プロ野球のシーズンとは?1年の流れや試合数など解説!

プロ野球における1年を「シーズン」と呼んでいますが、いつからいつまでのことなのか、ご存じでしょうか。

選手が試合を行う期間だけがシーズンではありません。試合期間中の前後、つまり試合を行っていない期間も含まれています。

本記事では、プロ野球のシーズンの流れや、試合のない期間の選手の過ごし方などを、解説しています。

ぜひ、最後までご覧ください。

プロ野球 1年の流れ

「シーズン」を日本語に訳すと「季節」ですが、他にも、その物事の行われる時期やふさわしい時期のことも意味します。

つまりプロ野球において「シーズン」とは試合が行われる時期だけでなく、実際に野球の試合をしていない時期も含んだ1年間です。

  • レギュラーシーズン:試合が行われる時期
  • オフシーズン:試合を行っていない時期

大まかにいえば、上記2つの時期に分けられ、さらにレギュラーシーズンは、プレ・レギュラー・ポストの3つに分類されます。

それぞれについて解説します。

プロ野球の1年の流れを紹介

プロ野球のシーズンにおいて、1年は下表の流れで進みます。

シーズン名時期特徴
プレ2月から3月末・自主トレ
・春季キャンプ
・オープン戦
レギュラー3月末から10月前半・公式リーグ戦
・セ・パ交流戦
・オールスターゲーム
ポスト10月中頃から11月前半・クライマックスシリーズ
・日本シリーズ
オフ11月中頃から1月末もしくは1月中頃・秋季練習(秋季キャンプ)
・ドラフト会議
・契約更新
・戦力外通告
・契約更改
・12球団合同トライアウト

そして、それぞれの期間によって、特徴が異なります。

それでは、詳しくみていきましょう。

プレシーズン

プロ野球選手が、自主トレ・春季キャンプを行う期間がプレシーズンです。

2月1日から、各チームが本拠地以外の場所でキャンプを開始します。そのため、2月1日が、その年度の始まりだという意見もありますが、なかにはもっと早い時期から自主トレを開始している選手もいます。

また、オープン戦が行われる期間でもあります。

レギュラーシーズン

公式試合でのリーグ戦が行われる期間のことをレギュラーシーズンと言います。つまり、ペナントレース期間です。

また、前半戦中の5月下旬~6月中旬には、セ・リーグとパ・リーグとの間で行われるインターリーグ「セ・パ交流戦」が行われます。

7月中旬に前半戦が終了し、後半戦スタートまでの期間に、ファン投票や監督推薦などで選ばれたセ・リーグ選手とパ・リーグ選手が戦う「オールスターゲーム」が開催されます。

このオールスターゲームの後に後半戦がスタートし、早ければ9月中~下旬に首位チームが決定。その後、10月上旬に全試合が終わって各チームの順位が決定したらシーズン終了です。

ポストシーズン

プロ野球の公式リーグ戦で決まった、各リーグの上位3チームによる「クライマックスシリーズ」。そこで決まった両リーグの優勝チームによって行われる日本シリーズの期間が、ポストシーズンです。

また、これらの試合が行われる期間は「プレーオフ」とも呼ばれています。

ちなみに、ポストシーズンがあるのは各リーグの上位3チームのみ。そのため、下位3位のチームの選手は、公式リーグ戦が終わったらオフになります。

また、クライマックスシリーズで2位・3位となったチームの選手も、それぞれの最後の試合が終わったらオフに入ります。

オフシーズン

プロ野球では、公式リーグ戦、もしくはポストシーズンが終われば選手はオフに入ります。

ただ、日本シリーズ終了後の数日後から秋季キャンプが行われるため、これに参加する選手はキャンプが終わってからオフに入ります。

ちなみに、オフは選手の休息期間であると同時に、来シーズンに向けての準備期間。また、新人選手を獲得するための会議(ドラフト会議)があったり、来シーズンも契約するのかなどの判断をしなければなりません。

