2022年カタールで開催されるサッカーワールドカップのスポンサー 一覧

2022年FIFAワールドカップで大会の中身はもちろん、どんなスポンサーがつくのか気になっている人も少なくないでしょう。今回は、カタールで開催予定のサッカーワールドカップスポンサー一覧をはじめ、スポンサーの種類などを紹介します。また、出場国が48カ国に拡大予定になった理由についても併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

サッカーワールドカップのスポンサーの種類は?

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FIFAワールドカップのスポンサーと一口にいっても、その契約形態は主に3種類あります。1つはFIFAパートナー、2つめはワールドカップスポンサーで3つめがリージョナルサポーターと呼ばれる形態です。

FIFAパートナー

3種類のスポンサーの中で、最上位のランクといわれるのがFIFAパートナーです。FIFAパートナーとしてスポンサー契約を結んだ企業は、FIFAが主催する全ての試合やイベントで広告を出す権利が与えられています。それに加えて、周辺ビジネスが可能となる権利も与えられますが、その契約料は数百億円規模にも上ります。また、FIFAパートナーとして契約できるのは1業種につき1社のみという厳しい決まりがあるのも特徴です。

ワールドカップスポンサー

FIFAパートナーに次ぐランクの契約形態がワールドカップスポンサーです。ワールドカップに直接関わる権利を与えられるほか、FIFAロゴの使用権が4年間与えられます。契約料は数十億円から数百億円単位だといわれ、ワールドカップスポンサーとなれる企業の枠は最大8つあります。ロシア大会のときにワールドカップスポンサーとなったのは合計5社でした。

リージョナルサポーター

FIFAパートナーやワールドカップスポンサーに次ぐのが、リージョナルサポーターと呼ばれるスポンサーです。アジアやヨーロッパ、南米など5つの地域でワールドカップチケットの優先的配分ができる権利を持っています。また、本社がある地域などでブランド広告権が与えられるのも特徴の1つです。サッカーワールドカップカタール大会では、2019年時点で8社がリージョナルサポーターとして契約を結んでいます。

2022年からワールドカップ出場国が48か国に拡大?

カタールワールドカップの出場チームは当初32カ国の予定でしたが、2019年3月に行われたFIFA理事会では48カ国に拡大可能だと認められました。出場チームを48カ国にするというのは、2026年FIFAワールドカップから予定されていたことです。ここでは、予定が前倒しとなった理由などを紹介します。

理由はスポンサー料を増やしたいから

カタールワールドカップの出場国が48カ国になると、今までワールドカップに出場できなかった国にもチャンスが巡ってきます。中国やアメリカ、中東などは経済的に余裕があっても、サッカーのレベルは高くない地域です。それらの国に出場機会を与えることによって、放映権料やスポンサー料の増加が期待できます。そのため、FIFAが予定を前倒しで48チーム参加のワールドカップを開催するのは、スポンサー収入を増やすことが目的の1つだと言われていました。

結局のところ32カ国に

2019年3月に実現可能と認められた48カ国参加のワールドカップですが、同年5月に参加チームの拡大は断念することが決定しています。カタールワールドカップは当初の予定通り、32カ国32チームで実施することが決定されました。出場国が増えれば試合数も増え、場合によっては近隣国との共催も検討しなければならないという難しさもあります。カタールは近隣国の協力を得るのが難しい立場にあることなどから、48カ国参加のワールドカップ開催は断念されました。

2022年FIFAパートナー一覧

2022年サッカーワールドカップカタール大会まで、FIFAパートナーとしてスポンサー契約を結んでいる企業を紹介します。

adidas

アディダスはドイツに本社を置く有名なスポーツメーカーです。2014年から2030年までの長期に渡り、FIFAパートナーとしてスポンサー契約を結んでいます。

コカ・コーラ

アメリカの清涼飲料水メーカーで、2022年のカタール大会までFIFAパートナー契約をしています。FIFAパートナーとしての契約は1978年からの長期に渡ります。

現代自動車グループ

現代自動車グループ(ヒュンダイ)は韓国の自動車メーカーです。契約料は総額345億円ほどといわれており、2014年から2022年のカタール大会まで契約を結んでいます。

Qatar Airways

2022年ワールドカップ開催国カタールの航空会社です。2017年から2022年までスポンサー契約を結んでいます。

ワンダ・グループ

大連万達集団と呼ばれる中国の複合事業企業です。2016年から2030年まで長期間の契約を結んでいますが、その契約料は明かされていません。

Visa

Visaはアメリカに本社を置き、クレジットカードなど決済技術を提供する企業です。ワールドカップロシア大会に引き続き、FIFAパートナーとなることが決定しています。

