転職活動の進め方と一言で聞いても中々イメージしづらいのではないでしょうか。
どのようなステップで進むのか、何に気をつければ良いのかなど留意しなければならないポイントは数多くあります。
納得のいく転職活動にするためにも、ぜひ参考にしてください。
転職活動はいつ始める?
転職活動にかかる期間はおおよそ3~6ヶ月ほどとされていますが、多くの方が悩むのが「会社を辞める前から」転職活動を始めるのか、「会社を辞めてから」転職活動を始めるのか、ということ。
ある調査では、半数以上が働きながら転職活動をしているといわれていますが、「在職中」に転職活動を始めることのメリットは「収入があること」と「離職期間がないこと」。
そして、「退職後」に転職活動を始めることのメリットは「ゆっくり準備することができる」ことと「面接等に柔軟に対応できる」こと。
仕事と転職活動の両立が難しい場合は、退職後の転職活動がおすすめといえるでしょう。
転職活動の流れ
就職活動は
- 「事前準備」
- 「情報収集」
- 「書類作成・応募」
- 「面接対策・面接」
- 「内定・退職・引き継ぎ」
の5ステップに分けることができます。
それぞれのステップごとに見ていきましょう。
「事前準備」
転職活動の最初のステップは「事前準備」です。
転職活動において重要なステップであり、この期間のおおよその目安は一週間程。
準備が不十分だった場合、転職活動の長期化や希望する求人を見逃してしまうこともあるため、この期間を十分にとると良いでしょう。
「事前準備」で大事なのは、「自己分析」を重点的に行うこと。
ポイントは「転職の目的」「スキルや経験の言語化」「自分の強みや弱み」を洗い出すこと。
面接の際にきちんと話せるようにしておくことが大切です。
「情報収集」
「事前準備」の次は、「情報収集」を行いましょう。
情報収集の目的は
- 業界を知り、自分の可能性を広げるため
- 自分の市場価値を見定めるため
- 企業の事を知るため
の3つ。
まず、1つ目の目的が業界を知り、自分の可能性を広げるため。
無闇に業界や職種を絞ってしまうと、自分のまだ見ぬ可能性を見落としてしまうことも。自分に合う企業を見落とさないためにも積極的に企業の情報を集めましょう。
2つ目の目的は、自分の市場価値を見定めるため。
あまりに高望みしすぎると中々転職先が決まらない事態に陥ることがあります。逆に、低く見積もってしまうとせっかく転職をしたのに後悔が残ってしまうことも。
できるだけ多くの情報と照らし合わせて、自分の適正な市場価値を見定めましょう。
そして、3つ目の目的が企業の事を知るため。
当たり前だと思うかもしれませんが、事前にしっかりと企業の情報を入れることで面接対策にも企業の未来を知ることにもなります。
丁寧に情報収集をするようにしてください。
「書類作成・応募」
「事前準備」、「情報収集」を終えたら、次はいよいよ「書類作成・応募」をおこないます。
書類作成のポイントは整理した情報をしっかりアピールすること。
応募者が多ければ多いほど、採用担当者がじっくり時間をかけて応募書類を読むことはないため、短時間でわかりやすくアピールできる書類を作るようにしましょう。
書類作成ができたら「応募」です。
応募で重要なのは「スピード」と「数」です。
中途採用は、会社が必要な人材を補充するためのもの。そのため、必要な人材が集まれば求人が打ち切られます。したがって、興味がある企業の募集が出ていないかどうか、こまめにチェックするといいでしょう。
「面接対策・面接」
書類選考を通過したら次は転職活動のメインとも言える「面接対策・面接」です。
面接では基本的なマナーはもちろん、質問に対する答えを準備しておくことが重要です。
面接で良く聞かれるのが「自己紹介・自己PR」「転職理由」「志望動機」「活かせる経験やスキル」「面接官への逆質問」の5つ。
この5つの質問に対する答えを事前に準備しておけば、面接でスムーズに受け答えすることが出来るでしょう。
最近ではリモートで面接を行う企業も増えているので「画面との目線の位置」や「後ろに余計なものが映っていないか」などをチェックしておくことがおすすめです。
「内定・退職・引き継ぎ」
面接で内定をもらえたら、入社準備に入ります。
もし、退職前に転職活動を進めたなら、会社の退職の手続きと引き継ぎを始めましょう。
退職と引継ぎにかかる期間はおおよそ1ヶ月程をみておくことが大切です。ただし、会社によってはもっと時間が掛かるかもしれません。
その場合、新しい会社の入社日を遅らせなければならないというケースも。
退職・引継ぎにかかる期間がはっきりしたら、内定をもらった企業にもスケジュールを伝えるようにしましょう。
転職活動で良くある悩み
転職活動でよくある悩みとして
- 転職活動の費用はいくらくらいかかるのか
- 応募書類の書き方がわからない
- 自分に合う求人が見つけられない
ということが挙げられます。
それぞれの悩みについて、1つずつ見ていきましょう。
転職活動の費用は?
リクナビNEXTが行ったアンケートでは、67.6%の人が転職活動にかかった費用は10万円以下だったと回答しています。
その内訳は、履歴書などの資料代や交通費など。
また、転職活動にエージェントを利用する場合、エージェントによってはお金がかかる場合もあるので、転職活動を行う際にエージェントを利用する際は、費用がかかるのかどうかをチェックするようにしましょう。
応募書類の書き方がわからない
就職活動から期間をあけて転職活動をする、という場合に多いのが応募書類の書き方が分からない、というもの。
大手の転職紹介企業のサイトには応募書類のフォーマットが掲載されていることが多いので、悩んだ方は転職サイトをチェックしてみると良いでしょう。
自分に合う求人が見つけられない
転職を考えているけれど、自分に合う求人が見つけられない、ということも。
そんな場合には、自分の経歴やスキルならどういう職種が向いているのか、エージェントに相談してみるのもおすすめです。
転職活動に有利な時期はある?
一般的に、企業の採用活動が活発になるのは年度切り替えによる退職者や、後任補充、新規事業の設立のタイミングとなる「3~4月」と「9~10月」といわれています。
転職を検討している場合、この時期は特に注意して募集情報をチェックしておくと良いでしょう。
なお、前職での勤続年数を気にする企業もありますが、経験のない業種への転職を検討しているなら、早めの転職活動を始めることがおすすめです。
まとめ
人生の大きな転機の1つである転職活動。
本記事で紹介した内容を参考に、転職活動を進めてみるといいでしょう。
(TOP写真提供 = sukiyaki / Shutterstock.com)
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