バレーボール業界のスポンサー営業職とは?どんな人がなれるの?向いているの?お悩みすべて解決します!

バスケットボールのBリーグに続いて、バレーボール業界もプロ化に向けて「V.LEAGUE」として再編されました。

かつては日本のお家芸とも言われ、人気を博したバレーボール。2020年の東京オリンピックを控えて、その盛り上がりが注目されるところです。

そんなバレーボール業界で、各チームの縁の下の力持ちとして活躍しているのが「スポンサー営業職」の人たちです。

しかし、バレーボールのチームの「スポンサー営業職」とは、具体的にどんな仕事なのか、一般的にはあまり知られていないといえるでしょう。

そこで、この記事では、一般企業の営業職とは大きく異なる、「バレー業界のスポンサー営業職」について、フォーカスしてみましょう。

バレーボール業界のスポンサー営業職ってどんな仕事?

バレーボールに限らず、スポーツ界における「スポンサー営業職」とは、主に「スポンサーシップ」を売っていると考えて、差し支えありません。

この場合「スポンサー」とは、特定の企業や団体を指します。

スポンサー企業に対し、ユニフォームの企業ロゴなどの「商品」を提案し、販売することがメインの業務になります。

それを「スポンサーシップ」と呼びます。

また、バレーボールも他の競技スポーツと同じく、試合のチケットも大きな収入源となります。

チケットを販売することも営業職の業務となる場合が多いのです。

ただし、多くのスポーツチームはスポンサーから得られる収入によって、その屋台骨が支えられているといっても過言ではありません。

チームとスポンサーのつなぎ役を果たすスポンサー営業職は、まさに縁の下の力持ち的な存在で、重要な役割なのです。

細かい部分としては、下記のような業務をこなします。

スポンサー商品の企画

例えば、ユニフォームの胸や背中などには企業のロゴマークなどが広告としてプリントされているのを見たことがある人も多いでしょう。

あのロゴマークも「商品」なのです。

チームのスポンサー営業職は、ユニフォームのどの部分に企業の広告を掲載し、広告料はそれぞれいくらかといった「商品」の企画書を作成し、企業に提案するのです。

そのほかに、試合時にアリーナに掲載される看板も商品となりますし、地元のメーカーなどとコラボしたチームグッズを企画することもあります。

スポンサー開拓・商談・契約

スポンサー営業は、営業職なので、新規の顧客開拓も重要な仕事です。

企業をまわって社長や担当者に提案書を使って提案するなど、「足で稼ぐ」営業を中心とし、メールやITツールなどを駆使した営業活動も行います。

さらに、スポンサーとの商談や契約に向けて詰めていく作業も、スポンサー営業の仕事です。

契約の合意がなされれば、契約書を作成して契約を行います。

契約後も、スポンサー料の入金管理や契約に基づいて、看板を作成したり、ロゴを印刷するといった商品の管理や納入など、数多くの業務が発生します。

特別なスポンサー対応

公式試合では、試合会場にスポンサーシートを準備することも一般的です。

その際は、スポンサーやスポンサーが招いた顧客等の試合観戦への対応を行うのもスポンサー営業の業務です。

スポンサー企業に対しては、試合開催の案内をしたり、試合結果や順位の報告をしたり、地域活動の報告などを行うといった、日常的なチーム活動について報告することもスポンサー営業の役目となります。

スポンサーが冠となる試合が開催される場合、スポンサーの社長や社員が数多く観戦するため、その対応もスポンサー営業が担当します。

チームの関係者を案内役に立てたり、自ら案内役を務める場合も。

また、スポンサーが主宰するイベントに参加することもあり、選手や関係者、ファンなどが参加できるようにスケジュールを管理して告知や手配を行います。

交流を深めることで、末永くスポンサードしてもらうための下地を作る目的です。

どんな人がバレー業界のスポンサー営業職に向いているの?

