日本生命が陸上・桐生祥秀と開く「かけっこ教室」。5年で4,000名が参加「子どもたちの“選択肢”を増やしたい」

陸上短距離の桐生祥秀選手が所属する日本生命は、2018年から小学生向けの「かけっこ教室」を全国各地で開催している。5年でその数は27都道府県となり、今後もより多くの子どもたちへ機会を届けるため「全都道府県での実施」も目指していくという。

昨年11月に北海道北広島市にあるエスコンフィールドHOKKAIDOで開催された「Kiryu Challenge Clinic」にあわせて、日本生命に桐生選手との歩みとこれからについて聞いた。

【前編】陸上・桐生祥秀が全国で取り組む「かけっこ教室」。「現役アスリートとふれあって、家族で楽しんでもらえるように」

「走る楽しさ」を伝えて、地域貢献や次世代育成につなげていく

「Kiryu Challenge Clinic」は、2018年にスタート。世界に挑み続ける桐生祥秀というアスリートが小学生に走る楽しさを届ける「かけっこ教室」と「トークショー」で構成されている。

「全国の子どもたちに体を動かす楽しさを伝えること、夢や目標に向かって頑張ることの大切さを伝えていくことが目的です。日本生命は地域社会への貢献や次世代の育成に取り組んでいるので、このイベントを通してそれらを実現していきたいと思っています」

こう語るのは、日本生命コーポレートプロモーション部の森位允順さん。

「桐生選手が当社に所属する際に、『走る楽しさを伝える活動がしたい』『陸上活動を通じて子どもたちに夢を与えたい』と提案してくれたことが原点です。私たちが取り組む課題と合致し、その想いが共有できたことで実現につながりました」と、イベントの発端も明かしてくれた。

Kiryu Challenge Clinicには毎回100名以上の小学生が参加している。桐生選手との「近さ」も魅力

毎年5〜8回開催され、今回の北広島市で36回目。1回あたりの参加人数は約100〜130人なので、これまで4,000人近くの小学生が参加したことになる。イベントは日本全国で開催し、地域振興も目指す。2018年にスタートして以降、5年間で27都道府県に訪れている。

「全国に支社を構える当社ならではの取り組みですね」と、森位さん。

体を動かすことの楽しさや、「走ること」の面白さを全ての子どもたちに伝えたいという桐生選手の想いをサポートできるのは、全国各地に拠点のある日本生命だからこそできる活動ともいえる。

ボールパークで初開催 「健康なまちづくり」にも貢献

今回の開催地は北海道北広島市、北海道日本ハムファイターズの本拠地であるエスコンフィールドHOKKAIDOとなった。北広島市では地元企業のAmbiと、市民が今までより 1日あたり 1,000 歩多く歩き、睡眠時間を1時間多くとることで健康増進を促すプログラム「1000+1 Movement」をスタートしており、日本生命とアシックスがサポートしている。

左から)北広島市長 上野正三氏、Ambi代表取締役 金原稔幸氏、日本生命札幌支社長 加藤雅敏氏、アシックス常務執行役員(当時/現副社長執行役員)千田伸二氏

その活動の一環として、今年3月に開業したエスコンフィールドでのクリニックの開催となった。北海道でのかけっこ教室の開催は5年ぶり、また初めてのボールパークでの開催ということで多くの参加者が集まることに。

「おかげさまで、毎回多くのご応募をいただきます。常に倍率は2〜3倍になるのですが、桐生選手が参加者ときちんとコミュニケーションをとれる規模を優先して、人数を限定しています。参加者との距離感を大事にしているんです」(森位さん)

かけっこ教室の後のトークショーでも桐生選手が一方的に話すのではなく、子どもやその親から目の前で質問を受けたり、逆に桐生選手が質問したりと“距離感の近さ”も魅力になっている。

純粋な感性で現役アスリートの凄さを体感してもらう

コロナ禍ではクリニックをオンラインで開催するなど苦労も多かったというが、継続することを諦めることはなかった。

「桐生選手が現役の間に開催することにこだわっています。現役アスリートの圧倒的なパフォーマンスを目にすることの貴重さは、他には代え難い価値があると思っています。受け手が感じるオーラも違ってくるんじゃないかと思いますね。引退してから教室やクリニックをやる方はいても、現役選手が取り組む例はほとんど聞いたことがありません」

森位さんと共にプロジェクトを進める杉本翔治さんはこう話すと、一例を挙げてくれた。

「会場にはいつも桐生選手が走るときの歩幅を再現したマットを設置しています。1歩がなんと、2.36メートルもあるんですよ。参加者の子どもたちにはアスリートの凄さを体感してもらえるとうれしいですね」

左から)日本生命コーポレートプロモーション部の杉本翔治さん、森位允順さん

実際に参加した子どもたちからは、桐生選手が実際に走る様子を見て「速かった!」「すごかった!」という反応が返ってくる。

「そんな素朴な感想がとても大切なんです。私は子どものころにこういった経験をする機会がなかったのですが、参加してくれた子どもたちの記憶には大人になっても残っていると思うんですよね」(杉本さん)

クリニックの対象は小学生。この時期の子どもたちは運動能力の基礎を身につけること、そして何より体を動かすことが楽しいと思ってもらうことが将来を考えても重要になる。

「走るというのは運動の基本です。だから『陸上教室』ではなく『かけっこ教室』としています。専門的に指導することよりも、楽しさを純粋に感じてもらいたいと思っています」(杉本さん)

運動する面白さ、走る楽しさを伝える活動は続く

当面の目標は、47都道府県を回ること。そしてひとつでも多くの場所で、クリニックを開催していくことだと杉本さんは言う。

「全国を回りきることがゴールだとは考えていません。例えば北海道といっても広いですからね。札幌近辺で開催するだけでは遠くて参加できない子たちもいますので、継続していくことが大事です。

私たちは、次世代を担う子どもたちが夢や目標を考えていくうえでの“選択肢”が増えることを願っています。小学生のうちは、いろんなことを経験してみることが大事。桐生選手も、陸上は中学生から始めていますから」

森位さんも次のように抱負を語ってくれた。

「私たちの取り組みを通じて、どんどん裾野を広げていって、走る楽しさを多くの子どもたちに知ってもらいたいと思いますね。かけっこ教室は一度の参加人数が限られているので、とにかく回数を重ねて多くの人に参加していただきたいと思っています」

全国にあるネットワークを活かした、日本生命ならではのイベント。世界レベルで活躍する桐生祥秀というトップアスリートと、日本で有数の企業がタッグを組むことで実現した「Kiryu Challenge Clinic」は、5年という歳月を経て、より広く、より多くの子どもたちに走る楽しさを伝え続けている。

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