【東京オリンピック2020】聖火ランナーの募集期日とコンセプトは?

東京オリンピック2020の開幕まで、1年をきりました。東京オリンピック2020では、ギリシャ・オリンピアの太陽光で採火された炎を繋ぐ聖火ランナーが福島からスタートし、各ランナー全国47都道府県を巡ることになっています。ここでは、その東京オリンピックの聖火リレーで走るランナーの募集はどこで行われていたのか、また、聖火ランナーはいつ発表されるのか紹介します。さらにコンセプトや日程などについても詳しく解説していきます。オリンピックの聖火ランナーについて知りたい方はぜひ参考にしてください。

オリンピック 聖火ランナーの募集は2019年8月31日まで

東京オリンピック2020の聖火ランナーは、各都道府県実行委員会と東京オリンピック2020聖火リレープレゼンティングパートナーである企業によって募集が行われました。

東京オリンピック2020聖火リレープレゼンティングパートナーは、日本コカ・コーラ株式会社、トヨタ自動車株式会社、日本生命保険相互会社、NTTの4社。

コカ・コーラは2019年6月17日から、トヨタ自動車・日本生命・NTTの3社は2019年6月24日から、そして、東京2020オリンピック都道府県実行委員会は2019年7月1日から聖火ランナーの募集を開始しました。

この聖火ランナーの募集は2019年8月31日をもって終了しましたが、コカ・コーラだけは、9月2日~9月15日までの期間で、聖火ランナーの追加募集を行いました。

東京2020オリンピックの聖火ランナーに応募できたのは、2008年4月1日以前に生まれた方(国籍・性別は問わず、聖火リレースタート時に18歳未満の場合は保護者の同意が必要)です。

東京オリンピック2020聖火リレープレゼンティングパートナーである4社と東京オリンピック2020都道府県実行委員会の各応募先に1回ずつ応募ができるとされていたので、最大5回の応募が可能でしたが、聖火ランナーとして走行できるのは1人1回のみ。

つまり、複数の応募先で選出されるということはないとされています。

各社・各都道府県実行委員会が、応募してきた方の中から聖火ランナー候補者の選考を行い、その候補者を東京オリンピック2020組織委員会に推薦。

そして、各応募先から推薦された聖火ランナー候補者を選考し、当選者が決定します。

東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプトや日程は?

Olympics
Torch
写真提供 = chippics / Shutterstock.com

募集が締め切られた東京2020オリンピック聖火リレーですが、そのコンセプトや日程はどのようになっているのでしょうか。

東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプト

2020年3月26日に福島県からスタートする東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプトは、「Hope Lights Our Way/ 希望の道を、つなごう」です。

そのコンセプトの通り、聖火ランナーたちが聖火を繋ぎながら日本全国47都道府県を回り、東京オリンピック開催の喜びや情熱を伝えていきます。

ちなみに、1人の聖火ランナーが走る走行距離は約200mです。

東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプトは「Hope Lights Our Way/ 希望の道を、つなごう」ですが、この大会コンセプトとは別に、東京2020オリンピック聖火リレープレゼンティングパートナーの4社は、それぞれのテーマを掲げています。

東京2020オリンピック聖火リレープレゼンティングパートナー4社の掲げるテーマは、日本生命のテーマが「大切な絆を、つなげよう」、NTTのテーマが「CONNECTING WITH HOPE~ひとりひとりの、希望の光をつなぐ」であり、トヨタ自動車のテーマは「動かせミライ! その一歩を、地元から」、そして、コカ・コーラは「キミ色で、走れ」です。

聖火リレーがスタートするまでの日程

聖火は、まず、古代オリンピック発祥の地オリンピア市にあるヘラ神殿跡で、太陽光によって点火されます。

そして、、まずギリシャ国内で聖火リレーが行われた後、オリンピック開催国である日本へと運ばれます。

ギリシャで聖火採火式が行われるのが2020年の3月12日。

そして、3月12~19日の8日間かけてギリシャ国内での聖火リレーが行われ、最終日の19日にギリシャのアテネ市にて聖火引継式があった後、翌日の3月20日に聖火が日本に到着します。

