野球が好きで、野球業界に就職することに一度は憧れたという人も少なくないのではないでしょうか。とはいっても、野球業界にはどのような仕事やビジネスがあるのかわからないという方も多いでしょう。
この記事では、野球に関わるビジネスにはどのような種類があるのか、女性でも活躍できる野球業界の仕事はどんな仕事があるのか?等、野球業界の仕事やビジネス、就職にスポットをあてて紹介していきます。
また、野球部だった過去の経験を活かすにはどうしたらいいのか?というノウハウも伝授!
これからプロ野球業界での就職を目指したい人はもちろん、プロ野球業界へ転職を考えている人もぜひ参考にしてみてくださいね。
プロ野球に関わるビジネスにはどんな種類の仕事があるの?
野球に関わる仕事というと、プロ野球に関する仕事を思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか?
まずは、プロ野球に関わるビジネスにはどのような種類の仕事があるのか、基本的なところから見ていきましょう。
プロ野球選手
プロ野球選手とは、日本野球機構に加盟しているプロ野球球団と選手契約を結んだ人のこと。
個人の成績はもちろん、チームの勝利に貢献することが求められます。
コーチ
コーチとは、投手・打撃・走塁など、特化したジャンルでの指導を担当する人のこと。
必要な資格は特になく、アドバイスが上手にできること、指導する相手の良いところ・悪いところを的確に判断できることが求められます。
審判
審判とは、試合をスムーズに進めるために重要な役割を果たす人のこと。
野球の審判を務めるのは、3人の塁審と1人の球審、予備の審判の5人。
審判になるには、日本プロ野球機構(NPB)アンパイア・スクールを卒業する必要があります。
グラウンドキーパー
グラウンドキーパーとは、球場の管理を行う人のことです。
選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、試合前にグラウンドの状態を整えます。
資格は特に必要ありませんが、グラウンドの状態をしっかり見極められることが求められます。
球団スタッフ
球団スタッフとは、野球チームの運営に携わる人たちのこと。
主に
- マネジメント部門→チームのスケジュールに沿って準備や手配を行う
- プロモーション部門→チケット販売やイベントの企画・実行、さらには広告を集めたりする
- 広報部門→宣伝やマスコミ対応を行う
の3つの部門から野球チームの運営に関わります。
試合中にアナウンスをする「ウグイス嬢」も、球団スタッフの一員。
毎年募集があるわけではありませんが、人員の空きが出た場合、一般にも求人が出ることがあります。
用具スタッフ
用具スタッフとは、選手が試合で使用するユニフォームやスパイク、ボールやバット、グローブなどの管理をする人のこと。
基本的に、用具は選手が個人で管理していることが多いですが、週に1~2度は遠征先へ搬送するため、搬送する際に、選手の大切な試合道具にキズをつけないよう気を配る必要があります。
また、各メーカーの担当者に選手の要望を伝えたり、バットやスパイクの微調整等を依頼するのも用具スタッフの大切な役割です。
選手の身体ケアをする仕事
プロ野球選手は、自分自身の身体を酷使するため、ケガがつきものです。
そこで大切になってくるのが、選手の身体をケアする仕事です。
代表的な仕事でいえば「トレーナー」がありますが、トレーナーは試合の前後に行う筋トレのメニューを考えたり、アイシングやマッサージをするなど、選手個々に合ったケアを提供しています。
トレーナー以外には、整体師として、マッサージによって肩や肘、腰などの慢性痛や疲れをやわらげて選手をケアする仕事も。
また、選手が故障したり手術をしたりした場合には、理学療法士の出番です。継続的なリハビリテーションを行い、復帰を目指します。
プロ野球の魅力を世の中に伝える仕事
プロ野球はスポーツの中でも人気の高い競技のひとつですが、野球の魅力を世の中に伝える仕事も必要です。
それが、スポーツカメラマンとスポーツライターです。
スポーツカメラマンは、練習や試合の様子を撮影して、臨場感あふれる写真を新聞や雑誌などに発表します。
選手のいきいきとした表情や姿を撮影することでファンの心を掴み、野球の面白さをより多くの人に伝えることができます。
スポーツライターは、野球に関する記事を書く仕事です。
新聞社などに所属して、球団担当記者となってチームに帯同しながら球団や選手についての記事を書く人もいますし、野球関連のコラム記事を書く人、雑誌やインターネットなどの企画で取材を行い記事を書く人など、様々な形態の人たちがいます。
スカウト
スカウトとは、選手のパフォーマンスや練習をみて、球団に入団してほしい選手を探す人のこと。
ドラフト会議で指名選手と交渉するのもスカウトの仕事の1つで、各球団に10名前後いるといわれています。
データアナリスト
データアナリストとは、打率や勝率を分析し、選手のパフォーマンスの向上やチームの勝率アップに貢献する仕事のこと。
リアルタイムでの分析のほか、システムの構築なども含まれます。
野球部だったあなたへ…どう伝えれば経験は有利になる?
