サッカー名言集 〜国内・海外選手、監督の名言を独自に選出

スポーツ選手や監督の言葉には、一般人にも参考になる、示唆に富んだ言葉が多くみられます。

世界各国いろんな環境の中で行われているスポーツであるサッカーでは、それこそ裸足で始めてトップ選手に上り詰めた選手や、戦争中に自由にサッカーができない環境から選手や監督になった人がいて、その言葉には深いものを感じます。

そんなサッカー選手の名言をご紹介していきます。

日本人サッカー選手の名言

日本人のサッカー選手にも数々の有名選手がいます。

その中から、名言を集めてみました。

三浦和良

三浦知良氏といえば、「キング・カズ」と呼ばれ、Jリーグ発足以前から日本サッカーを引っ張ってきたレジェンドと知られていますが、彼は、高校を中退してブラジルに渡り、技術を磨いてきたパイオニアであり、日本人初のセリエAプレーヤーです。

50歳を超えた今なお現役にこだわる彼の名言として

 「常に何かに挑戦していれば輝きは失われない。挑戦してその結果が成功だとか、失敗だとかではない。挑戦したときがもう成功といえるのではないだろうか。」

 「諦める理由を探すんじゃなくて、諦めない理由を探せ。」 

「負けたとき、自分のどこがダメだったかを考える人は必ず成長できる。自覚のある人は、勝ったときでも反省点を見つけて改善していくものだ。」

というものがあります。

常に挑戦している選手だからこその言葉であり、やる前から「できない」と言うのではなく、まずはやってみることが大切である。自身の経験に裏付けされた言葉といえるでしょう。

中山雅史

三浦カズと共に日本代表として戦った選手として知られる中山雅史氏。

カズと比較すると、泥臭く点を取るサッカーが持ち味の選手ですが、彼の名言は

 「僕は諦めの悪いプレーが特徴。最後までボールを追いかけるし、諦めが悪いからゴール前で相手がヘディングしそうな所にも飛び込んでいく。」

 「自分に甘くするのも自分で、一番厳しくできるのも自分。」

というもの。

自分の長所を生かし、自分で考え・決めて・行動することが大切、と伝えています。

中田英寿

セリエAのペルージャやパルマなどでの活躍をはじめ、W杯への3大会連続での出場、日本代表として77試合に出場した中田英寿氏。

彼の名言は

 「プロは練習が嫌いになるくらい練習するのが当たり前。だから僕は練習が嫌い。」

 「ある意味で一つのことに集中しないで、必ずいろいろなことが見える状況に身をおいておかないと、何をやるにもそうだと思っている。」 

「良いことも良くないこともあった。でもどんなことだって、すべては未来の糧になるんだと俺は思っています。」

陰で相当な練習を積み、周りをよく見ることが大切である、と伝えています。

中村俊輔

日本代表の10番を任され、海外でもイタリア、スペイン、スコティッシュ・プレミアのセルティックに所属し、目の肥えた欧州のファンを魅了した日本のファンタジスタである中村俊輔氏。

