一流アスリートは、そのプレイ姿で人々を感動させるだけでなく、語った言葉でも人々を感動させます。これまでも多くのアスリートが、聞いた人を感動させる言葉を語っています。
本記事では、数多くある名言のなかから、国内外のゴルフ選手の名言をピックアップしてみました。
やる気を出したいときや心が挫けそうになったときに、力を与えてくれる言葉ばかりですので、ぜひご覧ください。
日本人 ゴルフ選手の名言
まず紹介するのは、日本人ゴルフ選手の名言です。
尾崎将司
「ゴルフは心・技・体ではなく、体・技・心の順なのだ。」
「ジャンボ尾崎」という名でも知られている尾崎将司プロ。プロ野球選手からゴルファーに転身した異例のゴルフ選手で、1965年に西鉄ライオンズに入団しました。
プロ野球選手としての実働は3年で、プロゴルフ選手に転身した翌年には「日本プロ」で初優勝。さらに、それからの3ヶ月間で5勝をあげています。
そうした記録に加え、驚異的な飛距離、甘いマスク、長身で抜群のスタイルによって多くのファンを魅了。一時期は日本人プロゴルフ選手と言えば、誰もが「ジャンボ尾崎」の名を上げるほどの不動の人気を築きました。
プロゴルフ選手としての成績は、日本ゴルフツアーで通算94勝、賞金王12回、メジャー大会20勝(フィランソロフィー1勝、日本プロ6勝、日本マッチプレー1勝、日本オープン5勝、日本シリーズ7勝)でこれは歴代最多記録です。
また、通算優勝回数113回は、世界プロツアー最多記録となっています。
その他にも、尾崎将司プロの名言には下記の言葉があります。
「ゴルフも剣も構えあって構えなし」
「武士の試合は「死に合う」って言って試合って言うんだよな。」
「歳を重ねても、夢、意欲は歳を取らない。」
石川遼
「自分が上手くなれば、 結果も自ずと付いてくるはず。」
父に連れられてゴルフ場に行った事がきっかけとなり、6歳でゴルフを始めたという石川遼プロ。男子ツアー世界最年少優勝者であり、日本での最年少賞金王記録保持者です。
「ハニカミ王子」というニックネームは、石川遼プロが15歳でプロトーナメント初参加(プロではなくアマチュアで参加)した、マンシングウェアオープンKSBカップでの優勝インタビューの言動を見た瀬戸内海放送(KSB)の多賀公人アナウンサーが名付けました。
この「ハニカミ王子」は、石川遼プロが2007年に大活躍したことから、2007年の流行語大賞に選ばれています。
プロに転向したのはその翌年の2008年で、そのイケメンマスクに魅了され、これまでまったくゴルフに興味がなかった主婦層が男子ゴルフのテレビ中継を観るようになりました。こうして、低迷していた男子ゴルフの人気が一気に上がったといわれています。
その他にも、石川遼プロの名言には下記の言葉があります。
「結果が悪くてもそれが実力です。僕は調子が悪いとかいいとか思ったことはないんです。それも含めて自分の力だと思っていますから。」
「一番大事なのは自分のゴルフで目指しているものを見失わないでやりつづけることですね。」
「僕が選んだ人生はこれでよかったのだろうか、その答えはこれからの自分の生き方の中にある。」
青木功
「自分はあるがままのものそれ以上でもなければそれ以下でもない。」
尾崎将司プロ、中嶋常幸プロとともに「AON (エーオーエヌ)」と呼ばれていた、日本を代表する名ゴルフ選手の1人である青木功プロ。日本プロゴルフツアー永久シード保持者であり、日本人で初めてPGAツアーで優勝を果たした選手です。
また、2004年には日本人男子初の世界ゴルフ殿堂入りを果たし、2013年には日本プロゴルフにも殿堂入りしています。
青木功プロは、中学卒業後、しばらくゴルフ場にキャディとして働いていました。その後、キャディの仕事でお金を稼ぎながら腕を磨き、1964年にプロ入り。プロ初優勝は1971年の「関東プロ」でした。
現在79歳で、まだプロ引退はしていません。
青木功プロの名言には、下記の言葉があります。
「メンタルが大事とよくいいますが、僕は体がすべての基本だと思います。」
「なせばなるし、ならなければ「もう一回努力すればいいや」ということです。」
「オレは、できなくなるのは待ってない。(死ぬまで)できるようにするんだよ。」
渋野日向子
「どう思われようが自分の人生。」
日本人女子選手として活躍した樋口久子プロ以来、42年ぶりに海外メジャー優勝を果たした渋野日向子プロ。ゴルフと出会った時期は小学校2年生のころ、中学校に進学した2011年に出場した「岡山県ジュニアゴルフ選手権競技(中学生・女子の部)」で初優勝したことをきっかけに名が知られるようになりました。
その後、ゴルフ1本に絞り、同大会で2012年と2013年も優勝し3連覇を果たしています。
プロとなったのは2018年で、翌年のJLPGAツアー公式戦「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」において通算12アンダーでプロ初優勝。また同年には、海外初試合である「AIG全英女子オープン」でも初出場初優勝しています。
その他にも、渋野日向子プロの名言には下記の言葉があります。
「私のプレースタイルは笑顔。」
「(AIG全英女子オープン優勝の勝因は?)笑顔で回れたことじゃないですかね。」
「笑顔を意識したことで、世界中の多くの人に知ってもらうことができました。」
海外選手の名言
続いて、海外ゴルフ選手が語った名言を紹介します。
ウォルター・ヘーゲン
「ベストをつくして打て。その結果がよければよし、悪ければ忘れよ。」
