Jリーグのユニフォーム一覧|デザインにはどんな意味があるの?

サッカーならびにJリーグは人気のあるプロスポーツであり、Jリーグの選手たちが着用しているユニフォームも、かっこいいと人気があります。この記事は、「Jリーグのユニフォームは何が魅力なのだろうか」「Jリーグのユニフォームの特徴は?」という疑問について解説します。また、Jリーグのチームのユニフォームに込められた意味がどのようなものなのかも理解できるので、Jリーグの試合をより一層、楽しめるようになるはずです。

2019シーズンの各チームのユニフォームは?

Jリーグのユニフォームの特徴とデザインの由来について、チームごとに紹介します。

J1

  • 北海道コンサドーレ札幌

昨シーズンは過去最高の4位を記録したコンサドーレ札幌。下の方ほど濃い赤のカラーのデザインです。背中には北海道のシルエットがあり、北海道と共に戦うという意味が込められています。

  • ベガルタ仙台

「ベガルダゴールド」と呼ばれるクラブの伝統的な色がメインのユニフォームです。「輝き続ける、進化し続ける」という思いが込められています。

  • 鹿島アントラーズ

昨シーズンはJ1リーグを3位で終えたチームです。その強豪チームのユニフォームは赤とネイビーのボーダーです。「常勝軍団」を象徴しています。速乾性と肌触りが特徴的な素材です。

  • 浦和レッズ

天皇杯でアジアチャンピオンとなった浦和レッズのユニフォームは、縦のストライプデザインです。鎖状のダイヤモンド柄は、選手やサポーターが一体となっていることを表しています。

  • FC東京

赤と青を基調としたユニフォームです。コンセプトの「Next stage」は、創設20周年のシーズンを終えて、新たなステージへ向かうチームを表現しています。

  • 川崎フロンターレ

J1連覇を達成した強豪チームです。水色メインで肩に黒いラインが入っているユニフォームです。コンセプトは「川崎の鼓動」で、選手と観客が作るスタジアム全体の盛り上がりを表現しているデザインとなっています。

  • 横浜F・マリノス

伝統的なトリコロールを継承している横浜F・マリノスです。現代的でシュッとしたデザインです。胸番号が廃止されたので、海外のようなデザインになっています。胸にある白い部分はキャンパスをイメージしていて、新しい歴史を作っていくという意味です。

  • 湘南ベルマーレ

チームカラーの黄緑色がメインです。湘南ベルマーレに関わる全員で、勝利を目指すという思いのデザインです。グラデーションカラーは、攻守がずっと止まらないことを連想させます。「湘南」のチーム名の横には2つの星マークがあり、優勝回数を表現しています。

  • 松本山雅FC

伝統カラーの緑と、真新しいイメージの白を使用した横しまのデザインです。4シーズンぶりにJ1に戻ってきて、ここから新たな歴史を作っていくという思いが込められています。

  • 清水エスパルス

全身オレンジでシンプルなカラーがメインのデザイン。昨シーズンに比べてオレンジが濃くなっています。静岡、清水、サッカーの頭文字”S”と、富士山の形を合わせたデザインになっています。

  • ジュビロ磐田

シャツは水色、パンツはホワイト、ソックスはブルーがメイン。昨シーズンと異なるのは、袖のカラーを白くしていること。「バルス」をコンセプトにして、直線のグラフィックが描かれています。

  • 名古屋グランパス

大きなコンセプトは「Straight, Simple, Strong」です。みんなが一つになって勝利へ進むことを表しています。胸の中央にある目立ったエンブレムも魅力的なポイント。汗がシャツの裏面に残らないような素材を使用しています。

  • ガンバ大阪

伝統カラーの青と黒に、伝統の模様である縦のシマシマが基調のユニフォームです。とても大きく描かれたエンブレムは、クラブの伝統を守るという強いプライドを示しています。下半身は昨シーズンよりも黒いカラーです。

  • セレッソ大阪

ピンクを基調としたユニフォームです。全面のV字は、ヴィクトリーのVで、大阪と堺の鼓動を表現したグラフィックです。ヘザー調のカラーがサポーターの強い熱量を表現しています。

  • ヴィッセル神戸

クリムゾンレッドがメインの横縞デザインです。ボーダー柄は港を連想させます。ボーダー柄を地理入れるのはヴィッセル神戸史上初で、有力選手の加入で新時代を切り開いていく思いを込めたコンセプトになっています。

