スポーツビジネスを学べる大学に行くことは、スポーツ業界を目指す方にとって、知識や経験の取得だけでなく、就職にも役に立つものです。
大学で経営力や知識、観察力を身につけることで、スポーツに関わるさまざまな業界に就職することが可能になるのです。
大学卒業後の主な就職先には、プロスポーツ業界をはじめ、スポーツ用品を扱う企業やスポーツライター、スポーツ業界とつながりのある広告や出版社が挙げられます。
スポーツビジネスで活躍する人材に必要なものとは?
スポーツビジネスの現場で活躍するためには、必要となる要素があります。
ここでは、スポーツビジネスシーンで活躍するために必要なポイントを3つ厳選して解説していきます。
いまから解説するポイントを押さえることで、スポーツビジネスシーンで役立つ人材になれることでしょう。
経営力
まず必要となる要素に、経営力があります。
スポーツビジネスの分野では今、高齢者や子どもたちに向けてスポーツ教室を開催したり、スポーツイベントをマネジメントできる人材が求められています。
大学でスポーツビジネスについて学び、経営力を習得することで、実際の現場で活躍することが可能となるのです。
知識
スポーツビジネスでは、スポーツに関する知識はもちろんのこと、先述した経営知識やマネジメント知識、さらには経済に関する知識など幅広い知識が必要とされます。
特に、マネジメントの知識を取得することができれば、円滑に交渉を進めることも可能になります。
つまり、さまざまな知識を取得することで、スポーツビジネスの分野で必要とされる人材になることができるのです。
人間力
ビジネスの分野に限らず、人間力は必要不可欠な要素です。
この人間力とは、観察する力とも言い換えることができます。
例えば、スポンサー営業の世界では、スポンサー企業が求めていることを的確に察知しなければなりません。
また、イベントやグッズなどを企画する際にも、世間や地域のニーズをくみとることが必要となるのです。
つまり、ビジネスにおいての人間力とは、多様なニーズを察知して相手の求めることをしっかりと実行していく能力とも言えます。
スポーツビジネスコースで学べることとは?
スポーツビジネスコースでは、
経営
マーケティング
メディア論
などを学ぶことができます。
それぞれどのような内容を学ぶことができるのか、紹介します。
経営
スポーツビジネスコースでは、4年間の学習で、社会で活躍できる経営感覚とコーチング力を学べます。
麗澤大学のカリキュラムを例としてあげると
1年目で経営の基本を学ぶことによって、経営の全体像と基本を取得し、2年目でスポーツビジネスに必要な知識を学びます。
3年目で実戦を通じて知識を定着させ、4年目では、スポーツビジネスの仕事への就職を目指して活動を行います。
このように、大学を卒業する際に即戦力として活躍できる人材に育つことができます。
マーケティング
スポーツビジネスコースでは「ユニーク」「新しい」「面白い」をキーワードとして、サービスとスポーツを組み合わせる勉強も行われています。
それによって、新しい価値を創造していく人材を育成するのです。
実際にマーケティングプランの企画書を作成するだけでなく、インターンシップ実習でも活用されています。
スポーツマーケティングの最前線で、より実践的な業務を体験できるのです。
メディア論
スポーツとメディアは結びつきが強い関係にあります。
オリンピックやワールドカップ、世界大会などのニュースは、社会的にも大きな話題になるものです。
そこで、オリンピックでどのようなトピックスが扱われ、どう伝えられているかを学部ことを通し、スポーツとメディアの関係を学びます。
スポーツにおけるメディア論を学習することは、将来の営業にも役に立ちます。
スポーツビジネス専攻で取得できる資格
スポーツビジネス専攻では、いろいろな資格を取得することができます。
現場で役に立つ資格を取得することで、就職だけでなく実務でも役に立つのです。
今回は、スポーツビジネス専攻で学べる4つの資格について紹介します。
上級情報処理士
上級情報処理士の資格について学ぶと、いろいろな問題を解決するために情報を活用するだけでなく、問題の発見や解決に直結する技術を取得することができます。