彼の名言として知られているのが

 「誰よりも練習する事。それが必ず自信になる。」

「努力したことは、無駄にはならない。」

 というもの。

練習と努力が大切であると伝えています。

小野伸二

オランダの強豪フェイエノールトでスタメンに定着し活躍、多くの選手が衝撃を受けたという天才肌の選手である小野伸二氏。

現在もコンサドーレ札幌で現役続行中ですが、彼の名言が

 「海外でプレーして感じたのは、『考えること』の重要性。」

 「悔しさを感じることは成長への近道。」

 「人より努力しないと上には絶対いけないからね。上手くもならないし。」

というもの。

いかに自分で考えて独創的にプレーするか、そして、上には上がいることを知ることで、自分が成長できると伝えています。

本田圭佑

イタリアの名門ACミランで10番を背負ってプレーした本田圭佑氏。

「ビックマウス」と言われることもありましたが、会計士の勉強をして現役時代から副業を持ち、「デュアルキャリア」を実践しています。そんな彼の名言は

 「挫折は過程、最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ。」

「俺の人生は挫折の連続なんです。でもそこからはい上がろうとして、未知の世界を知ることもある。」

 「壁があったら殴って壊す。道が無ければこの手で作る。」

 「結局、みんなが嫌がることを我慢してできるかどうかなんですよ。オレはスーパーマンでもなんでもない。」

挫折をすることは人生の糧になると伝えています。

長谷部誠

フェアプレイとリーダーシップが持ち味として知られる長谷部誠氏。

W杯3大会連続で日本代表のキャプテンを務め、日本代表として114試合に出場、海外クラブ(ドイツ)でも長く信頼を得ている選手です。

そんな彼の名言は

 「競争は自分を進化させてくれる。」 

「待っていたら誰も声なんてかけてくれない。自分の未来は自分の力で勝ち取るもんだ。」

多くの力のある選手たちとの競争をしてきた選手だからこそ言える言葉といえるでしょう。

長友佑都

世界の最高峰「セリエA」の名門インテルで7年間プレーした努力の人であり、トレーニングや食事管理など、徹底してプロとしての準備を怠らない長友佑都氏。歴代日本における最高のサイドバックといえる彼の名言は

 「僕は豊かな才能を持ったサッカー選手じゃない。だからこそ、人の何倍も努力しなければ、上へは行けない。僕から努力をとったらなにも残らない。」

 「短所よりも長所を伸ばすべきだと考えた。自分がピッチで活躍しなければ、未来は開けない。だから、自分を客観的に見て、まずは武器を作り磨く。その後ウィークポイントを克服する作業をすればいい。」

というもの。

どうしても短所が気になり、そちらをなんとかしようと思いがちですが、自分の長所と短所を分析(ビジネスでもSWOT分析は重要です)し、長所を伸ばす方法は大切な考え方です。

久保建英

将来の日本代表の中心選手である久保建英氏。

彼の名言として知られるのが

 「環境のせいには絶対したくないですし、やはり成長できるかどうかは、結局自分がやるか、やらないか。それだけ。」

「勝てない相手はいない。必ず突破口を見出すことはできる。」

「逆境に見えるかもしれない。けれど私には、レベルアップのチャンスに見えている。『不可能』なんて、ありえない。」

というもの。これからの活躍にも期待が集まります。

日本女子サッカーの名言

澤 穂希

6度のW杯と4度の五輪に出場しギネス世界記録にも登録。2011年FIFAではキャプテンとしてなでしこジャパンの軸となり、最優秀選手賞受賞者にもなっています。205試合83得点という、日本女子代表では出場数とゴール数が歴代1位を記録した、日本女子サッカーのレジェンドともいえる彼女の名言はどんなものでしょうか。

「『負け』は『気付く』チャンス」

「若い子にはグラウンドで、先輩たちの背中を見て感じるものが絶対あると思うので、口で云々よりは、先輩達がグラウンドで出す、それを見て何か感じてほしいなと思います」
「一生懸命さとか、最後まであきらめない気持ちも、フィールドで出せると思うので、そういったところも見てほしいなと思います」

熊谷紗希

2017年からはなでしこジャパンの新キャプテンとして活躍するだけでなく、フランスやドイツなどのクラブにも在籍し、海外サッカー誌でも高い評価を得ています。
熊谷さんの名言はこちらです。

「自分で選んだ道だし、マイナスなことはひとつもない。」
「私たちは勝ちたいし、そのために言うべきことは言う」

佐々木則夫

2008年から日本女子代表(なでしこジャパン)の監督として、2011年にFIFA女子ワールドカップで優勝、2012年ロンドン・オリンピックと2015年FIFA女子W杯では準優勝という成果を成し遂げました。
佐々木氏の名言をご紹介します。