  • サンフレッチェ広島

「破壊的な誇り」がコンセプトのデザインのサンフレッチェ広島。紫色がメインカラーです。波のような模様は、瀬戸内海の水面や、チームのまとまりや連携を表現しています。クラブ史上初のインパクトを与えるようなデザインです。

  • サガン鳥栖

ホームは伝統のサガンブルーに、サガンピンクのラインが入っています。胸の部分にはV字型を表現した模様で勝利を表現。アウェイは白がメインでピンクのグラデーションカラーのデザインです。

  • 大分トリニータ

シャツ、パンツ、ソックスの全てがブルー基調のカラーです。ゴールドの背番号にはチームのロゴマークがたくさん描かれています。肩に黒ラインがあるだけのシンプルなデザインです。

J2

  • モンテディオ山形

鮮やかなブルーがメインで、脇に黄色いラインが新鮮な印象を与えます。パンツとシャツは一体化するカラー。昨シーズンまでのユニフォームとは違ったデザインです。

  • 水戸ホーリーホック

日本の伝統的なヒガキの模様は、和風なデザイン。さらに、重ねヒガキが、クラブの歴史を表しています。背番号と選手の名前が筆で書かれたようなフォントになっているのが面白いデザインです。

  • 栃木SC

蛍光ペンのような黄色がメインのユニフォームです。地元の宇都宮で発掘される大谷石をイメージしているデザインです。シャツにあるラインは一本だけです。それはクラブに関わる人が一つに団結していることを示しています。

  • 大宮アルティージャ

全身がオレンジ色のカラーです。チームのイメージである斜めのに入ったチェック柄と、左胸にあるエンブレムの重なりが、一体となっていることを表現しています。パンツもソックスもオレンジ色で統一されていてシンプルなルックスです。

  • ジェフユナイテッド千葉

サッカーには欠かせない集中力や判断力を意味する、全身黄色のホームシャツです。緑と赤のラインが強調されています。選手、サポーター、スタッフなどの「堅い絆」がデザインのコンセプトです。

  • 柏レイソル

黄色がメインと黒い袖のカラーで、原点に戻ったようなイメージのデザイン。この2色はチームとサポーターを表しています。シャツの内側を低い温度に保つ素材で、選手に優しい設計になっています。

  • 東京ヴェルディ

東京ヴェルディはクラブができてから50周年です。長い歴史の象徴として、頭文字のV字が胸の部分に50個書かれています。クラブの伝統カラーのヴェルディグリーンで統一され、文字は格式高いイメージのゴールドで表現されいます。

  • FC町田ゼルビア

クラブカラーのゼルビアブルーが基調のデザイン。斜めデザインされたシャープなラインは、これから右肩上がりの成長を期待するという思いが込められています。

  • 横浜FC

このユニフォームのコンセプトは「朝鮮と団結」。サポーター、スポンサー、選手、スタッフの全員が一つになってトライし続けるという意味になっています。シャツが水色、パンツは白色がメインで爽やかなコーディネートです。

  • ヴァンフォーレ甲府

昨シーズンと同じように、「 武田菱」をイメージしてデザインされました。武田信玄公の家紋をモチーフにして作られたエンブレムです。青がメインのシャツなので、赤いひし形で作られたラインが強調されています。

  • アルビレックス新潟

「限界を超えて、その先ヘ突き進め。」をコンセプトにデザインされたユニフォームです。濃いオレンジ色メインの生地に、青い横しまのストライプが入ったいます。左から右に流れるような直線はスピード感を連想させます。

  • ツエーゲン金沢

濃いレッドがメインのカラーです。影のようなボーダーラインは非常にシンプルなデザインと言えます。背番号とネームの、シュッとしたフォントにも注目です。

  • FC岐阜

シャツの上が緑、下の方が黄緑色になっていてるグラデーションカラーです。選手の応援を光に例えていて、光り輝く選手をイメージしているのでグラデーションになっています。J2トップにふさわしいデザインとなっています。

  • 京都サンガFC

クラブ25周年を迎える今シーズンは、チームカラーの紫色が基調になっています。袖にはゴールドのラインが点で描かれています。また、右袖には漢字で「京都」と書かれているのは歴史あるチームの象徴です。

  • ファジアーノ岡山

表の面には赤と紺色の縦の線が入っています。同じ割合で入っているストライプは、「躍動と調和」「スピーディーな攻守の切り替え」を表しています。ソックスとパンツは紺色がメインのデザインです。

