甲子園――。一球に魂を込めてプレーする高校球児のひたむきな姿、共に支え合う仲間たちとの絆、その一瞬一瞬がこれまで多くの人々を魅了し続けてきた。今、その日本の夏の風物詩を、アジアへ展開する取り組みが動いている。
元巨人軍投手で「アジア甲子園」代表の柴⽥章吾氏、そのパートナーとして大会の運営支援を行う株式会社SHAPE Sports CEOの駒宮健⼤氏が登壇したカンファレンスに、日本野球界の名選手・監督の工藤公康氏もゲスト登場。なぜ甲子園をアジアで展開するのか。その先に何を目指しているのか。野球界へのインパクトとは?大いに語り合った。
【次回はこちら】12月22日(火)開催「HALF TIMEカンファレンス2026 Vol.2 supported by アビームコンサルティング」
「あの感動をアジアでも」アジア甲子園を毎年開催

「感動は、国境を超える――」
これは、これまで毎年12月にインドネシア・ジャカルタで開催されてきた「アジア甲子園」のキャッチコピーだ。
甲子園といえば、日本の野球文化の象徴ともいうべき100年の歴史を持つ伝統的な大会で、数多くの汗と涙の物語を紡いできた。
「あの感動を日本だけで収めておくのはもったいない。アジアの人たちにも、大きな夢に挑戦する舞台を提供したい」。こう語るのは、アジア甲子園を立ち上げ、さらなる発展を目指して尽力している柴⽥章吾氏だ。
幼い頃から野球を始め、将来を嘱望された柴田氏だったが、中学3年生のときに国指定の難病であるベーチェット病を患い、野球を続けたら命に関わると医師に告げられた。「病室で寝ながら甲子園を見たときに、どうしてもここに行ってから人生を終わりたい」と決意した柴田氏は、3年間に及ぶ命懸けの闘病生活を経て、高校3年生の夏に憧れの舞台にたどり着いた。
「なぜそこまでして甲子園に行きたかったのか、あまりうまく説明できません。でも、日本で野球をやっている子どもたちならきっと同じ感情になっていたと思います。それぐらい誰もが目指したいと思うのが甲子園という舞台。この原体験は自分の人生で一番大きかったですし、アジアの子どもたちにも同じように熱くなるような体験を届けたい」(柴田氏)

アジア甲子園の先に描く「未来図」
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