日本に到着しても、すぐに、第1走者である聖火ランナーに聖火が手渡されて聖火リレーがスタートするわけではありません。

東京2020オリンピック聖火リレーがスタートするのは3月26日から。

日本に到着してから聖火リレーが開始されるまでの間、聖火は「復興の火」として

  • 3月20日 宮城県石巻市 「石巻南浜津波復興祈念公園」 
  • 3月21日 宮城県仙台市 「仙台駅東口エリア」 
  • 3月22日 岩手県 「三陸鉄道・SL銀河(宮古駅~釜石駅~花巻駅)」
  • 3月23日 岩手県大船渡市 「キャッセン大船渡エリア」 
  • 3月24日 福島県福島市 「福島駅東口駅前広場」 
  • 3月25日 福島県いわき市 「アクアマリンパーク」

に運ばれて展示されます。

そして、3月26日に福島県楢葉町・広野町「ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ」に運ばれたあと、東京2020オリンピック聖火リレーがグランドスタートするという日程になっています。

東京2020オリンピック聖火リレーグランドスタート後の日程

3月26日に福島県楢葉町・広野町「ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ」を聖火ランナーの第一走者がスタートした後は

  • 福島県 2020年3月26日~28日
  • 栃木県 2020年3月29日~30日
  • 群馬県 2020年3月31日~4月1日
  • 長野県 2020年4月2日~3日
  • 岐阜県 2020年4月4日~5日
  • 愛知県 2020年4月6日~7日
  • 三重県 2020年4月8日~9日
  • 和歌山県 2020年4月10日~11日
  • 奈良県 2020年4月12日~13日
  • 大阪府 2020年4月14日~15日
  • 徳島県 2020年4月16日~17日
  • 香川県 2020年4月18日~19日
  • 高知県 2020年4月20日~21日
  • 愛媛県 2020年4月22日~23日
  • 大分県 2020年4月24日~25日
  • 宮崎県 2020年4月26日~27日
  • 鹿児島県 2020年4月28日~29日
  • 沖縄県 2020年5月2日~3日
  • 熊本県 2020年5月6日~7日
  • 長崎県 2020年5月8日~9日
  • 佐賀県 2020年5月10日~11日
  • 福岡県 2020年5月12日~13日
  • 山口県 2020年5月14日~15日
  • 島根県 2020年5月16日~17日
  • 広島県 2020年5月18日~19日
  • 岡山県 2020年5月20日~21日
  • 鳥取県 2020年5月22日~23日
  • 兵庫県 2020年5月24日~25日
  • 京都府 2020年5月26日~27日
  • 滋賀県 2020年5月28日~29日
  • 福井県 2020年5月30日~31日
  • 石川県 2020年6月1日~2日
  • 富山県 2020年6月3日~4日
  • 新潟県 2020年6月5日~6日
  • 山形県 2020年6月7日~8日
  • 秋田県 2020年6月9日~10日
  • 青森県 2020年6月11日~12日
  • 北海道 2020年6月14日~15日
  • 岩手県 2020年6月17日~19日
  • 宮城県 2020年6月20日~22日
  • 静岡県 2020年6月24日~26日
  • 山梨県 2020年6月27日~28日
  • 神奈川県 2020年6月29日~7月1日
  • 千葉県 2020年7月2日~4日
  • 茨城県 2020年7月5日~6日
  • 埼玉県 2020年7月7日~9日
  • 東京都 2020年7月10日~24日

という日程で、聖火ランナーたちが聖火を繋いでいくことになります。

聖火ランナーたちが各都道府県で走るルートは、東京2020オリンピック聖火リレーのサイトで確認できます。

  • 「できるだけ多くの人々が見に行くことができるルート」
  • 「安全かつ確実に聖火リレーが実施できる場所」
  • 「地域が国内外に誇る場所や地域の新たな一面を気づかせる場所」
  • 「聖火が通ることによって人々に新たな希望をもたらすことができる場所」

ということを考慮して、聖火ランナーの走るルートは決定されたそうです。

聖火ランナー決定は2019年12月以降

東京2020オリンピックの聖火ランナー。

募集は締め切られましたが、決定するのは2019年12月以降 です。

また、東京2020オリンピックの聖火ランナーの募集は、東京2020オリンピック聖火リレープレゼンティングパートナーである4社と各都道府県実行委員会が行いましたが、当選者への通知は東京2020組織委員会が行います。