さらに、来季の年俸金額はいくらぐらいなのかを決める話し合いや選手への通告(戦力外通告や契約更改)が行われる期間でもあります。

その他、ファンのための感謝イベント(ファンフェスタ)なども、オフシーズンに行われます。

シーズン中の試合数

写真提供 = Jose G. Ortega Castro / Unsplash.com

2020年は、新型コロナウイルスの影響により、例年通り3月下旬での開幕ができませんでした。その後も、コロナ感染が収束しなかったことから3ヶ月遅れでの開幕となったため、1球団あたりの試合数は、リーグ内24回戦総当たりの120試合でした。

そして、2021年は、予定通りの開幕ができたため、その前の2019年と同じく、試合数はパ・リーグ、セ・リーグともに143試合が予定されています。

ただし、7月19日から東京五輪によって一時中断するため、公式リーグ戦終了は2019年より遅くなる予定。143試合の内訳は、同一リーグ内での対戦が25回戦総当たりの125試合で、残りの18試合はセ・パ交流戦です。

なお、試合数はずっと同じではなく、両リーグ143試合となったのは2015年からです。

ちなみに、それ以前の2007年~2014年は144試合、セ・パ交流戦が始まった2005年から2006年までは146試合、それ以前の2001年~2004年は140試合でした。

また、年間143試合のほか、オールスターゲームに出場する選手は+2試合です。さらに、クライマックスシリーズへ出場する場合は、CS1stが3戦2勝制で、CSファイナルが6戦4勝制なので+2~9試合。そして、日本シリーズに進めば、日本シリーズ7戦4勝制なので+4~7試合です。

その他オープン戦も試合数にカウントすると、オープン戦の試合数は球団ごとに異なります。

つまり、10~20試合なので、日本のプロ野球は現在1シーズンに、最大181試合(オープン戦20試合+交流戦18試合+公式リーグ戦125試合+オールスター2試合+クライマックスシリーズ9試合+日本シリーズ7試合)あるという計算になります。

オフシーズン

選手はオフシーズン中に休息すると同時に、来シーズンに向けての準備期間をしていることは前述しました。

ここでは、オフシーズンの選手側の練習と観る側の楽しみ方について解説しています。

選手の過ごし方

プロ野球選手のオフシーズンの過ごし方は、人それぞれ。

結婚してる選手や子供がいる選手は、できるだけ家族に時間を使いたいという方も珍しくありません。一方で、家族がいても、来シーズンに向けての自己の能力アップのトレーニングに時間を使っている選手もいます。

シーズンに入ると過度なスケジュールで流れることから、筋トレなどの軽いメニューで調整する選手もいます。

また、オフシーズンを活用して、怪我などの治療を行う選手も少なくありません。

オフシーズンの楽しみ方

ファンイベントなどのイベントは、オフシーズン中に多数行われます。

特にファン感謝デーのようなイベントは、大好きな選手と直接会えたり、普段は入れないグラウンドに入れるので、ファンにとってはたまらないイベント。各球団、11月下旬~12月中旬にファン感謝デーを開催しています。

また、人気選手やシーズンで活躍した選手のTV出演が増加。試合はありませんが、イベントやTVで大好きな選手を見る機会が増えるのは、この期間ならではの楽しみです。

まとめ

今回は、野球のシーズンについて、解説してきました。

試合が行われる期間だけでなく、オフの期間も楽しめるのがプロ野球の醍醐味です。

そのため、本記事で紹介した以外にも、オフ中にある秋季キャンプやプレ中にある春季キャンプを観に行くなどの楽しみ方もあります。

ぜひ、シーズンの流れを理解してプロ野球を楽しんでください。

(TOP写真提供 = Mark Duffel / Unsplash.com)


《参考記事一覧》

【プロ野球の1年間】シーズンはいつからいつまで?スケジュールは?オフシーズンには何をしてるの?(GROUND×STAND)

【野球の歴史】プロ野球シーズン試合数の推移【最多154試合/最少108試合】(野球観戦の教科書)

プロ野球オフシーズンはいつから?楽しみ方、過ごし方のオススメは?(野球が100倍楽しくなるブログ)

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