スポーツビジネスにおける楽天の取り組み例|自社事業とスポーツビジネスの融合

東北楽天ゴールデンイーグルスに代表される楽天のスポーツ事業。

楽天は、国内企業随一のスポーツ投資企業です。

ヴィッセル神戸にスター選手を誘致したり、海外のトップチームとスポンサー契約を結ぶなど、これから発展が期待されるスポーツビジネスをとても重要視しています。

スポーツ事業への投資は、既存事業の幅を広げることにもつながっており、その相乗効果は計り知れないものになっているのです。

スポーツへ多額の投資

サッカー、IT
サッカー業界のマーケティングのポイントは、IT化とアジア進出です。 そのためには国内でのクラブ間のつながりが必須であり、明治安田生命がその役割を担っています。 観客をどのように集め、観戦しやすくするか、など、さまざまな場面でマーケティングが必要となるなど、サッカー界にもマーケティングの波が押し寄せています。

楽天は、スポーツビジネスに巨額の投資をしています。

その投資は、慈善事業ではなく、しっかりとした利益を見込んでのこと。

スポーツビジネスに投資する理由は、どこにあるのでしょうか?

 楽天がスポーツへ多額の投資をする理由

楽天がスポーツへの多額投資をする理由として

  1. 会社名の宣伝
  2. 海外市場へ参入する土台作り
  3. 商品を選ぶ時の対象となるため

などがあります。

それぞれのポイントについてみていきましょう。

1.会社名の宣伝

有名チームのユニフォームに会社名やロゴが書かれていると、試合を観戦している人にアピールすることが可能です。

現地やテレビでの観戦だけでなく、インターネットによる試合の配信がなされるようになった今、ユニフォームによる宣伝効果はかなり大きいでしょう。

2.海外市場へ参入する土台作り

スポーツは万国共通のものです。

スポーツによって人気に差はありますが、メジャースポーツであれば知らない方は少ないでしょう。

海外企業とのパートナーシップや取引を考えると、人気スポーツのスポンサーとして役割を果たしていれば、相手企業の信頼を獲得することにつながると予想されます。

つまり、スポーツに投資をすることで、海外市場へ参入するためのベースを作るという側面もありそうですね。

3.商品を選ぶときの選択の対象になるため

一般的に、商品を購入する際、見慣れた方を買うという心理習性があると言われています。

もし、自分のお気に入りのチームがある場合は、ロゴ自体にも良いイメージを持つことがあるのです。

スポーツは、熱狂したり、興奮したり、楽しむ、などポジティブな心理状態にあるため、高い販促効果が期待できます。

楽天が所有・契約するスポーツチームは多数

世界で人気があるとされているスポーツは、サッカーやバスケットボール、テニスやクリケット、野球などがあります。

楽天は、このうちのほとんどの競技に参入し、巨額の投資を行っているのです。

・楽天イーグルス

楽天イーグルスは、2004年、日本のプロ野球界では実に50年ぶりに誕生したチームです。

震災などの影響を乗り越え、2013年、日本シリーズを制覇して、球団史上初の日本一に輝きました。

チーム誕生以来、地元と密着したチームとして成長し、地域の人気球団になっています。

楽天イーグルスでは、VRなどのデジタルテクノロジーを活かしたトレーニングシステムの導入やレジャー施設などを併設したスタジアムなど、これまでの球界の常識を覆す取り組みを行っています。

他の球団と比べると歴史が浅いチームですが、新しい取り組みでチームを盛り上げようとしているのです。

・サッカー スペイン1部のバルセロナ

サッカーでは、2016年にヨーロッパの大人気チーム「FCバルセロナ」とスポンサー契約を結びました。

5年間、64.5億円契約で、総額300億円を超える超巨大契約です。

海外の超ビッグクラブと提携することで、企業の海外進出も加速するのではないでしょうか。

・ヴィッセル神戸

楽天は、ヴィッセル神戸にも巨額の投資を行っています。

2017年には元ドイツ代表のポドルスキと約23億円の2年半契約、2018年には元スペイン代表のイニエスタと年俸32.5億円の3年契約、そして2019年には元スペイン代表ビジャと約3億円の2年契約を結ぶなど、ヨーロッパのスター選手を次々と加入させています。

