就職活動や転職活動の際に必ず越えなくてはならないものに面接があります。
面接では、企業側が応募書類では判断できないポイントを押さえることが大切です。
本記事では、面接の準備と面接でのポイントについて詳しくご紹介します。
面接は準備が重要
面接について、「普段のありのままを表現すればいい」というアドバイスがよく聞かれますが、いざ面接となると緊張して思っていたことが話せない、ということも。
限られた時間の中でしっかりアピールするためにも、自分の考え方やキャリアプランなどを整理して面接に臨むことが重要です。
面接前に準備しておきたいこと
面接前に準備しておきたいこととして
- 面接会場までの道順の確認
- 身だしなみを整える
- 持ち物の確認
- マナー
- 企業・業界の情報確認
- 応募書類の確認
- 面接で予想される質問の対策
- ニュースの確認
が挙げられます。
それぞれの項目について1つずつ見ていきましょう。
面接会場までの道順の確認
面接の日時が決まったら面接の場所までの道のりと所要時間を確認しましょう。
面接会場に遅れてしまうと、面接を受けるまでも無く就職するチャンスを逃してしまう、ということに。
できれば会場まで一度実際に足を運んでみるといいですが、下見が難しい場合は、面接時間より早い時間に会場に到着できるようにスケジュールを組むと良いでしょう。
なお、複数のルートを探しておくと、アクシデントが起こったときに対応することができるのでオススメです。
身だしなみを整える
見た目の印象は、面接結果を左右するポイントとなります。
男性は短髪で髭の剃り残しは無いように、女性はロングヘアなら1つにまとめ、派手なネイルではないかチェックしましょう。男女とも、髪の毛の色は黒または黒に近い茶色にしておくことがオススメです。
また、服装はダークカラーのスーツに白いシャツが基本となります。男性は、スーツのポケットのフラップを屋内ではポケット内に入れるようにしましょう。
靴下は黒か紺を着用。白色はNGだと覚えておいてください。
また、靴はきれいに磨いておくことが大切です。
持ち物の確認
面接時の基本的な持ち物として、
- 筆記用具
- 携帯電話
- ティッシュ・ハンカチ
- 腕時計
- 手帳
- クリアファイル
- エントリーシート
- 履歴書
- A4サイズが入る鞄
- 身だしなみを整えるもの
などが挙げられます。
面接時、スマホや携帯電話はマナーモードや電源オフにします。時刻の確認ができるよう、腕時計を準備するようにしましょう。
また、身だしなみを整えるものとして、鏡や櫛、女性なら予備のストッキングがあるとよいでしょう。
あると便利と言われるものには、証明写真の予備(入館証等作成に使用)、印鑑(領収印などに使う)があります。
企業研究をまとめたノートがあれば持参し、面接の時刻前に内容を見返しておくと有効です。
マナー
面接でのマナーについて、一般的な作法を流れに沿って説明します。
この通りやらなければならない、というものではありませんが、面接の際の参考にしてください。
①受付
面接時刻の5〜10分前には、入館して受付を済ませるようにしましょう。受付から面接は始まっていると心得て行動することが大切です。
また、原因は何であれ、遅刻はアウトです。交通事故などの不可抗力の場合で遅れそうな場合は、面接担当者に電話を入れて理由を説明し、指示を仰ぎましょう。
②待機
受付、または取り次ぎの方によって待合場所へ案内されますが、待合場所での待機中は大きな声を出さずに待機しましょう。
③入室
名前が呼ばれたら入室します。
入室の際のノックは3回。
入室が許可されたら「失礼します。」と挨拶しドアを開けて入室します。
入室したらできるだけ背中を見せずにドアを閉めてドアの前で一礼、椅子の左か後ろに立ち、自分の名前を述べます。その際、話す言葉とお辞儀は被らないように注意しましょう。
着席を促されたら椅子に着席しますが、持ってきたカバンは足元に置くようにしてください。
④面接中
面接中は、面接官の質問にしっかり耳を傾け、質問された内容に対して質問者の目を見てハキハキと回答しましょう。
男性は膝上に手を軽く握った姿勢、女性は膝上に両手を重ね、足を揃えるのが基本となります。
⑤退室
面接が終わったら、まず、着席のままで「ありがとうございました。」と面接に時間を割いてもらったことに感謝の言葉を述べましょう。
次に、起立して椅子の横で「ありがとうございました。」と再度礼を述べ、ドアの前で「失礼します。」と述べて退出します。
企業・業界の情報確認
面接では、企業の事業内容、業界での立ち位置、他社比較などの情報を前以て研究しておくことが必須です。
時間をしっかりかけて深掘りすれば、面接の際に説得力のある回答ができるでしょう。
後日見直しができるようにノートにまとめておくことがオススメです。
応募書類の確認
応募書類は提出したらそれで終わりではありません。
企業側は記載された情報を参考資料として使います。
応募者が面接で応募書類の質問と同じ質問をされた際に、書類に記載した内容と違う回答を行うようでは、面接官に意見に一貫性がない者と判断されるので、注意が必要です。
応募書類に何を書いているのか、面接前までにしっかり確認しておきましょう。
面接で予想される質問の対策
企業側は面接で「どういう人か」、「この企業に貢献してくれるのか」を見極めたいと思っています。
面接でのポイントは、「この企業で自分は何ができるのか、何をやりたいか」を明確なビジョンで説明し、実行できる人であることをアピールすること。
面接では、入社意欲、企業とのマッチ度合い、企業や事業への理解度、将来ビジョンについて聞かれる質問が頻出されるので、きちんと答えられるよう準備をしておきましょう。
①志望理由
志望理由についての質問は、企業に入社する熱意と本気度を測るため。
他社ではなくこの会社でないと駄目な理由を明確に、そして、端的に説明することが大切です。
②転職理由
転職面接では必ず転職理由についての質問がありますが、企業側は何を理由に前職を辞めることにしたのか、当社でも同じように辞めるようなことにならないかを見極めようとしています。
一般的に納得できる理由を回答できるようにしておきましょう。
③自己PR
この質問で面接官が知りたいことは、応募者に採用したい資質や適性があるかどうかということ。
今までの体験から、自分の能力や性格を短く説明できるようにしておきましょう。
④学生時代に力を入れたこと
学生時代に力を入れたことについての質問は、困難に対する解決策をどう考え、行動したかをチェックするためのもの。
これも能力や性格を表す答えになるため、端的に説明する練習が必要です。
⑤逆質問
最後に面接官から「質問がありますか?」と問われることを逆質問と呼びますが、この質問の意図は入社への熱意と本気度を測るため。
ここで給料や待遇の質問をすると、仕事よりも待遇重視かと思われかねないので、できれば避けた方が無難です。
質問としては、入社してから一緒に働くことになりそうな人の年齢や経歴、入社してから必要となりそうな資格などの質問をしてみるとよいでしょう。
転職面接の場合、面接から大体3ヶ月以内の入社を期待されるので、入社可能時期を確認しておくことも大切です。
ニュースの確認
面接前日・当日のニュースは、面接で話題になることも多いもの。
面接が続く時などはなかなか時間が取れず、世間の動きが分からなくなりがちですが、ざっと当日の新聞やネット記事の目次などでニュースの確認をしておきましょう。
まとめ
面接の準備について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
応募者として大切なのは、入社してから自分の能力やキャリアを生かして活躍ができるということを面接できちんとアピールするということ。
本記事で紹介した内容を参考に、面接前に情報をしっかり整理して、面接に臨むとよいでしょう。
(TOP写真提供 = imtmphoto / Shutterstock.com)
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