バレーボールやサッカーなど、さまざまな競技でデータ分析が進んでいますが、このデータ分析はゴルフでもおこなわれています。
ツアープロの中には、データアナリストを帯同している人も。
ゴルフにおけるデータ分析では、どのようなことが行われているのでしょうか?
具体例をあげて、詳しく解説します。
弱点を知るにはデータの分析が重要
打ちっぱなし練習場で練習を重ねてスイングやショットが良くなってきたにもかかわらず、スコアが伸びないという悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
スコアが伸びないのは、自分の弱点に気付かず、無謀なショットを叩いてしまうため。
自分の弱点に気付くためには、データの分析が大切です。
データとして目に見える形にすることによって、自分の弱点が分かり、どこを改善すればいいのかが分かるでしょう。
スイングの分析にはどんなデータがあればいい?
ゴルフのスイングは、自己流になりがちなもの。
したがって、自分のスイングを客観的に見て、悪い癖がついている部分を改善していくのもゴルフ上達の近道です。
スイングの分析をするには
- アドレス
- グリップ
- スイング
- インパクト
- フォロー
- フィニッシュ
などのポイントを見るようにしましょう。
それぞれのポイントについて、簡単に紹介します。
・アドレス
アドレスとは、スイングを始める際の「構え方」のこと。
アドレスが悪いと、スイングやインパクトが悪くなり、ボールが思った方向に飛ばないということにつながります。
そのため、「アドレスで全てが決まる」といわれるほど、ゴルフのスイングの中で重要なものです。
良いアドレスには、
- スタンスの幅
- 膝の角度
- 腰の曲げ方
- 腕の位置・角度
- 顎の位置
- 重心
などが重要です。
・グリップ
グリップとは、クラブの「持ち方」のこと。
グラブの持ち方によって飛距離や方向が大きく変わります。
まず、左手のグリップの形には
- スクウェアグリップ
- ストロンググリップ
- ウィークグリップ
などがあります。
基本となるのはスクウェアグリップですが、スクウェアグリップならストレートボール、ストロンググリップならフェードボール、そして、ウィークグリップならドローボールがでやすくなるなど、左手のグリップによって球筋が決まります。
左手のグリップについて説明してきましたが、右手のグリップは、
- オーバーラッピング
- インターロッキング
- テンフィンガー
の3種類に分けることができます。
オーバーラッピングは右手の小指を左手の人差し指と中指の中間にのせるという方法。
利き腕の力を抑えて左手主導のスイングがしやすくなるため、飛距離が出やすいというメリットがある一方、筋力がない人や指が短い人には難しいグリップでもあります。
インターロッキングは、右手の小指と左手の人差し指を絡めるグリップです。
指を絡めるため、左右の一体感があるのが特徴といえます。
テンフィンガーは、その名の通り、10本の指でクラブを握る握り方です。
指の長さや筋力によって右手のグリップを選ぶといいでしょう。
・スイング
スイングにおけるクラブの軌跡をスイングプレーンといいますが、このスイングプレーンでは
- アドレス時の腕の角度
- ヘッドの軌跡
などが重要となります。
グリップを軽く握り、リラックスした状態で「インサイドイン」の軌跡になるようにクラブを振りましょう。
・インパクト
インパクトは、ゴルフで重要なポイントです。
ヘッドが加速した状態でボールに当たることが理想的です。
トップからダウンスイングで体重を移動し、クラブがボールに当たる瞬間に力が集まるようにしましょう。
・フォロー&フィニッシュ
ゴルフで大切なのは、クラブを最後まで振り抜くこと。
フォローで左右の腕がきれいに伸びて、左足に重心がしっかり移って身体がターゲット方向を向いているのがきれいなフォームです。
この姿で終われば、きれいな動きができたといえるでしょう。
スイングの分析は分析機器利用で簡単に
アドレスからフォロー&フィニッシュまで、ゴルフのフォームはいくつかのポイントがありますが、自分でスイングの分析をするのは難しいもの。
そこでおすすめなのが分析機器の利用です。
スイングの分析機器も数多くありますが、今回はその中から
- じゃらんゴルフ
- Fullmiere
- M-Tracer
について、簡単にご紹介します。
・じゃらんゴルフ
じゃらんゴルフは、ゴルフ場の予約や検索ができるサイトとして知られるもの。
このじゃらんゴルフで、スイングチェックが可能となっています。
スイング別・アングル別に「お手本スイング」を50本搭載していて、プロのスイングと自分のスイングを並べて同時再生することによって、どういう点をどう改善したらいいかが分かるようになっています。
・Fullmiere
Fullmiereは、自分のスイングをスマートフォンでチェックすることができるもの。
ゴルフクラブのグリップに固定して使用するタイプで、ヘッドスピードやフェース角など、スイングの分析に必要なデータを測定することができます。
・M-Tracer
M-Tracerは、エプソンから発売されたゴルフスイング解析センサーです。
Fullmiereとの共通点も多いM-Tracerですが、精度の高いセンサーを使用し、スイングを豊富な切り口で分析することができるのが特徴です。
ラウンドにも便利なゴルフアプリ
ここまで、スイングのデータ分析の仕方やスマートフォン連携のアプリを紹介してきましたが、ラウンドの際にもデータ分析は有効です。
ラウンドのスコアアップに必要なデータとしては
- フェアウェイキープ率
- パーオン率
- 平均パット数
- バンカー脱出率
- OBの回数
- 池ポチャの回数
等があります。
これらを自分で記録していくというのももちろん有効な手段ですが、アプリを利用すれば簡単に行うことができます。
ラウンド中に利用できるアプリには
ゴルフナビアプリ「GOLFな日Su」
スコアルバム
などがあります。
・ゴルフナビアプリ「GOLFな日Su」
ゴルフナビアプリ「GOLFな日Su」は、ラウンドするコースの距離測定や池・バンカーまでの距離測定をすることができるというアプリです。
GPSを利用することができるので、インターネットが繋がらないコースであっても、使用できます。
風の向きや強さも表示できるなど、本格的なアプリです。
・スコアルバム
スコアルバムは、紙のスコアカードをスマートフォンで撮影することによって簡単にスコア管理ができるアプリです。
コース別の登録情報やベストスコア、平均スコアなどの集計データを見ることができます。
まとめ
ゴルフの上達には自分の弱点を知ることが重要であり、弱点を知るためにはデータの分析が有効です。
アドレスやグリップといった基本の姿勢からスイングやフィニッシュまで、ゴルフフォームを分析することで、伸び悩んでいるスコアの上達が望めるでしょう。
スマートフォンで利用できるゴルフアプリもたくさんあるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
参考記事一覧
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