2020年に開催される東京オリンピックを目前に控え、スポーツ業界ではいろいろな取り組みが行われています。
多数のニュースサイトがスポーツチームや企業、選手の取り組みについて細かく発信する中、特徴的なのがスポーツの最新情報だけでなくビジネス情報なども掲載しているということ。
オリンピックの開催にともなってスポーツビジネスも盛り上がりを見せていると言えるでしょう。
この記事では、スポーツビジネスのニュースサイトにはどういうサイトがあるのか、また、どういう記事が掲載されているのかなどについて紹介します。
スポーツビジネスのニュースサイトは多数
スポーツ事業に携わる方は、スポーツビジネスのニュースサイトに必ず目を通しているのではないでしょうか。
そこで、スポーツビジネスのニュースサイトにはどういうものがあるのか、いくつか紹介します。
Victory
まずご紹介するのはVICTORY。
VICTORYでは、スポーツビジネス記事だけでなく様々なスポーツの記事を発信しています。
一般的なスポーツ記事を提供するだけでなく、あくまでビジネスにウエイトをおいた記事を発信。
スポーツマーケッターとしては見逃せない記事ばかりです。
いろいろなスポーツのビジネス記事を発信しているので、話題の記事を広く知ることができるようになっています。
SPORT INNOVATORS
SPORT INNOVATORSは、ビジネス視点のスポーツ記事を数多く記載しています。
一般的なスポーツ記事は一切なく、あくまで、スポーツとビジネスという記事です。
近頃では、提携メディアである日経xtechとの関係を強化して、最新スポーツビジネス記事を掲載しています。
スポーツ以外のビジネス記事もみられるので、マーケッターとして欠かせないメディアと言えるでしょう。
日本経済新聞
日本経済新聞は、スポーツマーケッターのみならず、最先端をゆくビジネスマンとして欠かせないメディアです。
スポーツビジネス記事も頻繁に更新されているので、最先端のビジネス記事をチェックすることができます。
また、スポーツ以外にも経済・政治やマーケット、テクノロジーや文化などのビジネス記事を掲載。
多種多様な質の高い記事が見られるので、非常に高レベルなメディアと言えるでしょう。
SPORTS BULL
高校野球情報からメジャーリーグの情報、モータースポーツからウインタースポーツまで、様々なスポーツ関連記事を掲載しているのがSPORTS BULLです。
ビジネス記事も掲載しているので、好きなスポーツの情報を集めつつ、ビジネス記事をチェックするこもできます。
ニュースサイトに見るニュースの話題はさまざま
ニュースサイトでは、スポーツチームや企業の取り組み、そして、オリンピック関連情報や学生スポーツ関連情報まで、さまざまな話題について知ることができます。
スポーツチームの取り組み
ニュースサイトでは様々なニュースが記載されています。
スポーツ関連のニュースと聞いて一番に思い浮かべるのは試合結果についてのニュースだと思いますが、試合結果以外に、選手たちの社会的貢献やチームとしての活動もニュースとして記載されます。
スポーツチームの取り組みについての情報は、スポーツニュースメディアの中心的話題であると言えるでしょう。
企業の取り組み
企業も、スポーツビジネスにおいて様々な取り組みを行っています。
そして、そういった取り組みを伝えるのも、スポーツビジネスサイトの大事な役割と言えるでしょう。
企業がスポーツチームの重要なスポンサーとなっている場合も多いため、優先して取り上げるメディアも多いようです。
オリンピック関連
2020年に開催予定の東京2020オリンピック・パラリンピック。
各WEBメディアも、この大会について優先的に掲載しています。
オリンピック関連の記事としては、オリンピック開催に関する各種ニュースからオリンピックを目指す若きアスリートに関するニュース、そして、オリンピックに関わるビジネス関連のニュースまで、内容は幅広い分野にわたります。
オリンピック関連のニュースが多く掲載されることで、オリンピックの盛り上がりにも一役買っているのです。
学生スポーツ関連
スポーツニュースサイトでは、プロスポーツはもちろんのこと、学生スポーツ関連のニュースも多数掲載しています。
前項で紹介したSPORTS BULLでは、六大学野球や春高バレー、各競技のインターハイなどについてのニュースを知ることができます。
しかし、こうした学生スポーツを取り上げるメディアはまだまだ少ないのが現状です。
学生スポーツが盛り上がっているアメリカと比べるとまだまだ規模も小さいので、これからの発展が期待されます。
スポーツチームの取り組み
WEBメディアへの露出は、スポーツチームにとっても大きなポイントです。
そこで、各プロスポーツチームの行っている取り組みをいくつか紹介します。
千葉ジェッツ×ミクシィ
千葉ジェッツは、プロのバスケットボールリーグであるBリーグのチームです。
その千葉ジェッツは、大手SNS運営会社であるミクシィと資本提携しています。
千葉ジェッツは、現在、毎試合平均で5000人動員していますが、スタジアムの規模としてこれ以上の観客動員は不可能であり、アリーナの建設は無視できない状況でした。
Bリーグのチームが自分たちでスタジアムの建設を考えるのは今まで少なかったことですが、千葉ジェッツは大企業のミクシィと業務提携することで、チームの安定した存続とアピールにつなげていくという流れを作り出しました。
