プロテニスプレーヤーの収益と聞いて、大会賞金を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、実際のところ、多くのプロテニスプレーヤーはスポンサーからの契約金が生活の柱になっています。今回の記事では、スポンサー企業と有名テニスプレーヤーの関係を紹介しています。さらに、有名選手のスポンサー企業の一覧も紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
テニス選手にとってのスポンサーとは?
テニス選手にとってのスポンサーは、互いに支え合うパートナーです。自分の成績が上がれば、スポンサー企業の利益にもつながります。反対に、成績が下がると損をしてしまいます。
また、スポンサーは、金銭面や道具面など、さまざまな形で選手を支援しているのです。
賞金だけで生活している選手はほぼいない
プロテニスプレーヤーは、大会に出場することで、賞金や対戦料を稼いでいます。ですが、大会の賞金だけで生活している人は、ほとんどいないのです。
また、大会に出場するためには旅費や交通費、滞在費に加えてコーチやトレーナーの指導料、契約料などの費用が掛かってしまいます。
そのうえ、大会に出場しても初戦敗退なら賞金がもらえないので、収入が安定しないのです。
ほとんどのプロ選手はスポンサー契約をしている!
ほとんどのプロテニスプレーヤーは、スポンサー契約をしています。選手はスポンサーの名前を宣伝したり、ブランディングに協力する代わりに、必要経費を負担してもらっているのです。
つまり、スポンサーがいないと、プロテニスプレーヤーとして生活をすることさえ苦しくなってしまうのです。
テニスをはじめ多くのスポーツ選手は、スポンサーをいかにつけるかが、生活のポイントとなります。
スポンサー契約には、主に3つの種類があります。「所属契約」、「用品使用契約」、「ウェア(ロゴ)契約」の3つです。
所属契約とは?
3つの契約の中で、もっとも宣伝効果が高く、契約料が高いのが所属契約です。選手が大会やイベントに出場すると、スポンサー企業目が紹介されるだけでなく、イベントに招致も可能なので安定した宣伝ができるのです。
契約料は、選手の実力や能力によって決定されます。一般的なサラリーマンくらいの契約料でプロ活動をしている選手もいます。
用品使用契約とは?
所属契約が金銭を保障してくれるのに対して、用途使用契約は道具を無償で提供してもらい、その使用に対して契約料が支払われる契約のことです。
契約料はまちまちで、場合によっては少額な契約料ではありますが、選手にとって道具は消耗品。
試合が多くなればなるほど道具代も安くないので、プロ選手にとって、なくてはならない契約といえるでしょう。
ウェア(ロゴ)契約とは?
ウェア契約というのは、ユニフォームやウェアにロゴマークを入れることで契約料が発生する契約です。
そのため、試合が多くなるトッププロのほうが宣伝効果が高くなります。
つまり、選手としてのランクが高くなればなるほど、ウェア(ロゴ)契約は結びやすくなるのです。
錦織圭選手のスポンサー企業一覧
日本人のプロテニスプレーヤーのなかで、トップを走る錦織圭選手。そんな錦織圭選手を企業が見逃すはずがありません。そのため、多くの企業がスポンサーとして契約しています。
スポンサー企業 | 詳細 |
日清食品 | 2012年から2020年までの契約。大坂なおみ選手や錦貫洋介選手も所属しています。 |
ユニクロ | 2011年に契約。錦織圭モデルのウェアは、毎年人気を誇っています。また、2018年にフェデラー選手と契約。 |
ウィルソン | スポンサー料は年間約2億5千万円。引退するまでの生涯契約を結んでいます。アメリカのラケットメーカーで、錦織モデルのラケットも販売しています。 |
LIXIL | 2015年4月から、2021年3月までの契約。建築素材や住宅設備機器を販売する企業です。 |
Weider | ウィダーインゼリーでおなじみ、ウィダー。CMに出演するなどの活動をしていました。 |
ジャックス | 2013年から、2020年までの契約。CMにも出演するなど、広報活動に貢献しています。 |