営業職なので、「人間が好き」「人と話すことが好き」であることが重要です。人と話すのが苦手な人では難しいでしょう。

ただし、「内気な性格なので営業は無理かも…」と思い込んでいる人でも、営業の仕事を通じて外交的になったという例はかなりあるので、最初から自分には不向きと決めつける必要はありません。

むしろ、バレーボールやスポーツに興味がある人など、スポーツ好きであることがバレー業界のスポンサー営業職の場合は望ましいのです。

中学や高校でバレー部に所属していた人など、競技経験があればなおいいですが、オリンピックなどの試合をテレビでよく観戦するというだけでも十分です。

バレーボールの経験がなくても構いませんが、基本的には競技への愛情が必要な仕事です。

野球やサッカーなどほかのスポーツは好きだけど、バレーにも少し興味があるという人でも大丈夫。

スポーツが好きな人であれば、仕事をするうちに競技やチームへの愛情が生まれることが多いからです。

ただし、バレーボールやスポーツにまったく無関心な人の場合、どうしても仕事へのモチベーションが高まりにくいとはいえるかも知れません。

バレー業界のスポンサー営業職は未経験でもなれる!?

自動車や保険など、セールスの経験は必ずしも必要ありません。

特定の商品を売り込むのと、スポンサー営業はまったく業務内容が異なるからです。

特殊な業務ということもあり、通常は研修期間を設けて、新人教育をしっかり行うため、未経験でも問題はないからです。

最初は、先輩社員と一緒にスポンサーを回りながら、先方の顔と名前をしっかり覚えるとともに、新人社員である自分のことも徐々に知ってもらうことが重要です。

ある程度仕事を覚えた時点で、新規開拓のための資料作成などを任させるようになるのが一般的。

新人が単独で飛び込みセールスをするようなことはまずないので、営業未経験者でもそれほど不安はないでしょう。

スポンサー企業数によってさまざまな営業方法がある!

スポンサー営業がスポンサーとなってくれる企業に営業をする場合、自社のスポンサー企業数によって様々な営業方法があります。

詳しく見ていきましょう。

スポンサーが30社以下のケース

まだ立ち上げの段階で、チームや選手の認知度がなく、スポンサー営業以前にあってもらうことすら困難です。

資金繰りとチームの運営が業務としてのしかかる、営業にとって試練の時期です。

スタッフも少ないため、チームの運営と営業以外の諸々の雑務作業が重複してくるために営業に割く時間もままなりません。

その地域の有力者を応援団にし、そこから突破口を開いていくのです。

まずは突破口を開くため、地域の有力者とつながることが重要です。

青年会議所や商工会などの役職者にアタックするなど、まずは地元の顔役とつながりを持ち、仲介をしてもらった上で、主要企業に営業をかけていきます。

知名度が低いと紹介なしではアポイントが取りにくいので、すべてのつながりを生かします。

スポンサーが30〜100社のケース

チーム活動が少しずつ認知されてきたものの、アマチュアスポーツという周囲の意識があるため、まだ体制が強固とはいえません。

それでも紹介をもとに数十社ほど応援される企業が出てくると、スポンサー企業のフォロー業務も必要になります。

試合の案内をしたり、パーティーの開催といった業務も発生するため、スポンサー継続のためにもスタッフの増員が必須です。

試合を観戦する観客数や、ファンクラブ会員数といった、実績を数値化してアピールし、次なる支援につなげます。

この段階では、実績をどう生かしていくのかがポイントになります。

スポンサーが100社以上のケース

チームの経営力がだいぶ認知されてきた時期です。

ここからさらに上を目指していくには、さらなる売り上げアップが必要になります。

既存スポンサーの契約を継続しつつ、新規営業開拓により力を入れていくことがカギになります。

既存スポンサーに対しては、「複数年契約」の提案も重要。

複数年契約は数年間の収入が見込めるといった点ではメリットがありますが、そのためには単年契約より、数字的には割引となるので、その分売上げは下がります。

また、チーム成績や観客動員が急増した場合にも増額がしにくいことがデメリットになります。

チームの価値が上がれば、初年度から応援してくれるスポンサー企業にも増額をお願いすることになります。

100社を超える応援企業数、観客動員の増加などの実績を武器として、これまでの大企業からより大規模なスポンサー契約を狙える時期でもあります。

これまでの実績を踏まえて、どんなスポンサーを狙っていくのか、戦略と練って効果的に仕掛けることが重要です。

まとめ

いかがでしょうか?

ここまで、バレーボール業界におけるスポンサー営業職の仕事についてまとめてみました。

バレーボールに興味がある人であれば、競技経験がまったくなくてもスポンサー営業の仕事にチャレンジすることは可能です。

バレー業界のスポンサー営業職に興味を持った人は、ぜひトライしてみてくださいね。

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