ソフトバンク社は、VR(バーチャル・リアリティ)を使って野球観戦をするという新たな取り組みを始めています。2020年には5G回線を活用した商用サービスがスタートするといわれている中で、ソフトバンク社が始めたVRとの連動。VRによって、野球観戦はどのように変化するのでしょうか。また、ソフトバンク社は、独自のスマホアプリ「LiVR」の提供を開始しています。この「LiVR」は、スポーツビジネスや野球観戦の新たな楽しみ方として、これからどんどん普及することが予想されています。この記事では、ソフトバンク社のVRを活用した野球観戦のスポーツビジネス、および、スマホアプリ「LiVR」について解説していきます。野球ファンの方はもちろん、スポーツビジネスやVRに興味のある方も楽しめる内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ソフトバンク社の新たな試み!VRで野球観戦を!
2020年に商用サービスとして5G回線が開通するといわれている中で、ソフトバンク社は5G回線と連動させたVRを使って、野球観戦をするシステムを実装しています。
VRとは何なのか、VRによる野球観戦はどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
そもそもVRって何?
そもそも、VRとは一体どのようなものなのでしょうか?
VRとは、バーチャル・リアリティの略称で、「仮想現実」とも呼ばれています。
ゴーグルをかけることで目の前の景色が一変し、空を飛んだり、宇宙空間にいるような仮想現実体験を味わうことができます。
このようなVRの特徴をソフトバンク社は、野球観戦に取り込みました。
5G回線を使ったVR観戦!
ソフトバンク社は2019年3月に5G回線を活用してVRを使った野球観戦の実験を行い、無事に成功をおさめました。
福岡・ヤフオクドームにて開催された実験では、高画質VRカメラをホームベース後方フェンス内などに設置して、試合の様子を撮影。
撮影した映像を3.7GHz帯および28GHz帯で構築する5Gネットワークを通して、ヘッドマウントディスプレーに伝送しました。
その結果、ヘッドマウントディスプレーでは、高画質な3Dパノラマ映像として鑑賞することができます。
また、複数あるカメラの視点に切り替えることができるので、違った視点から野球観戦が可能となっています。
さらに、アバターを使った観戦もできるので、遠方にいる友人との観戦も可能に。
5G回線とVRの組み合わせによって、様々な可能性が広がりますね。
こうした実験に成功したソフトバンク社のVRで得られたものは、スポーツ観戦などコンテンツ体験の新たな可能性でした。
ソフトバンク社では、VRをスポーツ観戦だけでなくショッピングや広告表示、映像の高画質化などにも取り入れていく方針です。
VRの再現力がすごい!まるでスーパーボックスにいるみたい!?
実験の内容は、ヤフオクドーム6階からグラウンドを一望できる「スーパーボックス」からの観戦です。
ホームベース後方フェンス内など、特別な場所に高画質VRカメラを設置。
VRゴーグルを掛けることで、まるで実際にスーパーボックスから観戦しているかのようなグラウンドを一望する景色が楽しめるようになっていました。
これも、「仮想現実」の利点といえるでしょう。
ソフトバンクホークスの試合がVRで観戦できる!「LiVR」とは?
ソフトバンク社は、スマートフォン向けVRプラットフォームアプリ「LiVR(ライブイアール)」を2019年3月25日より提供開始しました。
「LiVR」は、スマートフォンでスポーツや舞台などのVR映像を楽しむことのできるアプリで、2019年シーズンには、「ヤフオクドーム」で行われるソフトバンクホークスの全64試合をVRで配信する予定であるほか、スポーツや舞台などのライブ配信も行っていく予定となっています。
利用料金は月額980円。
今後、各種エンターテイメントコンテンツの追加も予定されています。
対応機種は、iOS 11.0以上のiPhoneとAndroid 6.0以上を搭載したスマートフォンまたはタブレットです。
「LiVR」には、スマートフォンにゴーグルを連動させて視聴する「VRモード」と、スマートフォン単体で映像を楽しむ「スマートフォンモード」の2種類があります。各モードでは複数の視点を切り替えながら映像を視聴することが可能です。
例えば、ヤフオクドームの4か所に設置されたカメラ(ホームベース後方、一塁側、三塁側、ライトスタンド)の映像を自分の好みに合わせて切り替えながら視聴することが可能となっているので、ライブ配信の際に、ソフトバンク独自技術による中継映像をVR上の2Dスクリーンに表示させながら、臨場感のある試合を楽しむことができます。
これからコンテンツが増えていく予定の「LiVR」、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。
ヤフオクドームではキャッシュレス決済も!ソフトバンク社のスポーツビジネスの進化
野球の会場に来て、まず最初にチケットの購入をする方も多いと思いますが、ヤフオクドームではチケット販売窓口にも今話題の「PayPay」を導入。
キャッシュレスでチケットを購入することができます。
購入の手順としては、窓口に設置されているPayPayのQRコードをスマートフォンで読み取り、購入したいチケットの金額を入力して、「支払い」を選択するだけ。
現金で購入するより、手間も時間もかかりません。
また、応援グッズもPayPayを使って購入することができます。
こちらもコンコースにあるPayPayのQRコードを読み取ればいいので、楽に買い物ができます。
こうした試みで、ソフトバンク社は、どんどんスポーツビジネスを進化させていっています。
まとめ
ソフトバンク社では、VRの開発実験や新たなアプリ「LiVR(ライブイアール)」の導入を進めています。
また、ヤフオクドームではキャッシュレスで買い物ができるなど、ソフトバンク社のスポーツビジネスはどんどん進化しています。
これからどのように変化していくのか、期待したいと思います。
《参考記事一覧》
VRでスポーツ観戦 ソフトバンクがスマホアプリ「LiVR」提供開始
5GとVRで新しいスポーツ観戦を! リニューアルしたヤフオクドームに行ってきた