結びつく仕事ではないので、地道に仕事をこなす忍耐力が必要です。
さらに、サッカークラブ広報の仕事は、「タフでないと続かない仕事」といわれることが多いのです。
スケジュールは多忙を極め、いつ休んでいるのかわからないといった状況の方も多いようです。
その上、チームの成績が低下してきた際にはさらなる苦労があります。成績が落ちると、サポーターから批判されます。また、メディアへの露出も減ってしまうので、スポンサーにも嫌な顔をされます。
こうした状態に耐えられる精神力と、過酷な環境に耐えられる肉体がなければ、サッカークラブの広報は務まらないのです。
サッカー業界の広報の仕事に就くにはどうしたらいいの?
サッカー業界の広報は、チームの顔です。サッカークラブの広報の仕事がしたいのであれば、バイトや取材などでチームとの接点を築いておき、声をかけてもらえるようアピールする必要があります。
具体的な道筋としては、次のようなものがあります。
●選手やマスコミと関係を築き入社する
●親会社からの出向
●サポーターから社員を目指す
つまり、いかにしてチームと接点を持っておくかが重要なのです。
サッカー業界の広報の仕事にはどんな人が向いている?
サッカー業界の広報の仕事に就くためには、精神的にも肉体的にも強いことが条件です。もちろん、サッカーが好きであることは言うまでもありません。
そのうえで、柔軟な発想力と、臨機応変な対応力を持ち合わせていなければしっかりとした仕事をするのは難しいです。
また、サッカーを通してチームだけでなく、地域に貢献しようという気持ちが何より大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サッカーの広報は、普段観戦している側が思っているよりもタフで過酷な仕事です。
しかし、広報がいなくてはサッカークラブは成り立たないといえるほど、重要なポジションにあります。
大変な仕事ではありますが、サッカーが好きで、チームや地域を盛り上げたい情熱のある方は、目指してみるのも良いかもしれません。
参考記事一覧
サッカーチームの広報の仕事とは?Jリーグクラブで働くキャリア③(BRAVE ANSWER)