ワールドカップのパブリックビューイングとは?開催地は?参加費はいくら?【徹底解説】

最近よく耳にするスポーツイベントなどでの「パブリックビューイング」とは何でしょうか?その意味を説明するとともに、過去の歴史や実際例、中でも2018年ロシア大会でのパブリックビューイング情報を紹介し、将来サッカーワールドカップのパブリックビューイングへ参加する際の疑問点やチェックしたいポイントをお伝えしていきます。

パブリックビューイングとは?

Public Viewing
写真提供 = Bjoern Deutschmann / Shutterstock.com

まずは、パブリックビューイングとは何か?いつから行われてきたか?何を目的にして開催されるのか?について説明します。

パブリックビューイングの意味

パブリックビューイング(PV)に明確な定義はなく、「集客を目的として、大型のテレビやモニターを使って、スポーツ競技や音楽イベントなどの放送をライブ中継するイベント」のことを言います。

パブリックビューイングイベントを開催するには著作権法の問題が発生しますので、放映権を管理する企業に対し必要な手続きを申請し、ライセンス等を有料で取得することが必要になります。

パブリックビューイングの歴史

日本でのパブリックビューイングの歴史は、テレビ受像機が当時高価で普及していなかった昭和時代の街頭テレビに遡ります。

街の賑わいのために集客を目的に設置された街頭テレビには、自宅にテレビがなかった人々が、皇室行事や、野球やプロレスなどのスポーツ競技、話題のテレビドラマなどに娯楽として群がり、ライブ感を共有したものでした。

その後、一家に一台、さらに今ではスマホでもテレビが見られるように一人に一台、テレビの受像機が普及したことにより街頭テレビはなくなりましたが、多くの人とライブ感を共有するには、現地に行かないと体験できませんでした。

日本での有料の商業イベントとしてパブリックビューイングが初めて実施されたのは、2002年のサッカーワールドカップ日韓大会といわれています。

実施には、衛星を使っての放送中継技術や大型のスクリーンなどの受像機の進歩による部分も大きかったです。

パブリックビューイングの目的

パブリックビューイングは、遠隔地での開催のため観戦したいができない観客が多かったり、イベントや試合会場に入りきれなかった多くの観客がいたりする場合に行われます。

また、オリンピックやワールドカップなどの国別対抗では、国民の期待が一致するためにパブリックビューイングが開かれやすい傾向があります。

その際には放送局や受像機メーカーによる新技術の披露の場とされることもあります。

他国イギリスではテニスのウインブルドン大会で、お目当てのコートに入りきれなかった観客のために「マレー・マウント(旧ヘンマン・ヒル)」でパブリックビューイングが開催されています。

また、スポーツ以外でも、オーストリアのウィーン国立歌劇場では劇場前広場でオペラチケットが手に入らなかった観客のためにパブリックビューイングが開催されることで有名です。

これにはオペラファン需要の掘り起こしの意味合いもあります。

今年は、2020年の東京オリンピックを控え、ラグビーのワールドカップが日本で行われます。東京都の主催でラグビーのパブリックビューイングが入場料無料で行われます。

他にもモータースポーツや競馬・プロによる麻雀などにもパブリックビューイングが行われています。

パブリックビューイングの魅力

パブリックビューイングの魅力は、何といっても音楽イベントやスポーツの試合のライブ感を、好みが同じ仲間たちと大型スクリーンやモニターを通じてその場で共有できることが一番でしょう。仲間たちと応援し、勝利には喜び、敗北には悔しさを共有すること、そして新たに出会う人とのつながりが得られることもかけがえのない魅力です。

ワールドカップのパブリックビューイング開催場所は?

2018年に行われた、サッカーワールドカップ・ロシア大会のパブリックビューイングについて、当時の開催場所と料金等を調べてみました。次回開催でも同様の場所で行われることになると思いますので事前にチェックされることをおすすめします。

開催会場の種類

開催会場は、映画館、ナイトクラブ、音楽ホール、ライブハウス、多目的ホール、元テレビスタジオ、広場の仮設会場などがありました。いずれも放送を受信でき、大型の受像機が設置されている集客力の大きなスペースが該当します。ただ、時差の関係もあって深夜に行われた試合もあり、営業時間の関係で過去開催できた会場が将来もできるとは限りません。

開催場所

大都市でアクセスしやすく、人の集まりやすい場所で開催されています。東京では渋谷・六本木・新宿、大阪では難波、その他札幌、京都、広島、福岡、神奈川、宮城、高知などでも。ただし、繁華街で夜間での開催もあるので、未成年者には様々な誘惑も多く、場所によっては気を付ける必要があります。

パブリックビューイングは何かチケットが必要?

パブリックビューイング参加の際に気になるポイントを3つ挙げてみました。

チェックポイント その1 チケットと申込方法

最近ではネットでのチケット申し込みがほとんどで、決済もクレジット払い等が使えるために当日現金を持ち歩く必要がなく便利です。ただし、当日の入場の際のチケット提示方法や年齢確認等の本人確認は行われるのか?などは事前にチェックしておく方が無難です。

チェックポイント その2 料金

無料から5,000円まで会場によってまちまちです。平均すると2,000~3,000円程度、ナイトクラブではワンドリンク付きですが、男性と女性、前売りと当日売りで料金が違う会場もあります。

主催者が都道府県庁の場合は公益を目的に無料のイベントもありますが、民間企業主催であれば、人件費や放映のライセンス料がかかりますので、その分の回収を入場料金で徴収することになります。

チェックポイント その3 座席

映画館などでは全席指定席になりますが、エリアだけ指定で自由席・立ち見の場合も多くあります。サッカーの試合では試合時間に制限があり2時間程度ですので立ち見も耐えられるとは思いますが、座っていたい方は映画館などが安心できます。

また、当日会場では、トイレの場所や万が一の避難経路などは確認しておくとよいでしょう。

まとめ

パブリックビューイングの意味や魅力などを説明し、パブリックビューイングに参加するにあたってのチェックポイントについて、2018年サッカーワールドカップ・ロシア大会での開催場所や料金等を調べ、疑問に答える形でご紹介しました。

スポーツ競技や音楽イベントでの仲間とのライブ感の共有は何物にも代えがたく、特に遠隔地で参加できなかったり、会場に入れなかったりした際のパブリックビューイングは、今後ますます盛んに行われるようになるでしょう。

親しい仲間と一緒に事前情報を入手して、イベントの内容と注意事項をよく検討し、ワールドカップのパブリックビューイングで日本チームの応援を盛り上あげましょう!

(TOP 写真提供 = Markus Gebauer / Shutterstock.com)


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