野球が好きで、インターネットや新聞、雑誌等でよく記事を読んでいる人はご存知かもしれませんが、野球業界には「スポーツライター」という職業が存在します。スポーツライターはその名の通り、野球関連の記事を書いている人たちのことを指します。この記事を読んでいる方の中には、野球業界のスポーツライターを目指している方もいるかもしれません。この記事では、「野球業界のスポーツライターとはそもそもどのような仕事内容なのか?」という基本的な説明から、「スポーツライターになるにはどうしたらいいのか?」、「スポーツライターの給料面はどのようなものなのか?」、また、「スポーツライターに向いている人はどのような人なのか」を紹介していきます。野球業界のスポーツライターを目指している人はもちろん、少しでも興味のある人は、ぜひ、参考にしてみてくださいね!
野球業界のライターとは?どんな仕事内容なの?
野球業界のスポーツライターとは、一般的にはフリーランスで活躍する人のことをいいます。新聞社等に所属しているライターは「記者」と呼ばれ、フリーランスで活躍するライターとは分けられています。
スポーツライターは、野球の大会や試合の取材をしてレポートを書いたり、監督や選手にインタビューをして記事をまとめ、それを新聞や雑誌などの媒体に載せるのが仕事です。
新聞社や出版社からの依頼で仕事を受けることもあれば、自分から新聞社や出版社に企画や原稿を売り込むこともあります。
特別な資格は不要ですが、いきなりフリーランスのスポーツライターになるのは難しいので、新聞記者や出版社から転身する人が多いのが現状です。
わかりやすく読みやすい文章を書くことはもちろんのこと、読者を引き付けるような魅力的な文章を書くことができないと、スポーツライターにはなれません。
また、取材やインタビューは限られた時間の中で行うので、事前の情報収集が必要になります。さらに、読者の知りたい内容を聞き出すひつようがあるため、普段から選手やチーム関係者とコミュニケーションを取っておくことが大切です。
スポーツライターは、取材のために日本国内各地はもちろんのこと、海外への遠征もあります。フットワークの軽さが求められる仕事でもありますね。
では、野球業界のスポーツライターになるにはどうしたらいいのでしょうか?
野球業界のライターになるにはどうしたらいいの?
スポーツライターになるために必要な資格は一切ありません。そのため、誰でもスポーツライターに挑戦することができます。
しかし、文章を書いて、伝えたい内容を読み手に的確に伝える必要がある仕事ですので、少なくとも中学生以上の読者が理解できるレベルの文章が書けるスキルは必要となってきます。
ほとんどのスポーツライターは、出版社や新聞記者を経て、スポーツライターになっているます。その理由として、未経験のライターをゼロから育ててくれる会社がほとんどない事が挙げられます。
スポーツライターに資格は必要なくても、それなりの経験は必要です。出版社や新聞記者として勤務し、取材や執筆の経験を積むと良いでしょう。
進学の場合
進学する場合、大学に在学中にマスコミ学を勉強しておくといいでしょう。学部や学科は基本的には不問です。
また、アルバイトやインターンシップなどを通してマスコミ系の仕事を経験しておくのもひとつの手段です。
卒業後は、新聞社や通信社、出版社などへ就職するのがベスト。しかし、出版社や新聞社などは人気が高く、狭き門であることから、アルバイトやインターンシップなどで早くから準備をしておくのが一番いい方法です。
専門学校や短期大学からでももちろん、スポーツライターを目指すことはできます。専攻する学部や学科はマスコミ学やビジネス学、メディア学やスポーツ学などがおすすめです。
文章を書いたことがないけど、やってみたい!という方は、語学も併せて勉強しておくといいかもしれません。
就職先は大学と同様、新聞社やスポーツ専門新聞、雑誌社などを狙い、その後、フリーランスとしてスポーツライターに転身するのがいいでしょう。
中途採用の場合
出版社の中には、新卒者だけでなく中途採用を受け入れているところもあります。
そのような出版社を見つけることができれば、中途採用からスポーツライターを目指すことも可能です。
採用後、すぐにスポーツメディアの記者や編集者として活躍できるケースもありますが、通常は会社が配属先を決めるので、必ずしもスポーツ関連の部署に配属になるとは限りません。
いろいろな業務をこなしながらスポーツ部門への異動を目指すこととなるでしょう。
出版社で働くことにより、ジャンルは異なっても、取材や記事作成、編集や校正・校閲など、新聞や出版物作成などの一連のスキルを身につけることができます。
これは、スポーツライターを目指すうえでたいへん重要なことですので、決して無駄になることではありません。
これらのスキルを身に付ければ、スポーツライターとしてフリーランスで活躍することが可能となるでしょう。
フリーランスの世界は人脈も大事になってくるので、在職中から人脈を築き上げておくとのもおすすめです。
スポーツライターの年収や給料面は?
スポーツライターの収入は、その人の実力次第というところが多くあります。
参考として、関連職種である新聞記者や編集者は年収400万円ほどです。
スポーツライターの収入源は、新聞や雑誌、Webメディアなどに掲載する記事の原稿料です。会社に勤めているわけではないので、定期的に安定した収入を得ることは難しいものの、実力次第では、年収数千万円稼ぐ人もいます。
原稿料のほかにも、講演や本の出版も行うほどの実力を持ったライターとなれば、数千万円も夢ではありません。しかし、それほどの実力をつけるまでには、かなりの努力が必要ですし、キャリアも相当積まなければなれません。
ほとんどのライターは原稿料のみで生活しています。
スポーツライターにはどんな人が向いているの?
野球業界のスポーツライターに向いている人は、野球の試合の感想を思わず人に話したくなるような人です。
野球を見て何かを人に伝えたい!という気持ちが湧いてくるかどうかが一番大切です。野球をテーマにして文章を書くのが仕事なので、まずは野球を見ることが好きでること、そして、文章を書くことが好きでなければ務まりません。
スポーツライターともなれば、毎日文章を書き続けます。中高生の例に例えると、毎日「作文」を書いているようなものです。それでも「楽しい」と思える人は、野球業界のスポーツライターに向いているといえるでしょう。
スポーツ選手やチームの関係者との交流もあるので、社交的で明るい人に向いている職業ともいえるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
野球業界のスポーツライターになるのは容易なことではないですが、簡単な道ではないからこそ、なれたときの嬉しさややりがいを感じられるのではないでしょうか。
スポーツライターになりたい人は、ぜひ、在学中のアルバイトやインターン、そして、出版社や新聞社への就職などにチャレンジしてください。
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