スポーツ分析を極めて「スポーツアナリスト」に!?どんな職業?向いてる人とは?疑問をすべて解決!

みなさんは、スポーツ分析という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

スポーツ分析とは、映像などのデータを基にパフォーマンスの解析を行うこと。そして、データ分析によって選手・チームを目標に導くスペシャリストが「スポーツアナリスト」です。

つまり、スポーツ分析を極めれば、「スポーツアナリスト」の仕事に就くことも可能。

この記事では、「スポーツ分析とはいったい何なのか?」ということから、「スポーツアナリスト」という職業がどういう職業なのか、ということまで幅広く紹介していきます。

スポーツ分析やスポーツアナリストに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

スポーツ分析って簡単にいうとどんなこと?

スポーツ分析とは、スポーツにおける対戦相手やチームの選手の動きなどのデータを分析すること。試合中に端末を持って指示を出しているのを見かけた事がある方も多いと思いますが、これがまさに、スポーツ分析です。

分析するデータは、選手のパフォーマンスはもちろん、健康状態や会場の状態など、多岐に渡ります。

チーム制の場合、選手のデータを基に選抜メンバーを選考することもあります。

増加するスポーツ業界のデータ分析・データ活用

近年、サッカーやバレーボール、ラグビーなどさまざまな競技の試合中に、ベンチ周辺でパソコンやタブレット端末などのIT機器を操作している人を見かけたことがある、という人も多いでしょう。

これは、試合中の選手の動きをリアルタイムに分析し、その結果から得られる情報を基に監督やコーチが出す指示に活用しているのです。

自分のチームの選手のパフォーマンスはもちろん、相手チームのパフォーマンスまで、その分析項目は多岐に渡ります。

また、これまでの試合のデータも収集・分析することによって、予測を立てることができるため、勝利するための戦略の立案にも活用されています。

2021年現在、AI(人工知能)の導入によって、より精度の高いスポーツのデータ分析が可能となりました。

NBAは全てのチームに最低でも1人、スポーツアナリストが所属しており、Forbesによると、スポーツアナリティクスの市場は2022年に約40億ドルになるといわれています。

日本ではまだまだ馴染みがないスポーツアナリストですが、トップスポーツほどスポーツ分析によって勝敗が左右されることも珍しくなく、今後、その重要性が高まるとされています。

勝つためだけじゃない!スポーツ分析の活用例

スポーツ分析というと、選手が試合に勝つためだけに活用されると思われがちですが、「勝つためのデータ」を長年蓄積していくことで、新たなモノづくりに挑戦することが可能になるとされています。

例えば、試合映像とともに選手の動きを予想するアニメーション映像を流してみたり、今まではファンの目には映らなかった選手の特徴をファンサイトなどで公開したりするなど。

勝つためだけでなく、ファンを楽しませ、魅了するような新しいコンテンツへの展開も期待されています。

スポーツアナリストってどんな仕事?どんな人が向いているの?

TOP写真提供 = Jason Strull / Unsplash.com

スポーツ分析を極めるとスポーツアナリストという職業に就くことが可能になります。

では、スポーツアナリストとはどのような仕事なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

スポーツアナリストとは?

スポーツアナリストは、日本では10年ほど前から脚光を浴び始めた職業です。

スポーツアナリストという仕事を定義づけするのは難しいですが、定義づけるなら「選手やチームの目標を達成へと導くために、情報戦略面で高いレベルでの専門性を持ってサポートする職業」といえるでしょう。

チームや選手個人が必要としている情報を、いかに最適なカタチで提供できるかというのが、スポーツアナリストとしての手腕の1つ。主な仕事内容は、データの収集と分析です。

前述したように、データは試合に勝つために活用されるものであり、今後は観客を魅了するためにも活用されていくことが期待されているもの。スポーツアナリストの需要は増えていくことが予想されます。

スポーツアナリストはどんな人に向いている?

スポーツアナリストに向いている人というと、まずは、IT機器の知識が深い人や統計学の知識がある人などが挙げられますが、とても大切なのは「正確な情報収集力」です。

収集したデータが間違っていては、その分析はまったく意味をなしません。

そのため、丁寧で正確な情報を収集するスキルを持っている人が、スポーツアナリストに向いているといえるでしょう。

次に重要なのは「分析力」です。

その理由は、選手や指導者が自らの経験や感覚では得られなかった視点で知識を提供する必要があるため。分析力に関しても、「丁寧さ」と「正確さ」が求められます。

さらにいえば、分析や情報収集はコツコツとした作業なので、地道に何かを積み重ねることが出来る人に向いているといえます。

スポーツアナリストになる方法

スポーツアナリストになる方法として、スポーツアナリスト科のある大学や専門学校等に進む、という方法や、一般社団法人日本スポーツアナリスト協会(JSAA)が主催するSAJ(スポーツアナリティクスジャパン)というカンファレンスに参加する、という方法があります。

また、海外でデータサイエンスやスポーツ関係の学位が取れるコースに進み、スポーツアナリティクスの講義を受けたり、スポーツアナリティクスの学位を取るという方法も。

スポーツにおけるデータ分析の重要性が高まるいま、日本でもスポーツアナリストを目指せる大学・専門学校が増えていくことが予想されます。

興味をひかれる大学・専門学校を見つけたら、オープンキャンパスに参加してみてください。

まとめ

スポーツ分析とは何か、ということから、スポーツ分析を極めることでスポーツアナリストとして活躍できるということを紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

スポーツ分析にAI(人工知能)が導入され、より精度の高い結果を導き出すことができるようになった今、スポーツ分析は将来的にも成長していくカテゴリーです。

今後、需要の高まるスポーツアナリスト。

興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。

(TOP写真提供 = Headway / Unsplash.com)


《参考記事一覧》

事例から考える『スポーツのデータ活用』の重要性について(Cross Marketing)