近年、注目を集めるスポーツビジネスですが、その発展に伴って「マネジメント」の重要性が認識されてきています。スポーツビジネスをマネジメントするためには、決断力と柔軟性が必要であるとされますが、そもそも、「スポーツビジネス」とは何なのでしょうか。ここでは、スポーツビジネスの概要とマネジメントの必要性について解説していきます。
予測の難しいスポーツビジネス
スポーツビジネスは多方面に渡り、範囲も情報量も限りなく大きいことから、予測が難しいといわれています。
ここでは、スポーツビジネスとは何か、そして、なぜ予測が難しいのかについて解説していきます。
スポーツビジネスの概要
「スポーツマネジメント」とは、スポーツに関するすべての活動やビジネスの仕組みに広がる価値を管理していく考え方のことです。例えば、スポーツを通して、お金を稼ぐことを目的にビジネスを展開していく手法でマネジメントした場合、どのように稼いで、どのように消費していくのかを分析していく必要があります。一方で、お金を目的としないマネジメント手法も存在します。この場合は、スポーツの施設やチームのマネジメントに焦点があてられます。
このように、スポーツマネジメントには2つの考え方があるため、目的を明確化してビジネスに展開していく必要があります。
スポーツビジネスは予測が難しい
スポーツビジネスは予測が難しいといわれていますが、それはなぜでしょうか。そもそも、スポーツビジネスとは、プロスポーツをはじめとして、スポーツ関連用品やスポーツ施設など、スポーツに関わるすべてにおけるビジネスのことです。
プロスポーツは、観客の感情や試合における勝敗など、不確定要素を含むものであるため、収益を予測することが難しいものですが、スポーツビジネスそのものが、IT化やダイバーシティ化など、その定義を拡大している成長産業であるため、今後の予測が難しくなっています。
スポーツビジネスのステークホルダーはさまざま
ビジネスには利害関係と呼ばれるステークホルダーがつきものですが、スポーツビジネスも例外ではありません。
スポーツビジネスにおけるステークホルダーはどういうものなのか、また、スポーツビジネスをマネジメントすることで高まるステークホルダとの関連性はどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、スポーツビジネスのステークホルダーについて解説していきます。
スポーツビジネスのステークホルダーとは
スポーツビジネスのステークホルダーには、選手を取り巻くファンや自治体、協賛者やメディア、その他スポーツに関する団体やスポンサーなどがあります。
スポーツビジネスの基本は、大きく分けて「行う」、「支える」、「観る」の3つに分類されます。
「行う」は、主に選手としてスポーツに取り組むことで、ファンや協賛しているスポーツ団体やスポンサーなどのステークホルダーを結んでいます。
一方、「支える」は、ファンやスポンサーなど、選手がプレイしやすい環境を作ることができるようにサポートする役割を担います。
そして、「観る」ことで、来場者数やファン獲得に繋がります。
このように、「行う」、「支える」、「観る」ことでスポーツビジネスのステークホルダーが維持されているように感じますが、実際はそうではありません。
その理由は、スポーツビジネスとしてマネジメントする力が不足しているためです。
スポーツビジネスをマネジメントする必要性
スポーツビジネスの基本は、「行う」、「支える」、「観る」から成り立っているということについて解説してきましたが、この3つのステークホルダーだけではビジネスとしては不完全です。
しかし、この3つのステークホルダーに、「マネジメント」の要素を加えることでスポーツをビジネスとして捉えることができるようになります。
その理由は、選手や来場者数、ファンやスポンサーなど、スポーツ全般に関して管理することができるようになるためです。
スポーツは、ファンやスポンサーなどの支えがあってこそ成り立つものであり、選手だけは成り立ちません。
そして、それらの活動を管理するための「マネジメント」の必要性は高いといえます。
具体的には、ファン獲得に向けて運営者がSNSで情報を発信したり、イベントを企画して選手とファン、スポンサーが直接触れ合える環境を作ったりします。
このように、スポーツビジネスをマネジメントする必要性が問われています。
スポーツマネジメントの仕事はスポーツビジネスを発展させること
スポーツマネジメントの仕事には、いくつか役割があります。
ここでは、スポーツマネジメントの役割とビジネスを発展させるために必要な考え方について、詳しく解説していきます。
企業から輩出される実業団の活躍でスポーツビジネス業界が躍進
企業のスポーツマーケティング戦略により、スポーツビジネスが発展する時代がやってきました。
インターネットを活用して情報を発信することで、実業団のブランドが高く評価されやすくなり、企業としてのブランディングの質が問われる場面も多くみられます。
企業が実業団を持つことも多く、スポーツマネジメントを行うことで必然的にスポーツビジネスを発展させることに繋がっています。
スポーツ施設を企業がマネジメントする時代の到来
スポーツ施設を企業がマネジメントする場面も多くみられます。
行政がスポーツ施設をマネジメントする時代はすでに終わりを告げているといえます。
今後は、企業がスポーツビジネスを展開するにあたり、スポーツ施設をマネジメントして発展に寄与していくと考えられています。
スポーツを「プレイする」から「経営する」に重点を置く考え方
スポーツをビジネスとして捉える考え方が定番化しています。
これまでの、「プレイする」から「経営する」という考え方が広がっているためです。
「ビジネス展開=経営」という考え方がマッチした企業としての取り組みも評価されやすくなったことから、スポーツビジネスへの考え方を一新してマネジメントする取り組みに重点を置く企業も増えています。
スポーツマネジメントによってスポーツビジネスが発展する
これまでは、スポーツマネジメントという考え方は存在しませんでした。
しかし、スポーツをビジネスと捉える考え方が定番化してきたことから、マネジメントする動きを無視することはできなくなっています。
結果として、企業のマネジメント力の質が問われたり、ライバルの登場による競争の激化でスポーツビジネスが発展するきっかけが作られました。
スポーツビジネスのマネジメントに必要なこととは?
スポーツビジネスにおいて、マネジメントは重要とされています。
そして、マネジメントは、情報収集に基づく分析の結果によって成果が大きく分かれます。
ここでは、スポーツビジネスをマネジメントするために必要なことについて解説していきます。
データの収集・分析
スポーツビジネスは、データ無くして成功はありません。
まずは、来場者数やファンの年齢層、チケットの売上高やスポンサーの存在など、あらゆる方面からデータを収集して分析することが重要です。
経済的な利益を得る
データを分析したら、その結果に基づき、方向性を定めてビジネスを展開していきます。
そこで必要となってくるのが、スポーツビジネスをマネジメントする能力です。
つまり、収集したデータをマネジメントすることで、効率よく利益を出すことに繋がります。
ステークホルダーとの調整
スポーツビジネスにおいて、選手やファン、顧客やスポーツ団体などのステークホルダーの調整は必要不可欠です。
例えば、選手やファン、スポンサーのどれかが利益を出しすぎることで、全体的なバランスが崩れてしまいます。
そうなると、スポーツビジネスのバランスまで崩れてしまい、上手に利害関係を結ぶことができなくなってしまいます。
まとめ
スポーツビジネスは、さまざまなステークホルダーを巻き込みながら発展している産業です。
そこには、不確定要素があり、予測が難しいとされていますが、データを収集・分析し、マネジメントすることによってスポーツビジネスを成功させることができるといえるでしょう。
参考記事一覧
「スポーツマネジメント」ってどんなことをするの?(ゼロからのスポーツビジネス入門)
「スポーツビジネスのトップランナーに聞く」 第3回:酒井浩之さん(SOCCERKING)
スポーツの世界大会を支える、スポーツマネジメントってなに?(進路のミカタ)
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