2026年9月、いよいよ日本のバスケットボールの新時代が幕を開ける。中でもトップカテゴリーである「B.LEAGUE PREMIER(以下、B.PREMIER/Bプレミア)」は、厳しい参入基準をクリアしたクラブだけが参加できる最高峰の夢の舞台だ。
クラブ創設から20年を経たライジングゼファーフクオカは、2029-30シーズンからのBプレミア参入を目指し、6月に新たな経営体制を始動させた。「新たな歴史を共に創る仲間を求めている」と話す代表取締役副社長 釜渕俊彦氏に、同クラブの未来図と人材戦略を聞いた。
あわやリーグ退会も…ライジングゼファー20年の歩み
「2029-30シーズンからのBプレミア参入を確実なものにする。そしてBプレミアにふさわしいクラブ、『福岡』を冠するに相応しいクラブへと成長させる。それがここからの3年間でなすべきミッションだと考えています」
今年6月にライジングゼファーフクオカの代表取締役副社長に着任した釜渕俊彦氏は、決意に満ちた表情で力強く言葉を紡いだ。
「もちろん、Bプレミア参入がゴールではありません。その先の『日本一のクラブになる』という目標に向けて、クラブは今まさに変革のフェーズにあります」(釜渕氏)

ライジングゼファーフクオカは2006年に“バスケ王国” 福岡の地で誕生したプロバスケットボールクラブだ(当時名はライジング福岡)。翌年から当時のプロリーグであるbjリーグに参入し、2012年5月にbjリーグファイナルへ進出し、準優勝。2016年に開幕したBリーグではB3からスタートし、わずか2年で当時国内最高峰のB1昇格を果たすなどその歩みは順調なものに思えた。
だが2019年、「負の歴史」と呼ぶべき出来事が起こる。約1億8000万円もの資金がショートする可能性が浮上し、最悪の場合はライセンスはく奪によるリーグ退会もあり得る状況へと陥った。結果的には、地元福岡に本社を置き、現在のオーナー企業であるやずやグループ等の資金援助によりリーグ退会という最悪の事態は免れた。
やずやグループの一員となった現在、経営は安定するようになった。特にコロナ禍を乗り越えてからは、入場者数、売上高ともに右肩上がりで、2025-26シーズンはついにBプレミア参入基準の一つである1試合平均4000人の入場者数を達成。
Bプレミア参入に向けた下地が整ってきたことから、今年6月、さらなる飛躍を期して新たな経営体制へと移行。昨年11月に取締役に着任したばかりの釜渕氏も、このタイミングで代表取締役副社長に就任したのだった。
ミッションは「新アリーナ計画」と「事業面の強化」
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