「彼女たち(なでしこジャパン)がひたむきなのは、辛い境遇を我慢しているからでもなければ、誰かの命令にただ従っているからでもない。なでしこジャパンのひたむきさの源は、「私にはできる」と、自分を信じる心だ。」

「成功の反対は失敗ではなく、やらないこと」

海外サッカー選手の名言

写真提供 = Nelson Ndongala / Unsplash.com

海外選手はそれこそ色々な表現で名言を残しています。まずは古いところから。

ペレ

ブラジル代表のエースとして、3度のW杯の優勝を成し遂げた「サッカーの王様」。彼の名言は

「全ては練習の中にある。」 

「自分が世界一だなんて決して言わないこと。それは他の人に言わせればいい。」 

「神に感謝します。私のためにこんなに楽しいスポーツを創ってくれたのだから。」 

世界一と言った・思ったところで成長は止まってしまい、サッカーを愛するほど、サッカーは応えてくれると伝えています。

フランツ・ベッケンバウアー

「皇帝」と呼ばれた西ドイツ代表のストライカー、フランツ・ベッケンバウアー。

「強いものが勝つのではない。勝ったものが強いのだ。」

「プレッシャーに耐えられない者は何も勝ち取ることはできないだろう。」

華やかな経歴の陰で、多くのプレッシャーに耐えてきた選手だからこその言葉でしょう。

ディエゴ・マラドーナ

W杯での「神の手」「5人抜き」などのプレーが印象に残った、アルゼンチン代表のストライカー、ディエゴ・マラドーナ。

「オレが手で決めたように見えたのなら、それは神の手だったのかもしれない。」

「俺がやったドーピングは努力だけだ。」

1994年当時にドーピング疑惑が起きた時の言葉ですが、マラドーナ選手以外にも使う選手が多い言葉です。

ジネディーヌ・ジダン

フランスチームの司令塔だった、美しいボールタッチのジダン選手。今でも得意技のドリブル「ルーレット」はジダン選手の代名詞になっています。

「サッカーが簡単だったことは一度もない」

 「いつか皆さんもジダンを忘れる日が来るでしょう。その時こそ、また素晴らしいサッカーの歴史が始まる時だと思います。」

努力を欠かさず、世界に注目された選手だからこその言葉です。

デビッド・ベッカム

イングランド代表や、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリードで活躍し、俳優にもなれそうなルックスもあって日本でも大人気を誇ったデビッド・ベッカム氏。