ウォルター・ヘーゲン選手は、アメリカ・ニューヨーク州ロチェスター出身のゴルフ選手で、競技ゴルフを確立した往年の名選手の1人。ツアーだけで生計を立てた最初のゴルフ選手だといわれており、プロ選手として生涯で100万ドル以上稼いだことでも知られています。
また、全英オープンを4回、全米オープンを2回、全米プロを5回優勝。このメジャー通算11勝は、ジャック・ニクラウス選手が1973年にメジャー12勝目を挙げるまで、44年間の長きにわたってトップ記録でした。
ウォルター・ヘーゲン選手は、1969年10月5日に76歳で逝去した3年後の1974年に、世界ゴルフ殿堂入りを果たしています。
また、1999年に創始された世界ゴルフ選手権の第1戦「アクセンチュア・マッチプレー選手権」の優勝カップには、彼の名前を冠した「ウォルター・ヘーゲン・カップ」の名前が付けられました。さらに、東京都小平市にある「小金井カントリー倶楽部」はウォルター・ヘーゲン選手が設計したコースです。
彼の名言には、下記の言葉もあります。
「ボールをラフや林の中に打ち込むからこそゴルフは面白いのだ。いつもまっすぐ飛んでいったのでは、味もそっけもない。」
「3打でのせて1パットでも、パーはパー。」
ジャック・ニクラウス
「全力で闘おうとしない者に、勝利は、微笑まない。」
史上最も成功したゴルフ選手といわれており、その圧倒的な強さから日本では「ゴルフの帝王」と呼ばれたジャック・ニクラウス選手。1960年代~1990年代にかけての活躍は、ゴルフをメジャースポーツにする牽引力となりました。
10歳のころ、父親の紹介によりゴルフレッスンプロであるジャック・グラウトの門下生となり、19歳で全米アマチュア選手権に出場し最年少優勝。21歳で参加した同大会で2度目の優勝を果たした後、プロに転向しました。
そして、引退するまでにマスターズ6回とPGAツアー(全米プロゴルフ選手権)5回、全米オープン4回、さらに全英オープンでも3回優勝。メジャー通算の記録は18回優勝という大記録です。
生涯のうちに全英オープン・全米オープン・PGAツアー(全米プロゴルフ選手権)・マスターズ・トーナメントの4つのメジャー選手権をすべて制覇。そして、キャリア・グランドスラムを達成した数少ない選手の1人でもあります。
その他にも、ジャック・ニクラウス選手の名言には下記の言葉があります。
「過ぎた失敗は忘れ、目の前のショットに専念し次のチャンスに賭ける。」
「私は、イメージの中でパットをミスしたことはない。」
「私は優勝した回数より、2位になった回数のほうが、はるかに多いんだ。」
タイガー・ウッズ
「大きな夢を持って、その夢を持ち続けるんだ。その夢はきっと、君を他の人とは違う、特別な存在にしてくれる。」
キャリアにおける数々の栄光から「史上最高の選手」と称され、アメリカ史上最も成功した現役スポーツ選手といわれているタイガー・ウッズ選手。父親の手ほどきを受けて生後9か月からゴルフを始め、13歳で全国規模のトーナメントに初出場しました。
そして、マスターズ・トーナメントに初出場した年の翌年8月に大学を中退し、プロに転向。その2か月後の10月には、いきなり2勝し、世界ランキングを大きく上げています。
さらに、1997年に史上最年少の21歳3ヶ月でマスターズ初優勝。その年に初の世界ランキング1位になった他、21歳でPGAツアーの史上最年少賞金王にも選ばれました。
現在までのメジャー選手権での優勝回数15回。また、トリプルグランドスラムを達成した史上2人目の選手でもあります。
その他にも、下記の言葉を残しています。
「ゴルフは努力を続けた分だけ結果が出る。」
「いいかい、ゴルフにも、人生にも近道なんてないんだ。一生懸命努力するしかないんだよ。」
「 目標を他人から与えられていてはいけない。目標は常に自分の中から生まれてくるべきなんだ。」
ボビー・ジョーンズ
「ごまかさないことを褒めるのは、強盗をしないことを褒めるのと同じ。」
上記で紹介したウォルター・ヘーゲン選手と同時代に活躍した、ゴルフ史を代表するゴルフ選手の1人のボビー・ジョーンズ選手。プロゴルフ選手としてキャリアを送ったウォルター・ヘーゲン選手とは違い、ボビー・ジョーンズ選手は生涯アマチュアを貫いた選手です。
自制心に富むプレー態度から「球聖(きゅうせい)」と称されています。
生涯アマチュアでありながら実力はプロを上回るほど。28歳で当時の世界4大タイトルである全英アマ・全英オープン・全米オープン・全米アマを優勝し、年間グランドスラムを達成したことでも知られています。
その他にも、ボビー・ジョーンズ選手の名言には下記の言葉があります。
「いつか幸運が訪れることを期待して、努力を続け、ボールを打ち続けなさい。」
「人は敗れたゲームから教訓を学びとるものである。私は勝ったゲームからまだ何も教えられたことがない。」
まとめ
今回は、国内外のゴルフ選手の名言を紹介しました。
プロやアマチュアで活躍した選手たちの名言をいくつか紹介しましたが、そのなかに今後の人生で役立つ言葉もあったことでしょう。
本記事で紹介した名言は、ゴルフに関する悩みを抱えている方や、上手くプレーできない方への励みになる言葉ばかりです。
本記事が、国内外で有名なゴルフ選手の名言が知りたい方の参考になれば幸いです。
(TOP写真提供 = Mick De Paola / Unsplash.com)
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