東京オリンピックのチケットは転売禁止!?その理由とは?行けなくなった場合はどうしたらいい?

2019年6月、2020年に迫った東京オリンピックのチケットの当選・落選結果が出ました。まだオリンピック開催まで1年あるため、チケットが当選して購入できたとしても「急な用事や予定ができて行けなくなってしまった!」「当初は行く気でいたけど気が変わってしまった…」という人も出てきてしまうのではないでしょうか。そんなとき、チケットをただ無駄にしてしまうのはもったいないですよね。かといって、転売する行為は違法です。では、いらなくなってしまったチケットはどうしたらいいのでしょうか?この記事では、東京オリンピックのチケットが転売禁止の理由や、転売せずにチケットを誰かに譲ることはできるのか、などについて紹介します。東京オリンピックのチケット転売問題に悩んでいる方や、どうして転売が禁止なのか疑問に思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね!

【注意!】東京オリンピックのチケットの転売は違法です!

写真提供 = Maradul / Shutterstock.com

2020年に開催される東京オリンピックのチケット。

購入するためには、事前にID登録をしておく必要があります。

このID登録は2018年7月から開始されました。

そして、2019年5月に東京オリンピックのチケットの購入抽選エントリーが始まり、2019年6月に当選・落選の結果が出ました。

落選した人たちに、「定価より安くオリンピックのチケットが手に入るよ」などの甘い言葉でチケットの転売をしてくる人たちがいますが、転売されているチケットを購入してはいけません。

その理由は、東京オリンピックのチケットの転売は違法だからです!!

また、会場に入るには、事前に登録されたIDと同じ氏名や電話番号などの確認、身分証の提示が必要になるため、転売されたチケットでは会場に入ることができません。

くれぐれも、「転売はしない」「転売チケットは買わない」ようにしてくださいね。

(違反者には1年以下の懲役か100万円以下の罰金、または両方を科せられます)

どうしてチケットの転売が禁止されているの?

チケットの転売が禁止された背景には、過去に、人気アーティストのコンサートチケットが定価の何十倍もの価格で転売目的で購入されていたことがあります。

これを受けて、政府がチケット販売に関する法案を可決。

「特定興行入場券の不正転売禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」が成立し、この法律は、2019年6月14日より施行されています。

この法律は「チケット不正転売禁止法」または「入場券不正転売禁止法」とも呼ばれています。

この法律によって、現地でのチケット転売をはじめ、インターネットオークションなどのサイトを経由して定価以上の価格でチケットを転売することが取り締まりの対象となっています。

フリマアプリやサイトを運営するメルカリ、ヤフー、楽天の3社は東京オリンピックのチケットを取り扱わないと表明しています。

見つかれば出品は即停止され、最悪の場合、訴えられる可能性も。

不正入手したチケットは無効であり、入場できない可能性もあるので、転売チケットは買わないようにしてください。

東京オリンピックのチケットのキャンセルについて

転売できないオリンピックのチケットですが、キャンセルはできるのでしょうか?

結論からいうと、キャンセルは原則としてできません。

当選したチケットは一部を購入、一部をキャンセルということはできず、すべて購入する必要があります。

もし、一部をキャンセルしたいと思っていても、すべてキャンセルするかたちになってしまうので、注意が必要です。

料金支払い後のキャンセルもできないとされています。

どうしてもチケットが不要になった!どうしたらいいの?

転売もキャンセルもできないオリンピックのチケットですが、どうしてもチケットが不要になってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?

ここから詳しく説明していきます。

転売(リセール)は公式サイトを使おう 

転売は禁止されているオリンピックのチケットですが、公式サイトでの転売(リセール)は可能とされています。

この公式サイトによる転売(リセール)は、2020年春以降、開始予定のもの。

チケットが不要となった人が、東京オリンピックの公式サイトを通して、チケットを求めている人に定価で譲ることができるサービスであり、買い手がいてはじめて成立するものです。(成立した場合の手数料は出品者負担)

人気競技の場合、すぐに買い手が見つかる可能性が高いですが、人気の低い競技や対戦カードではリセールが不成立になる場合もあります。

リセールが不成立になったとしてもチケットのキャンセルや払い戻しはできませんのでご注意ください。

東京オリンピックのチケットは名義変更が可能

東京オリンピックのチケットは、名義変更が可能です。

チケット購入の際に登録した来場予定者の氏名と連絡先は、東京オリンピック開催の当日までに、チケット購入者の購入履歴の中の「マイチケット」から変更することができます。

どうしてもオリンピックに行けない!という方は、名義変更もオススメです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここまで、東京オリンピックのチケットが転売禁止とされる理由や、どうしてもオリンピックに行けなくなった場合の方法について紹介してきました。

東京オリンピックのチケットの転売は絶対に禁止です。

必ず、リセールサービスや名義変更サービスを利用するようにしましょう。

(TOP写真提供 =  Peryn22 / Shutterstock.comSMLSize Guide)


《参考記事一覧》

【注意】東京オリンピック2020のチケットは転売できません!

不要チケット「転売は公式サイトで」 東京五輪組織委

【転売禁止】東京オリンピックチケットのリセール・名義変更・キャンセルなど行けなくなった場合の対策について解説