野球部だった経験があるという方は、その経験を上手く伝えて就職を有利に進めたい、と思うのではないでしょうか。
どのように伝えれば、就職に有利になるのか、詳しく見ていきましょう。
体力をアピールする
まずはポピュラーではありますが、体力面をアピールするのがベストです。野球部をはじめとして、運動部に所属していた人は、厳しい練習や筋トレを積んできていますから、その部分を強調していくのは非常に有利です。
他のスポーツと比較しても、サッカーや野球は炎天下の中でも、寒空でも練習があり、練習が厳しそう…というイメージを抱かれやすいスポーツです。こうした理由から、野球部に所属していたことは、体力があるというアピールにつながります。
さらに、体力があるアピールとして大会での出来事などを加えると、より説得力がうまれるでしょう。企業側も、体力がある人の方を求めているので、どんどんアピールしていきましょう!
協調性をアピールする
野球は、集団で行うため、チームプレーが重要です。
味方と連携して守備するだけでなく、味方のために自分が犠牲になるなど、駆け引きや戦略の面でも全員の協調性が肝となります。
ここで重要なのが協調性があること。
協調性は社会で重要となるものですが、組織というチームの中で連携が求められるなか、野球部で培った協調性は非常に役立ちます。
野球部のキャプテンをしていた人は、まとめる力もありますので、その点も加えてアピールするとよいでしょう。
忍耐力をアピールする
ここまで紹介してきた、体力と協調性、その2つの要素は忍耐の賜物でもあります。
我慢強さや忍耐力を面接の場でアピールする人は多いですが、その資質を裏付ける確固たる根拠を提示できる人というのは限られています。
しかし、野球部だった人は、我慢強さや忍耐力という資質に「確固たる根拠」を持たせることができます。
例えば、先ほど説明した通り、気候に関係なく練習や筋トレを行ったり、試合に出たり…こういったことを学生生活の間、ずっと行ってきた人は、忍耐力があるといえるでしょう。
会社も忍耐力があり、仕事をずっと続けてくれる人材を探していますので、うまくアピールしてみてくださいね。
野球界において女性も活躍できるビジネスとは?
今や野球界も男性だけの職場ではなくなり、女性の活躍の場がどんどん広がっています。
ここからは、野球界において、女性も活躍できる仕事やビジネスについて紹介していきます。
球団事務所の職員
プロ野球球団の縁の下の力持ちといえば、球団事務所の職員です。時々募集がありますが、人気の仕事なので、求人が出るとすぐに応募が殺到しています。
営業やマーケティング、スポンサー確保など、所属する球団を盛り上げるために様々な仕事を行うことが求められます。そのため、様々な業務をこなすことのできる柔軟性や、スキルが必要です。
さまざまな業務をこなす必要があるため、忙しい仕事といえますが、その代わりに、観戦チケットやオリジナルグッズが入手しやすくなったり、試合がある時間帯は仕事しながらTV観戦をしても良い事務所もあるようです。
プロ野球に関する様々な事柄に携わることができるので、野球が好きな女性は、やりがいを感じることができる仕事でしょう。
Webライター・プロブロガー
経験や資格などが必要なく、未経験者でも始めることができるのが、Webライターやプロブロガーの仕事です。
主な仕事内容としては、大好きなプロ野球のことや選手達のことについて記事を書き、投稿することです。文章力が求められますが、資格や経験は必要ありません。
プロ野球が好きで、プロ野球の知識があれば始められるのが利点ですが、安定した収入を得るためには、それなりのテクニックやスキルが求められます。
有名ブロガーとなれば、選手本人に読んでもらえる可能性もあるなど、夢が膨らむ仕事です。文章力に自信のある方は目指してみてもいいかもしれません。
まとめ
本記事では、プロ野球に携わる仕事の種類や、野球部だった人が面接でアピールする方法、女性が活躍できるプロ野球業界での仕事について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
プロ野球にはいろいろなかたちで関わることができます。
これからプロ野球関連の仕事に就きたいと思っている方は、自分に合った仕事を見つけて、ぜひ挑戦してみてください。
《参考記事一覧》
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