聖火ランナーへの応募から、当選通知があるまでの流れを紹介すると、まず、応募先が東京2020組織委員会に推薦する聖火ランナー候補者を選考し、各応募先から推薦があった聖火ランナー候補者から東京2020組織委員会が選考を行って当選者を決めるという流れになっています。

各応募先の選考は、それぞれで違います。

日本生命は、8月31日以降にプレ選考の通過が応募者に通知され、最終エントリーの応募の締め切りは9月30日。

12月以降に順次、東京2020組織委員会に推薦する聖火ランナー候補者を決めていきます。

トヨタは、プレ選考通過者への通知は10月初旬で、最終エントリーへの応募の締め切りは10月中旬を予定しています。

コカ・コーラはすでに7月中からプレ選考の結果を発表していますが、2019年12月以降に最終エントリーに当選した方には、東京2020組織委員会からの正式な当選通知がある前に、当選の速報の連絡があるようです。

ちなみに、NTTだけは2次選考制ではなく、1度の選考で聖火ランナーを決めるため、プレ選考の結果の連絡はなく、12月以降に当選者に通知が届くことになっています。

東京2020オリンピック聖火リレーの聖火ランナーは、抽選や先着順ではなく、東京2020組織委員会が聖火ランナーにふさわしい方を適切に選考するということになっているので、運がある方や早く応募した方が聖火ランナーになれるというわけではないようです。

東京2020組織委員会によると、全国の聖火ランナーの総数は概ね1万人を見込んでいます。

東京2020オリンピック聖火リレーのスポンサーは?

東京2020オリンピック聖火リレーのスポンサーは、

  • 「プレゼンティングパートナー」
  • 「サポーティングパートナー」
  • 「アソシエーティングパー トナー」

の3階層に分かれています。

最高位が「プレゼンティングパートナー」ですが、東京2020オリンピックのプレゼンティングパートナーはコカ・コーラ、トヨタ自動車、日本生命、NTTの4社。

プレゼンティングパートナーになると、聖火リレーのエンブレム等を使ったプロモーション活動の実施が可能です。

プロモーション活動としてオリンピック聖火ランナーの募集を使ったキャンペーンの実施もできるため、コカ・コーラ、トヨタ自動車、日本生命、NTTの4社も東京2020オリンピック聖火リレーの聖火ランナーの募集を行うことができたのです。

プレゼンティングパートナーは、聖火リレーのエンブレム等を使ったプロモーション活動のほか、呼称・マーク類・関連素材使用権、リコグニッションプログラム、関連事業協賛権、商品・サービスのサプライ機会、マーケティングサポートなどの権利を得ることができます。

しかし、多額のスポンサー料を支払っているにもかかわらず、リレー中以外の一切の販促活動は禁じられています。

東京2020オリンピックのスポンサーになっている企業数と比べ、東京2020オリンピック聖火リレーのスポンサーになる民間企業が少ないのは、そうしたことが理由だといわれています。

プレゼンティングパートナーより、ワンランク下のスポンサーとなったサポーティングパートナーにも、呼称・マーク類・関連素材使用権、リコグニッションプログラム、商品・サービスのサプライ機会、マーケティングといった権利が認められています。

2019年9月の時点で、サポーティングパートナーになっているのは「ANA」、「JAL」、「日本郵政株式会社」「JXTGエネルギー株式会社」の4社です。

アソシエーティングパートナーについては、まだ発表されていません。

まとめ

東京2020オリンピック聖火リレーの聖火ランナーの募集はすでに終わりましたが、聖火ランナーたちが決まるのは、もう少し先のようです。

選考は抽選や先着順では無いということなので、誰にもチャンスは平等にあるようです。

聖火ランナーへの応募を逃してしまったという方は残念ですが、東京2020オリンピックに出場する選手たちだけでなく、「我が街」を走る聖火ランナーたちを応援して、東京2020オリンピックを盛り上げていきたいですね。

(TOP 写真提供 = Uwe Aranas / Shutterstock.com)


《参考記事一覧》

希望の道を、つなごう(東京2020)

東京2020オリンピック聖火ランナー募集について(東京2020)