2022年ワールドカップスポンサー一覧

2022年カタール大会で、ワールドカップスポンサーとなることが決定した企業やブランドのスポンサー 一覧です。

Vivo

ロシア大会に引き続き、カタールサッカーワールドカップでもスポンサー契約続行が決まっている企業がVivoです。Vivoは中国に本社を置き、世界でも上位5位に入るほどのスマートフォンブランドとして知られています。2017年のFIFAコンフェデレーションズカップからワールドカップスポンサーとなり、2018年ロシア大会とカタール大会の2大会連続で支援予定です。

アンハイザー・ブッシュ・インベブ

アンハイザー・ブッシュ・インベブは、ベルギーに本社を置くビールメーカーです。もとはインベブという社名でしたが、アメリカのアンハイザー・ブッシュ社を買収して社名変更した企業になります。アンハイザー・ブッシュ社時代から人気の銘柄バドワイザーは、ワールドカップのオフィシャルビールとしても有名です。

2018年ロシアワールドカップのスポンサー一覧

2018年に開催されたサッカーワールドカップロシア大会で、契約を結んでいたスポンサー 一覧です。2022年カタール大会でもスポンサーとなることが決定している企業もあります。

2018年ロシアW杯FIFAパートナー

ロシアワールドカップでFIFAパートナーとして契約を結んでいた企業は7社あります。2022年カタール大会まで契約している企業や期間限定で契約していた企業など様々です。

・adidas

2014年からFIFAパートナーとしてスポンサー契約を継続するスポーツメーカーです。

・コカ・コーラ

コカ・コーラなど清涼飲料水で有名な企業もロシアワールドカップのFIFAパートナーでした。

・Visa

クレジットカードで有名なVisaも、2014年から2022年までFIFAパートナーとして契約を結んでいます。

・現代自動車グループ

ヒュンダイ自動車グループと呼ばれる韓国の自動車メーカーも、ロシアワールドカップのFIFAパートナーでした。

・ワンダ・グループ

2016年の年間スポンサー料は約165億円にも上るといわれる中国の企業です。

・Qatar Airways

カタールの国営航空会社もロシアワールドカップからFIFAパートナーとして契約していました。

・ガスプロム

2015年から2018年のロシアワールドカップまで、期間限定で契約していたロシアの企業です。

2018年ロシアワールドカップスポンサー

ロシア大会でワールドカップスポンサーとなっていた企業は計5社です。そのうち3社が中国の企業で、ワールドカップを通しその知名度を高めました。

・マクドナルド

アメリカに本社を置く世界最大のファーストフードチェーン店で、ワールドカップのオフィシャルレストランともなりました。

・アンハイザー・ブッシュ・インベブ

アンハイザー・ブッシュ・インベブは、2022年カタールワールドカップでも引き続きスポンサーとなることが決定しています。

・蒙牛乳業

中国でトップといわれる乳製品メーカーで、蒙牛をブランドとした牛乳や乳飲料、アイスクリームなどを製造販売しています。

・海信集団

ハイセンスグループと呼ばれる中国の電機メーカーも、2018年ロシアワールドカップでスポンサー契約をしていた企業です。

・Vivo

アジアで人気を集める中国のスマートフォンメーカーも、ロシア大会のワールドカップスポンサーの1社でした。

2018年ロシアW杯リージョナルサポーター

ロシアワールドカップでは、欧州や中東・アフリカ、アジアの3地域にリージョナルサポーターが存在しました。

・欧州

欧州のリージョナルサポーターにはアルファ銀行やアルロサ、ロステレコムやロシア鉄道の計4社が名を連ねていました。4つ全てがロシアの企業です。

・中東・アフリカ

中東・アフリカエリアでは、エジプト政府観光局がリージョナルサポーターとして契約を結んでいました。

・アジア

オセアニアを含むアジアでは帝牌やLUCI、雅迪といった3つの中国企業がリージョナルサポーターとして活動していました。帝牌は服飾メーカーでLUCIはシステム開発会社、雅迪は電動バイクメーカーです。 

2022年カタールサッカーワールドカップのスポンサーまとめ

カタールワールドカップでスポンサー契約を結んでいる企業を紹介しました。スポンサー一覧にはFIFAパートナーとしてアディダスやコカ・コーラ、ワールドカップスポンサーのVivoなど、日本でも知名度の高い企業が名を連ねています。2022年のサッカーワールドカップに注目するとともに、スポンサーとなる企業もぜひチェックしておきましょう。


<参考>

2022年カタールW杯の出場チームが48に拡大したことで日本にどんな影響を及ぼすか?セルジオ越後が予想する!(Yahoo!ニュース)

Vivoが2018年・2022年FIFAワールドカップ(TM)の公式スポンサーに(PRWire)

2022 FIFAワールドカップ大会公式スポンサー(ウィキペディア)

変わりゆくW杯スポンサー事情7社ある中国企業に対して日本の企業は?(VICTORY)

2018 FIFAワールドカップ(ウィキペディア)

FIFAワールドカップスポンサー企業一覧(SPODIGI)