  • レノファ山口FC

オレンジ色基調のデザインで、脇と肩のラインにグレーのラインが入っています。シャツにデザインされている縦の19本のラインは、山口県の市町の数を表現しています。

  • 徳島ヴォルティス

ボディが水色、袖は濃いブルーで、爽やかなイメージです。「鳴門海峡の渦巻き」をコンセプトにしていて、より一層力強くなることを表しています。細いレッドとグリーンのラインが入っていることで、彩りも鮮やかです。

  • 愛媛FC

オレンジ基調で、石鎚山をイメージしたユニフォームです。高い山をギザギザで示し、その上にある雲を白いラインで表現しています。全身オレンジのコーデはチームカラーでもあります。

  • アビスパ福岡

ネイビーブルーのメインカラーは、昨シーズンと同じです。濃いブルーがより強い「絆や結束」を表しています。また、首付近には独鈷と呼ばれるインドの武器が描かれています。アウェイはグレーで、ホームとは全く違う色になっています。

  • V・ファーレン長崎

青とオレンジがメインカラーで、幾何学模様のようなデザインです。世界遺産に認定された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」をイメージさせるようです。肩の部分には「正々道々~ナガサキから、世界へ~」と書かれています。

  • 鹿児島ユナイテッドFC

昨シーズンよりもスタイリッシュで、シンプルなデザインです。ドットでできたラインが、袖の部分にあります。濃いネイビーがメインの色で、筆で書かれた様な和風のフォントが特徴です。

  • FC琉球

シャツには沖縄をイメージさせる守り神のシーサーが描かれています。今にも飛び出してきそうなデザインがプレーにも現れそうです。また、伝統的な「ミンサー」と呼ばれる模様を使用しています。

J3

  • ヴァンラーレ八戸

伝統的なグリーンがメインのユニフォームです。サッカー場の芝生を連想させる様な独特な模様です。ヴァンラー八戸がJ3リーグでプレーするのは初めてです。

  • いわてグルージャ盛岡

白が基調のユニフォームのコンセプトは武士道です。中央に赤と黒の縦のラインが入っているだけの、シンプルなデザインです。この2本は、武士道の節義や勇気を表しています。

  • ブラウブリッツ秋田

水色メインの生地に胸部分には赤と青の横のラインがデザインされています。また、勝利を意味するVictoryの頭文字のVが入っています。

  • 福島ユナイテッドFC

ピンク系の赤色がメインのユニフォームです。左側の黒と右側の赤は、どちらもチームカラーです。未来への広がりを意味するコンセプトのデザインになっています。

  • ザスパクサツ群馬

昨シーズンまでと比較すると、ネイビーが強調されています。黄色い縦のラインの模様はV字になっていて、ヴィクトリーの頭文字です。

  • Y.S.C.C.横浜

横浜の歴史を表しているのが横浜のユニフォームです。縦ラインは港の波、横ラインは機関車を表現しています。パンツの横にはカモメの翼をイメージしたものがイラストされています。

  • SC相模原

ホームのユニフォームはカモフラ柄になっていて、アウェイはボーダー柄です。まだデザインの発報は発表されていないので、公式サイトなどをチェックしてください。

  • AC長野パルセイロ

「ためらうな」がコンセプトのデザインです。チームカラーのオレンジが基調で、斜めに明暗を出して3Dを表したいます。

  • カターレ富山

クラブ11年目を新たな一歩でスタートさせるのがコンセプト。富山湾の水面と三角の細模様が、富山の山や海の大自然を連想させます。

  • 藤枝MYFC

本当の藤色がユニフォームのデザインコンセプトになっています。サッカーの町の誇りを表現するためには必要なグラデーションです。

  • アスルクラロ沼津

ホームは明るめの青、シンプルな青がメインカラーのユニフォームです。他のキットも全身ホワイト、レッド、グリーンで素朴なデザインが美しいです。

  • ガイナーレ鳥取

ホームは全身ライトグリーンです。少し明るめの印象になります。今年から新しくPUMAがサプライヤーになったことにも注目です。

  • カマタマーレ讃岐

瀬戸内海を彷彿させるブルーと、チームカラーのネイビーがメインです。縦の太い線はゴールに向かってまっすぐ突き進むという意味です。

  • ギラヴァンツ北九州

侍、ナイトがコンセプトのユニフォームは黄色が主役です。挑戦する精神を黒のストライプで表現しています。これまでとは真新しいデザインです。

  • ロアッソ熊本

チームカラーのレッドがメインのシンプルなデザインです。肩に黒ラインがあるのみ。みんなで真っ赤なスタジアムを作るのがコンセプトです。

サプライヤー別に見ると?

