DeNA、スポーツ×地域活性化のアクセラプログラム「YOKOHAMA Sports Town Accelerator」の参加者募集を開始。三井不動産、東急、京急と連携

ベンチャー公募。エントリーは7月24日まで

ディー・エヌ・エー(DeNA)は、6月15日、スポーツを軸とした新しいまちづくりによる地域活性化に取り組むベンチャー企業を発掘・支援するアクセラレーションプログラム 「YOKOHAMA Sports Town Accelerator」の参加者募集を、同日より開始することを発表した。

プログラムはDeNAが事業主体となり、三井不動産、東急、京急電鉄が協力する。今回募集を行うベンチャー企業のアイデアと、4社が有するネットワークや施設、データ、ノウハウなどの経営資源を掛け合わせ、横浜関内周辺エリアの抱える地域課題を解決することを目指す。スポーツを中心として、新たな魅力や賑わいの創出を目指す、地域活性化の取り組みとなる。

募集するテーマは、①楽しさや熱狂の創出、②居心地の良さの創出、③関わり合える機会の創出、④想いを実現できる場の創出、⑤その他上記①~④以外の新たな魅力や賑わいの創出、の5ついずれかが対象。

エントリーは7月24日(金)、審査書類提出期限は同月31日(金)まで。書類と面談による審査を経て、9月から12月の期間でアクセラレーションを行う予定となっている。エントリーは特設Webサイトから可能だ。

法人・個人を問わず応募が可能で、複数アイデアも受け付けられる。採択数は決められていないが、プログラムの趣旨やビジョンに合致するサービスや事業プランであればスポーツに関連した企画でなくても応募は可能と、間口は広い。

「スポーツでひととまちを元気にする」

これまでDeNAグループでは、横浜DeNAベイスターズが2017年12月より、スポーツ・エンタメ分野で事業を行うベンチャー企業と新たなスポーツ産業を共創する「BAYSTARS Sports Accelerator」を提供してきた。今回のプログラムはそれと連動しながら、テーマを「スポーツを軸とした新しいまちづくり」に拡張する形で創設され、2019年7月に概要が発表されていた。

また今年4月には、スポーツビジネス・カンファレンス『HALF TIMEカンファレンス2020』にDeNA取締役兼COO兼スポーツ事業本部長の岡村信悟氏が登壇。今後のプロスポーツ経営について、「21世紀に入ってからサッカーが起点となった“地域との結びつき”が強調されてきています」と、スポーツの社会性を強調し、次のように具体的な計画を明かしていた。

「横浜市役所が横浜スタジアムに隣接していますが、来年移転します。その跡地をDeNAが三井不動産さんを代表企業とするコンソーシアムに加わり一緒に開発することで、球団が都市空間を作るというところまで見えてきています。コア・コンテンツがプロスポーツ、場所はスタジアム、その周辺領域に飲食やグッズだけでなく様々なイベントも行って、街全体の賑わいを作ります」(DeNA岡村氏)

また、同氏が率いるスポーツ事業部のミッションが「スポーツでひととまちを元気にする」であることを例に出し、「ポイントは人だけでなく街ということ。我々ベイスターズは、もう70年前から大勢のファンが全国にいますが、あえて横浜を強調しています。地域のソフトインフラとして機能することを狙っているのです」と話していた。

球団と球場の一体経営で実績をあげてきたDeNA。地域のインフラになり、地域活性化を目指していく壮大な取り組みの動向は、今後もスポーツ界内外で注目されていくだろう。


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