ジャガー | 2014年から契約。錦織圭選手は、ジャガーファンとして知られています。錦織選手がセレクトした「XE KEI NISHIKORI EDITION」が限定60台販売されました。 |
エアウィーヴ | 睡眠用マットレスで有名なエアウィーヴ。錦織選手は2009年から使用していて、海外遠征中はマットレスを運ぶほどです。 |
アサヒビール | 東京オリンピックのゴールドパートナーであるアサヒビール。錦織選手がアサヒビールのプロモーションメイン選手です。 |
日本航空 | 2015年から契約しています。2020年までの契約で、イメージキャラクターとなっています。また、2016年には、特別塗装機「JET-KEI」が飛行しました。 |
NTT | 2016年から契約。NTTはオリンピックのゴールドパートナーです。錦織選手はNTTの顔にもなります。 |
ナイキ | 2017年から契約しています。契約前はアディダスのシューズを使用していましたが、この契約を機にナイキのシューズを使用するようになりました。 |
IMG | 未来のアスリートを育成するIMGスクール。錦織選手も13歳から留学していました。シャラポワ選手や、セリーナ・ウィリアムズなどの世界のトップ選手を輩出しています。 |
WOWWOW | 錦織選手とイメージキャラクター契約をしています。2014年の全米オープンで決勝に進出すると、WOWOWの加入者が増大しました。このように、錦織選手の活躍と契約数が関わっているのです。 |
ロジャー・フェデラー選手のスポンサー企業一覧
世界のトッププレーヤー、ロジャー・フェデラー選手。2015年からのスポンサー契約の契約金は約60億円。これは、世界中のアスリートの中でナンバーワンです。
契約企業 | 詳細 |
GREDIT SUISSE(クレディスイス) | スイスの銀行、クレディ・スイス。フェデラーのイメージとぴったりな企業です。フェデラーは、アフリカの子どもたちに支援を行っており、クレディ・スイスはフェデラー基金への協力もしています。 |
JURA(ユーラ) | フェデラーの持つイメージをシェアするための契約です。スイスにある本社には、フェデラー記念館が設立されています。 |
LINDT(リンツ) | スイスのチョコレートメーカー |
メルセデス・ベンツ | 完璧な成功を追求するメルセデス・ベンツ。メディアやSNSでフェデラーとの写真が発信されています。 |
モエ・エ・シャンドン | 世界的に愛されるシャンパンメーカー、モエ・エ・シャンドン。世界大会のスポンサーにもなっています。 |
NET JETS | プライベートジェット専門企業です。フェデラーもオーナーとして共同所有しています。 |
ユニクロ | ナイキと決別後、ウェア契約を結びました。年間33億円、10年契約です。 |
サンライズ | スイスの通信事業会社。2014年からスポンサー契約 |
ロレックス | 卓越した世界的時計メーカー |
ウィルソン | 錦織選手とともに、生涯のパートナー契約を結んでいます。 |
大坂なおみ選手のスポンサー企業一覧
日本の女性アスリートとして、最上位に君臨する大坂なおみ選手。彼女が結んでいるスポンサー契約は、かなり巨額です。
契約企業 | 詳細 |
アディダス | 年間9億5000万円。アディダスが女性アスリートと結んだ最高金額です。 |
日清食品 | 国内大手の食品メーカー |
CITIZEN | 精密機器や時計を作っています。 |
ヨネックス | さまざまなテニス用品を開発、販売。 |
WOWOW | テニスをたくさん放送。大坂なおみ選手が優勝した際は契約者が増えました。 |
日産 | 国内最大の自動車メーカー |
まとめ
プロテニスプレーヤーには、たくさんのスポンサーがついています。選手たちが結果を残すことで、スポンサー企業のイメージアップにもつながるのです。
彼らは、自分の成績だけでなく、スポンサー企業を背負いながら大会に出場しています。
《参考記事一覧》
kei’sスポンサー | 錦織圭のスポンサー契約「全18社」掲載!(あばうと)
ロジャー・フェデラーのスポンサー収入(tennisfan.xyz)