英ブーツ、英国・アイルランドの5協会のサッカー女子代表と提携

英国最大手のドラッグストアが大規模な女子サッカー支援を開始

2019年4月、イギリス国内で約2,500の店舗数を誇る、同国最大手のドラッグストアチェーン企業であるブーツ(Boots)が、サッカーチームのスポンサーになることが発表された。

企業がスポーツへの投資を行うのは珍しくないが、今回のスポンサー契約は極めて異例だ。ブーツは今後3年間、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド、アイルランド共和国という5つのサッカー協会との間で、それぞれの女子代表チームのスポンサーとなる契約を結んだからだ。スポンサーシップには近々開催される女子ワールドカップフランス2019や、2021年にイングランドで開催される女子欧州選手権も含まれる。女子サッカーでこのような各協会を跨いだ大規模な提携が結ばれるのは初めてとなる。

イングランドサッカー協会(The Football Association:FA)によれば、5歳以上の年齢で毎月サッカーを楽しんでいる女性の数は170万人に上り、女子サッカーはかつてないほど普及してきているという。今回のスポンサー契約は、競技そのものの認知度をさらに高めていく上で、大きな追い風となる。

イングランドサッカー協会で、チーム・コマーシャル・フットボール・デベロップメント・オフィサーを務めるマーク・バリンガム氏は、次のように語っている。

「女子のサッカーが盛り上がってきている今、イングランド女子チームの公式パートナーとして、ブーツと提携したことを嬉しく感じている。重要なのは、女子サッカーの知名度を上げていくという情熱を我々と共有し、そのサポートをしてくれるブランドと提携できたことだ。共に協力して『The Lionesses』(ライオネシズ:イングランド女子代表チームの愛称)を身近な存在にし、次世代の女性がサッカーを始めるきっかけを作っていけることを楽しみにしている」[1]

歴史はなんと170年 ブーツが女性スポーツにこだわる理由

一方のブーツにとっては、今回のスポンサーシップは自然な判断とも言える。同社は創業以来170年間、健康・医薬品の提供を通して、女性が快適な生活を送ることに貢献してきた。サッカーに親しむ女性が増えれば、体調管理や健康維持につながるだけでなく、毎日の生活にも張り合いを感じていく女性が増えていくことが期待できる。

ブーツUK マーケティング・ディレクターのヘレン・ノーモイル氏は、次のように話す。

「当社はこれまで、女性が活き活きと生活し、見た目の印象も変えていく権利を手に入れるため取り組んできた。スポーツ分野でも、常に女性を支援してきた確固たる伝統があり、1894年には独自の女子スポーツチームも創設した。提携を通して、各チームで存在感を発揮する女性たちに、自分たちのストーリーを発信するための機会を提供できることを楽しみにしている。スポーツがいかに素晴らしい自信を与えてくれるのかを、女性が体験できる機会になってほしい」[1]

現在、女子サッカーは、スポーツマーケティングにおける急成長カテゴリーだ。バドワイザーはイングランド女子代表チームへの支援を開始し、金融機関のバークレイズは、イングランド女子サッカー1部リーグの冠スポンサーになることが決定。同リーグは新たにBarclays FA Women’s Super Leagueの名称となる。また、UEFAは女子サッカーに特化したパートナーシップ契約を、ナイキやVISAと締結している。

今回のブーツによるスポンサーシップが、女子サッカーそのものにとって、さらに大きなブレークスルーになるか。同社と女子サッカーの新たな「キックオフ」に注目が集まる。

◇参照

1. Boots

 
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