サッカーにおいてサプライヤーとは、ユニフォームを作っているメーカーのことです。

契約しているJリーグチームが多い順に、サプライヤーを紹介します。()の中の数字は、サプライヤーが契約しているチームの数です。

  • Puma(10)

川崎フロンターレ、セレッソ大阪、清水エスパルス、ジュビロ磐田、大分トリニータ、京都サンガ、鹿児島ユナイテッド、ロアッソ熊本、ガイナーレ鳥取、アスルクラロ沼津

  • adidas(6)

ベガルダ仙台、横浜F・マリノス、松本山雅FC、ツエーゲン金沢、アルビレックス新潟、FC今治

  • Athleta(5)

東京ヴェルディ、栃木SC、カマタマーレ讃岐、ブラウブリッツ秋田、ヴァンラーレ八戸

  • Mizuno(4) 

名古屋グランパス、ヴァンフォーレ甲府、徳島ヴォルティス、愛媛FC

  • Penalty(4)

湘南ベルマーレ、モンテディオ山形、ファジアーノ岡山、長野パルセイロ

  • Nike(3)

サンフレッチェ広島、鹿島アントラーズ、浦和レッズ

  • Umbro(3)

FC東京、FC東京U-23、ガンバ大阪

  • Under Armour(2)

大宮アルディージャ、いわてグルージャ盛岡

  • Finta(2)

レノファ山口、ザスパクサツ群馬

  • Kappa(2)

北海道コンサドーレ札幌、ジェフユナイテッド千葉

  • gol.(2)

SC相模原、藤枝MYFC

  • New Balance(2)

サガン鳥栖、FC岐阜

  • hummel(2)

V・ファーレン長崎、福島ユナイテッド

  • Yonex(2)

柏レイソル、アビスパ福岡

  • Goldwin(1)

カターレ富山

  • Younger(1)

Y.S.C.C.横浜

  • GAViC(1)

水戸ホーリーホック

  • asics(1)

ヴィッセル神戸

  • Sfida(1) 

FC琉球

  • Soccer Junky(1)

横浜FC

  • Squadra(1) 

奈良クラブ

  • Svolme(1)

町田ゼルビア

  • bonera(1)

ギラヴァンツ北九州

最大7カ所、スポンサー掲示が可能

Jリーグのユニフォームには、たくさんの会社の名前が入っています。

企業がJリーグチームにお金を払う代わりに、ユニフォームに名前を入れてもらい宣伝してもらうのです。

今シーズンは胸、鎖骨、背中、袖、パンツの合計7箇所に広告を貼ることができます。

ユニフォームにたくさんの広告を入れるとユニフォームの見た目が悪くなるという意見もあります。

しかし、広告の宣伝にはたくさんのお金が動いています。ユニフォームに7箇所の広告をつけるチームも増えていくでしょう。

今シーズン最大の特徴は胸番号不要になったこと

スポーツのユニフォームといえば、胸と背中の2面に番号がついているのを想像しますよね。しかし、2019年シーズンからは胸番号をつけなくても良いことになったのです。

Jリーグは1993年に開幕してから27年目のシーズンになりますが、この間ずっと背中と胸とパンツの3箇所に自分の番号をつけなければなりませんでした。

これからのシーズンでは、背中とパンツの2箇所のみで良いのです。

世界的に見ると、クラブチームで胸番号が義務であるリーグは少ないです。なので、世界標準に近づいたと言えます。

これによって、ユニフォームのデザイン性が豊かになりました。もしくは、ユニフォームの胸の箇所にスポンサーの広告を掲載することも可能です。

一方で、胸に番号を残しているチームもたくさんあります。今後新デザインのユニフォームに変更する時などの動向にも注目です。

まとめ

この記事ではJリーグユニフォームのについて紹介しました。

それぞれのユニフォームデザインの由来がわかるだけでもユニフォームの見方も変わってくるのではないでしょうか。

また、サプライヤー別にユニフォームを見てみると見えてくる共通点などを発見するのも楽しみの1つになるかもしれません。様々な視点で更にサッカーを楽しく観戦していきましょう。

(TOP 写真提供 = Olga Dmitrieva / Shutterstock.com)


《参考記事一覧》

【Jリーグ】2019J1リーグユニフォームレビュー 

Jリーグ2019シーズン新ユニフォームまとめ(J1•J2•J3)