ブラインドサッカー日本代表の「世界一」と「次世代育成」を応援するクラウドファンディングが実施

東京都品川区は日本ブラインドサッカー協会(JBFA)と連携して、ブラインドサッカー日本代表を応援するプロジェクトを開始した。ふるさと納税制度を活用した「ガバメントクラウドファンディング」と呼ばれる仕組みで、8月9日(火)まで個人からの寄付を募る。通常のふるさと納税同様、寄付をした個人は所得に応じて寄付額が住民税から還付・控除され、実質的な負担が2000円のみとなる。

プロジェクトでは、ブラインドサッカー日本代表の「世界一」と「次世代育成」を支援する。寄付金は主に国内大会の実施や国際大会への代表選手の派遣等に使われるほか、ブラインドサッカー選手と一般の人々が交流する場を設けるためにも利用される。

品川区は2014年からブラインドサッカーの国内大会や競技体験教室を区内で実施しており、2016年にはJBFAとパートナーシップ協定を締結。体験型ダイバーシティ教育プログラム「スポ育」を全ての区立中学校で実施するなどし、昨年2021年には同協定を延長している。

区内にはブラインドサッカーチーム「パペレシアル品川」も誕生し、国内大会にも出場するなど地域との交流も年々進んでいる。とはいえ一方で、パラアスリートがトレーニングなどで自由に活動できる環境や、区民が気軽にパラスポーツに触れ合える環境がまだまだ整っていないという課題もある。区は、ブラインドサッカーを通じて「視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合える社会」の実現を目指すという。

品川区長 濱野健氏は「ブラインドサッカーは、視覚を閉ざした状態での選手のスピード感あふれたプレー、ガイドやゴールキーパーとの連係といった見どころにあふれ、人々に興奮と感動を与えてくれる魅力的な競技。多くの方と力を合わせてブラインドサッカーを支援したいと考えています」と話す。

寄付に対しての「お礼の品」はオリジナルポストカードや限定の日本代表ユニフォーム、JBFA公認ブラインドサッカーボールなど。目標金額に満たない場合や超えた場合でも、オールイン方式で各事業に寄付金が活用される。

「大会や試合を通して、多くの方々にブラインドサッカーの魅力をお伝えしたい。試合会場で皆さんとお会いできる日を楽しみにしています」と話すのは、日本代表強化指定選手でキャプテンの川村怜選手。ぜひ多くの方からの応援が届くことを願いたい。

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