V・ファーレン長崎
Vファーレン長崎は、もともと赤字経営でした。
2017年に、有名な通販会社であるジャパネットホールディングスがチームの経営に携わりましたが、その際、ジャパネットの社長である高田旭人氏は、選手たちに対して「株主の顔色をうかがわずに試合に集中していてほしい」という方針を打ち出しています。
チームの経営に携わる際にジャパネットホールディングスはVファーレン長崎の株式を100%保有しました。
100%の株式を保有することで責任の所在を明らかにし、選手たちの集中力とモチベーションアップに繋げたのです。
こうした取り組みが功を奏し、長崎はジャパネットホールディングスが経営に携わってからわずか7カ月でJ1昇進を果たしました
横浜DeNAベイスターズ
横浜DeNAベイスターズの最近の取り組みとして、2019年4月から2020年3月の間に生まれた子どもたちに対して絵本を配るという取り組みが挙げられます。
制作された絵本の題名は、『スターマン!おきてくださーい』。
乳児を対象としている絵本であり、球団の公式マスコット「DBスターマン」が登場して親子でコミュニケーションをとりながら楽しめる内容となっています。
さらに、YouTubeの球団公式チャンネルには、横浜DeNAの選手たちが絵本の読み聞かせを行う動画がアップされています。
これによって、横浜DeNAベイスターズの取り組みは、絵本の配布対象外のファンからも認知されています。
企業の取り組み
ここからは、企業の取組についてみていきましょう。
現在では、さまざまな企業がスポーツ事業に名乗りを上げています。
企業によってさまざまな取り組みがなされていますが、ここではアシックスやスポーツX、富士通の取り組みについて紹介します。
アシックス
アシックスは、スポーツを楽しむことで生まれる力を活用し、恵まれない状況にいる子ども達に力を与えることを目標とした国際NPO法人「RTP」とパートナーシップを結んでいます。
このパートナーシップに基づき、昨年はレバノンのシリア難民の子どもたちに対してスポーツを通じて前向きに生きることを目標としたプロジェクトを始めています。
スポーツX
スポーツXでは、「無数のスポーツ企業・スポーツクラブへ投資し、世界的スポーツ企業となる」ことをビジョンとして、プロスポーツクラブの多店舗展開や投資事業、人材開発事業や経営支援という支援を行っています。
ITを使用したヘルスケアによる選手サポートやリーダー人材の育成など、現場に対してのアプローチをはじめとする手厚い支援をしているのです。
富士通
大手スポーツ製品の富士通では
・スポーツのセンシング/AI
・スポーツデジタルマーケティング
・スタジアム/アリーナソリューション
という3つの柱でスポーツビジネスに参入しています。
AI事業では、映像やセンサーによって人やボールの動きをより見やすくすることで観戦を盛り上げるコンテンツを提供。
デジタルマーケティングでは、競技者やファン、イベントやチケットなどの情報を収集し、収益拡大やサービス向上などに貢献しています。
そして、スタジアムやアリーナの最先端設備によって、競技観戦のエンターテイメント性を向上し、管理営業を効率化しています。
オリンピック関連
オリンピック関連のニュースでは、さまざまな人物が取り上げられていますが、ここではその中から、タカマツペアや田中大貴選手、水谷隼選手を取り上げて紹介します。
タカマツペア
バドミントンのタカマツペアは、IT企業の日本ユニシスが提供している技術を生かして試合の研究や練習を行っています。
彼女たちが取り入れたIT技術は、ラケットの面の向きまで解析することができるもの。
それによって、細かい調整やレベルアップが可能となっているのです。
田中大貴
田中大貴選手は、Bリーグのアルバルク東京に所属する選手です。
田中選手は大学在学中からチームに加入し、入団当初からチームの主軸を務めています。
チームの主軸選手が抜けて新しい選手が加入するという流れの中でも、支柱としてひたむきにバスケットに取り組み続け、ついに優勝を勝ち取りました。
2020年のオリンピックでも、その勇姿を見せてくれることでしょう。
水谷隼
水谷隼選手も、オリンピックを目指している選手の1人です。
「チョレーイ」でお馴染みの張本智和選手の先輩であり、張本選手が彗星のごとく表れるまでは、卓球の日本男子チームに大きな影響力を持っていました。
卓球界を背負って立つ選手と言われてきた水谷選手ですが、「ショーアップ」と呼ばれる目の症状に苦しみ、ここのところ思ったような成績を残せていません。
しかし、これまでの実力を考えれば、まだまだオリンピックを狙えるとされています。
水谷選手が張本選手とともにオリンピックで輝くことが期待されます。
まとめ
さまざなWEBメディアで、最新のスポーツ情報や結果をはじめ、ビジネス情報の掲載がなされています。
スポーツビジネスは、スポーツチームだけでなく企業も参加しているものであり、2020年にはオリンピックの開催が予定されています。
これからのスポーツ業界は、よりいっそうの盛り上がりを見せることでしょう。
参考記事一覧
横浜DeNAベイスターズが乳児3万人に絵本をプレゼント。込めたのは「横浜に生まれてくれたこと」への感謝(HUFFPOST)
ショーアップに苦しむ卓球・水谷隼「球が見えない」(産経新聞)
タカマツペア、東京五輪でも金へ ユニシスがIT駆使(日本経済新聞)