その結果、インターネットの利用能力やデータの管理力が身に付き、組織の機動力を高めることができる人材になるのです。
上級ビジネス実務士
上級ビジネス実務士では、ビジネス実務の専門知識やスキルだけでなく、社会人として必要な基本能力を取得できます。
チームとして、他のスタッフと協力して仕事にあたる能力も学ぶことができるんです。
課題を発見し、解決する力を取得することで、組織におけるビジネスの即戦力として活躍できるのです。
自分の課題にも気付くことができるようになるので、自身の能力向上も目指せます。
アシスタントマネージャー
日本スポーツ協会が主催するアシスタントマネージャー資格では、地域のスポーツクラブなどで会員や運営のサポートをする能力を習得できます。
地域の方々の健康をサポートするとともに、施設の安定的な運営について学ぶことによって、健康スポーツの現場で活躍できる人材を目指せるのです。
スポーツ・レクリエーション指導者
スポーツ・レクリエーション指導者とは、スポーツやレクリエーションを通じて、スポーツ習慣のある方はもちろん、スポーツをする習慣のない方を含む幅広い層に、スポーツ・レクリエーションを伝える指導者のことです。
スポーツ・レクリエーション指導者になることによって
・運動効果の理論的解説力
・スポーツに無関心な方向けに参加を促す能力
・スポーツ習慣を維持してもらうために意欲を高める能力
・数値で理論的に変化をとらえる能力
などを身に付けることができます。
これらの能力を身につけることで、行政や民間、さらには地域でのスポーツの現場で活躍することができます。
大学卒業後の進路は?
スポーツビジネスを専門に教える大学を卒業することで、スポーツ関係の仕事に就きやすくなります。
プロチームへの就職はもちろん、スポーツ用品のメーカーやライター、出版社などが主な就職先として挙げられます。
プロスポーツ業界
スポーツビジネスを学んで、就職する先としてイメージしやすいのがプロスポーツ業界でしょう。
特に、プロチームの営業や経営に携わることで、そのスポーツを盛り上げて広げる役割を担うことができます。
また、そのチームや選手が主催する興行やイベントをマネジメントし、成功に導くのも仕事の1つです。
スポーツ用品メーカー
プロスポーツ業界だけでなく、スポーツ用品メーカーへ就職する方も多くいます。
実際に競技を行っている選手がどのような機能の用具を必要としているのか、どのような機能があればよいのかなどを把握し、企画・開発をすることもできます。
選手との関わりや、工場とのやりとりなども大切なので、コミュニケーション能力が求められる仕事です。
スポーツライター
スポーツビジネスの大学へ通うことで、スポーツライターになることも出来ます。
在学中にいろんなコネクションを作り上げておけば、選手や業界の方とのアポイントを取りやすくなります。
また、スポーツ業界のビジネスを把握しておくことで、スムーズな記事執筆にも繋がります。
記事を書くためには、相手のことを知っていることがかなり有利になるので、もし、ライターに興味があるのであれば目指してみても良いでしょう。
出版・広告会社
スポーツ業界では、頻繁にプロモーション活動が行われ、多くの本が出版されています。
スポーツビジネスを熟知している人材は、広告依頼や出版依頼元の事情を把握しやすいので、営業だけでなく製作の現場でも役に立つことができます。
つまり、スポーツビジネスの知識があることは、直接スポーツと関わる企業はもちろん、スポーツ関連の仕事を依頼する企業への就職も有利になるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スポーツビジネスを学ぶ大学は数多くありますが、それらの大学でスポーツビジネスについて学ぶことで、スポーツに関係する企業に就職し、活躍できる人材になることが可能となります。
「プロのプレイヤーにはなれなかったけれど、スポーツに関わる仕事に就きたい。」
そんな方は、スポーツビジネスを学べる大学に進学することを検討しても良いでしょう。
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