海外のスター選手を保有することによって、チームの強化や人気を高めることにもつながっているのです。

ちなみに、前述したバルセロナとの契約を合わせると、サッカー業界で450億円を超える巨額の投資を行っていることが分かります。

・NBAのゴールデンステートウォーリアーズ

楽天は、アメリカの4大スポーツであるバスケットボールにも投資をしています。    

NBAのゴールデンステート・ウォリアーズとの契約は、約22億の3シーズン。

総額で60億円を超えるスポンサー契約です。

こうした巨大契約をすることで、スポーツの本場アメリカでも広い影響力を保持できていると言えるでしょう。

 ・スパルタン

楽天はスポーツチームだけでなく競技団体ともスポンサー契約を結んでいます。

例えば、世界最大規模の参加型障害物レース「スパルタンレース」を運営するスパルタンとは、グローバルパートナーシップを結び、冠スポンサーとなっています。

スパルタンの企業スタンスは変革者です。

これは、楽天とも通じる理念であり、両企業が強い結束をこれからも維持していくことが予想されます。 

・アルペングループとの提携

楽天は、野球だけでなく、様々な競技団体を保有したりスポンサー契約を結んでいます。

しかし、実はスポーツウェア販売ビジネスへも参入しているのです。

その提携先が、スポーツウェア販売会社であるアルペンです。

業務提携の目的は、リアルとネットを連絡させたサービスを拡大することと言えるでしょう。

具体的な施策として、アルペン全401店舗で楽天ポイントカードを利用できるようにしました。

また、各店舗では無料でアルペングループ 楽天ポイントカードも配布しています。

これにより、アルペンでの買い物で楽天スーパーポイントを貯め、その使って楽天市場などで買い物してもらうことを狙っています。

このように、スポーツ興行だけでなく販売の現場とも提携し、スポーツの楽天というイメージをより強くしているのです。

スポーツという手段を用いた企業戦略

前述のとおり、楽天はスポーツに巨額の投資をしていますが、ただ投資するだけでなく、スポーツをグローバル戦略の重要な広報手段として企業経営を行っています。

 ・ネットショップ事業から金融事業まで

楽天は、企業の強みであるWEB事業を活かし、ネットショップから金融事業まで、幅広くスポーツとリンクさせた事業展開をおこなっています。

NBAに関係した事業では、楽天市場で公式グッズの独占販売を行ないながら、Rakuten TVで年間200試合以上を配信。

また、金融事業では、公式クレジットカードにネイマールやメッシの写真を掲載するなど、スポーツと既存事業を組み合わせたさまざまなサービスを展開してます。

  ・スポーツへの投資は本業との組み合わせがとても良い

楽天は、スポーツへの投資によって、本業への直接的なメリットをはじめ、さまざまな相乗効果が期待できるとしています。

そして、その効果を期待するからこそ、ビッグマネーを投資できるのです。

日本の顧客だけでなく欧米、そしてアジアへの宣伝効果を考えると、スポーツへの投資は効率的であるとも言えるでしょう。

スポーツへの投資は本業との組み合わせ効果が抜群であると言えます。

日本スポーツビジネス大賞2018でグランプリを受賞

楽天は、2018年の日本スポーツビジネス大賞でグランプリを受賞しています。

この賞は、スポーツビジネスにおける素晴らしい取り組みを行い、年間を通して著しい成果を挙げたクラブや企業等を表彰するもの。

受賞の決め手となったのはヴィッセル神戸の取り組みです。

どのような取り組みなのか、紹介します。

・ヴィッセル神戸への海外スターの誘致結果

ヴィッセル神戸にヨーロッパのビッグネーム選手を獲得したのち、観客動員数の増加が見られました。

その数、のべ367,716人。1試合平均では21,630人という過去最高の観客動員数となっています。

海外スターの獲得という革新的な取り組みによって、ヴィッセル神戸を人気クラブに躍進させたのです。

こうした新しい取り組みが、受賞につながったと言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

楽天は、今までの日本になかったやり方でスポーツビジネスの取り組みをすすめています。

自社事業と組み合わせたさまざまな取り組みによって、さらに価値を高める動きが今後も続きそうです。

参考記事一覧

楽天グループのスピードと実現力が見えるスポーツビジネス戦略(gooニュース)

楽天がNBAと提携する意義は?進むグローバル化と顧客囲い込み。(Number)

楽天、「日本スポーツビジネス大賞」でグランプリを受賞!(Rakuten.Today)

スポーツ & エンターテインメント(Rakuten)

なぜ楽天はスポーツ事業に積極的に参入しているのか、背景にある戦略的理由の仮説を考えてみた。(Grow Project)

 
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