「僕の成功の秘訣は、練習だ。」

「自分を信じていれば、成功は起きるよ。間違いなく。」

練習と信じて努力することが大切であると伝えています。

ドラガン・ストイコビッチ

「ピクシー(妖精)」と呼ばれていたユーゴ代表選手。日本でも名古屋グランパスエイトで華麗なプレーを見せてくれました。

「要求などしていないのにボールのほうが寄ってくる。革靴シュートの時もそうだった。」

「才能なんて、その後の生き方次第で変わってしまう。」 

いつの時代でも、たくさんの才能があるジュニアが脱落してしまう。才能と努力が合わさることで一流になれると伝えています。

リオネル・メッシ

長年所属したバルセロナから先日、パリ・サンジェルマンに大型移籍が発表された、アルゼンチン代表で、世界を代表するストライカー、リオネル・メッシ氏。

「努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ。」

これは、よく取り上げられるメッシの名言ですが、メッシは生まれつき身体が弱く、10歳で成長ホルモンの分泌以上が見つかり、苦難の連続だったとされています。

そんなメッシ選手だからこそ、陰ながらの努力が大切だと伝えています。

クリスティアーノ・ロナウド

ポルトガル代表で、現在イングランドのマンチェスター・ユナイテッドに所属する点取屋、クリスティアーノ・ロナウド氏。ルックスのよさでも人気の選手ですが、彼の名言が

「苦しみのない栄光などない。」

「サッカーに限界など無い。限界が無いからこそ今の俺がいる。」

というもの。36歳になりながら衰えを感じさせないプレーは超人的です。

ネイマール

ブラジル代表で、現在パリ・サンジェルマンに所属するテクニシャン、ネイマール氏。

「ボールは世界一嫉妬深い女だ。優しく接しないと害を与えてくる。僕がボールを愛してるから、彼女(ボール)がお返ししてくれたのさ。」

「もし君が何か夢を持っているのならその夢をとことん持ち続けるべきだ。誰かが無理だと言ったとしても決して諦めちゃいけない。僕も新たなる夢を持ち続ける。」

夢を諦めるな、は前に進む原動力となる大切な言葉です。

ジャンルイジ・ブッフォン

イタリア代表として、W杯5大会連続でメンバー入りした、「21世紀最高のゴールキーパー」ジャンルイジ・ブッフォン氏。

「ガキの頃から言われ続けたことを、今さらながら心の中で反芻してるよ。”敗戦にこそ多くの学ぶべきことがある”と。」

「フットボールは単純だ。私がシュートをすべて止めれば、チームが負けることはない。」

勝っても負けても得られるものは大きいと伝えています。

監督の名言

試合でチームを勝利に導くために欠かせない監督。

数多くのチームがありますが、その中からアーセン・ベンゲル監督とジョゼ・モウリーニョ監督・イビツァ・オシム監督3名の名言をご紹介します。

アーセン・ベンゲル監督

ドイツ系フランス人の元サッカー選手、アーセン・ベンゲル監督。

プレミアリーグのアーセナルを22年率いた名監督ですが、彼の名言は

「サッカー界にとって、いまもっとも重要だと思われるのは、いくら儲かるかということではない。サッカーがその使命を果たしているかどうか、すなわち人々に他のものでは得られない興奮や熱狂をもたらしているかどうかということだ。」

というもの。優秀な監督は、自分のクラブだけでなく、サッカー界全体を見る目を持っているといえるでしょう。

ジョゼ・モウリーニョ監督

ポルトガル出身の指揮官で、一流チームである、レアル・マドリード、チェルシー、インテルなどに優勝をもたらした名監督、ジョゼ・モウリーニョ監督。

「電気より、蒸気より、原子力より強い動力がある。”意志”の力だ」

 「頂点への近道など存在しない。」

 「私が勝者なのは、過去をすぐに忘れ、常に未来を考えるからだ。」

時には回り道することがあっても、頂点への道へは小さいことの積み重ねであり、過去にこだわるより、今を考え、未来に対して臨機応変に対応していくことが大切であると伝えています。

イビツァ・オシム監督

ユーゴ代表監督、日本代表監督を歴任した指導者、イビツァ・オシム監督。

彼の名言として知られているのが

「大事なことは、昨日どうだったか、明日どうかではなく、今日一日を大切にすること。」

 「偽物は、いつまでたっても偽物。模倣はどこまでいっても模倣なのである。」 「自分を信じることだ。自信の無い者に戦う資格は無い。」

 「サッカーにおいて最も大切なものもアイデアだ。アイデアのない人間もサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない。」

 「選手と監督というのは別のものだ。いい選手が監督になった時は、自分がいい選手であったことを忘れるべきだ。」

 「ミスをした選手を使わないと、彼らは怖がってリスクを冒さなくなってしまう。」

いずれも指導者としての経験と、深い洞察力で選手を見るという、監督として大切な姿勢を示す言葉です。考えることと、創造性が大事だと伝えています。

まとめ

サッカーの日本選手・海外選手・監督の名言を独自の目線で取り上げましたが、いかがでしたでしょうか。

ここで紹介したのはほんの一部であり、これ以外にも数多くの名言があります。

選手の言葉に共通してみられるのは、「練習の大切さと努力の大事さ」です。

安易に上達しようとする人が多い中、陰ながら努力する姿勢は、スポーツに限らずどんなことにも共通して大切なことといえるでしょう。

(TOP写真提供 = Dominik Kuhn / Unsplash.com)


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